さかな、魚、肴「さかなちゃんは出世魚」
2012年 3 月04日(日)
年下の友人がいる。名前はまことちゃん。グワシ!ではなく、お菓子。職業はパティシエ。良と書いて、まこと。男性ではなく、可愛い女の子。ショコラティエミキのミキちゃんと共に、お気楽夫婦の住む街が誇る2大パティシエ(…と勝手に命名)の1人だ。彼女のことは店の名前「Le Petit Poisson」に因み「さかなちゃん」と呼んでいた。スイーツだけではなく、美味しいお料理とお酒を愛するさかなちゃんは、Facebook仲間でもあり、飲み友達でもある。とある日、そのさかなちゃんが書き込んだFacebookのメッセージが、その夜の宴の狼煙だった。
「鯛を一匹いただいたっヽ(・∀・)ゝヨ!ワーイ(´∇`)!!だが、はて…どうしましょ(;´д`)いや、さばくのも食べるのも好きなのよ(さかななだけにね) でも…どこかに持ってて調理してもらおう…(⌒〜⌒)」(Facebookより無断転載)それを読んだ瞬間にぴんっと来た。彼女に紹介して、今やすっかり仲良しのネモキチこと根本夫妻の店「広東料理Foo」狙いに違いない。突っ込んで欲しいという空気を読み、すぐに書き込んだ。「海鮮だったら迷わずFooだね♫」ところがFooは定休日。「テトラという手もある」と追記。「さかなの寄り処てとら」は、新鮮な魚が自慢のFooの兄弟店(?)であり、居心地の良い飲んべえの店。「てとら行く?」すかさずネモキチくんが呼応する。その日はネモキチくんの店も、さかなちゃんの店も定休日。そんな書込みが序章だった。
「えっ!ネモキチ夫妻と?行く行く!持ってく!」「よしっ!行きましょう!てとらに電話するよ」「ひゃっほい!」「では18時スタート!」てな会話が(Facebookで)続いている。宴会は早くから始まるらしい。何しろ彼らは定休日。「IGAさんご夫妻もぜひ!」とお誘いいただいたのが午後3時。よしっ!6時は無理でも、なんとか8時には向かうことにしよう。妻にメール。「20時目標でてとらへ!詳しくはFacebookのさかなちゃんのウォールを読むように!」勤務時間中はFacebookを読まないというポリシーの妻は、そんな経緯を全く知らない。「わかた」…6時過ぎに妻から返信。妻のメールはいつもシンプル。何とか仕事を終えたお気楽夫婦。一緒にさかなちゃんとネモキチ夫妻が待つ店へ。
「あぁ〜IGAさぁ〜んっ!来てくれて良かったぁ♡」もうすっかりご機嫌の3人。「いやぁ〜、このメンバーで飲みたいって思ってたんですけど、こんなに早く実現できるなんて♫」先行する3人に追いつくためには、どうやらペースを上げる必要がありそうだ。「ねぇ、ネモキチ先輩!」「先輩はいらない、ネモキチで良いよ」すっかり馴染んださかなちゃん。「それにしてもFacebookって、凄いっすね」確かに。「今日の書込み、みんな速っ!笑っちゃいましたよ」ネモキチ妻、チエちゃんが満面の笑み。彼女の笑顔は伝染する良い笑顔だ。さかなちゃんが笑い転げる。妻が微笑む。そして肝心の鯛。店主のジローさんが実に見事な料理にしてくれた。実に、んまいっ!(C)ねもきち。笑顔が更に深く広がる。良い酒だ、良い魚だ、良い肴だ。良い夜だ。さかなちゃんが作ってくれた良い宴だ。
そしてある日、2大パティシエと共にカラオケ三昧の夜、酔って眠りこける私を撮影するさかなちゃん。あろうことかFacebookにアップ。「寝ながら、それでもタンブリンを叩くIGAさん」…すかさずネモキチ夫妻が食いついた。「(爆笑)これ、良いのか?WEBだぞ」「怒られた(ノー`) でも強行突破(´∀`*)」妻は薄く笑って黙認。まぁ、良いいだろう。初見では決して人懐こい訳ではないさかなちゃん。知り合って数年。その間彼女は小林さんから、さかなちゃんになり、マコちゃんになった。そんな彼女は出世魚。
これからも、よろしく!…でも、酔っぱらい写真のアップはなしね(笑)