深酒の夜「てとら」そして「広東料理 Foo」
2013年 7 月28日(日)
深酒をする夜には、ある法則がある。旨い酒はもちろん、酒が進んでしまう美味しい料理。飲み続けている時間を忘れてしまう居心地の良い店。そして何よりも一緒にお酒を飲んで愉しい相性の良い飲み仲間。これらが揃えば確実に酒量は増える。ましてや、眉目麗しく酒が強い女性が一緒の夜ならば、絶好調!と調子に乗り、間違いなくメーターを振り切る直前まで深酒をしてしまう。ある夏の夜もそうだった。お店は桜上水の「さかなの寄り処 てとら」。肴と魚と酒が旨い、やたらと居心地の良い店。ご一緒したのはスカッシュ仲間の小顔美女。顔色ひとつ変えずに淡々と飲み続ける酒豪。深酒必須の組合せ。家まで連れて帰ってもらうため、もちろん妻も一緒だ。
少し遅れるという小顔美女を待ちながらビールをぐびぐび。夏野菜ときときとの刺身を摘みながら、夏にぴったりという日本酒をぐびり。登場した酒豪美女と一緒にスパークリングワインで乾杯。刺身のちょっとづつ全部盛り、キスと茄子の揚げ浸し、酒と相性の良い料理。貸したり借りたりの小説の話、実ったり実らなかったりの恋の話。愉しい酒だ。いつの間にかするするとボトルが空になる。絶品の潤香(うるか)付きの鮎の一夜干しを肴に、ワインをグラスでいただく。さらに1杯…と飲んだらしい。妻の証言によると。電車で帰ったのは記憶にある。けれど、その後の記憶はまだら。空白の時間を埋めるためには妻のことばを信じるしかない。
また懲りずに、ある夏の夜も。向かったのは松陰神社前の「広東料理 Foo」。季節の食材を活かした慎ちゃんの絶品料理が味わえ、ねもきちの心地良いサービスについ食べ過ぎ、飲み過ぎてしまう中華ビストロ。お相手はご近所の名パティシエ、「ル・プティ・ポワソン」のマコちゃん。さらには馴染みのビストロのシェフ夫妻という組合せ。これまた深酒必須。途中駅でばったり会ったマコちゃんと同伴で入店。「へへ、愛人って感じで同伴♡」人見知りのマコちゃんも、ここまで来たかと涙ぐむ。2人で乾杯。続いて登場したシェフ夫妻と泡で乾杯。すぐにボトルが空になり、白ワインもすぐに消えて行く。お目付役の妻が遅れて登場した頃にはすっかり酔っ払い。