頑張れ!オーナー!「自由が丘の洗礼、シモキタの夜」
2015年 10 月11日(日)
「IGAさん、新店舗の候補として、良いな!という店を自由が丘で見つけました。あまり土地勘がないので、アドバイスをお願いできませんでしょうか」年に何度か通っているフットケア店のオーナーから、そんなメッセージが届いた。調べてみると人通りの多いなかなか良いロケーション。良かったら街を案内しますよ!とすぐに返信。さっそくスケジュールを調整し、自由が丘の街を一緒に歩く。「オシャレだし、人通りが多いし、やっぱり良い街ですね。それと、あちこち回ってもらいましたけど、ウチの店(まだ契約前ですけどね)辺りが一番良いなぁ」すっかり良い女(好物件)に惚れてしまったオヤヂの眼差し。けれども良いオンナには、気難しい父親の存在があった。自由が丘は「街並み形成指針」というルールがあり、自由が丘らしさを守るために、建物だけではなく看板などの店舗意匠に厳しい自主規制があるのだ。
「自由が丘の洗礼ですね。IGAさんがおっしゃる通りでした」物件の大家さんとの何度目かの交渉を行い、見事に(笑)玉砕したらしいオーナーから連絡が入る。では作戦を練るためにシモキタ辺りで飲みましょうかとお誘いすると、「ぜひ!」と即答。改札で待ち合わせ、「都夏」という老舗居酒屋で乾杯。「そう言えば、一緒に飲むのは初めてですね」とオーナー。彼の店には創業の頃からご縁があり、年に2、3度の訪問ながら長いお付き合い。私のブログに早々に登場したこともあり、古くからの愛読者で、facebook友だちでもある。お店は世田谷の高級住宅街の駅前に立地し、台湾式の強烈に痛い足裏マッサージ、角質などを削るフットケア、巻爪や甘皮処理などの爪のケアなど、幅広いサービスメニューがある人気店。彼自身は、TV出演や本の監修などもあり、「東京フットケア協会」を立ち上げた業界の有名人(?)でもある。
「笹祝がある!おぉ〜っ、東京でこの酒が置いてあるなんて、嬉しいなぁ」仕事の話もそこそこに、お互い飲んべ同士、盛り上がったところで彼の故郷の酒を発見。さっそくオーダーして乾杯。「この酒蔵はウチの実家の近所で、子どもの頃屋根の上に登って怒られたことがあるんですよ。それにしても何でこの店にあるのか聞いてみよっ」サービス業の彼、飲食店のスタッフにすぐに声をかける私、どちらともなくフロア担当の女の子といろいろと会話を交わしていた。さすがにその子では分からず、「店長に聞いてみまぁす!」と彼女が連れてきた店長の説明によると、蔵元の社長と縁があり、11月には社長も招いてイベントも行うのだという。「うわぁ、来たい!IGAさん、一緒に来ましょう!」は、はい。その後もサンマの腹になぜ鱗が入っているのか、などと訳の分からない話題で盛り上がり、妻と合流するために2軒目に。
「何だかご機嫌だね、2人とも」馴染みの泡盛&焼酎BAR「Aサインバー2号店」で、残業帰りの素面の(元々飲まない)妻と合流。これまで厳しい交渉が続いている経緯を妻に説明。それを傍で聞いていたオーナーは「はい、頑張ります!」とすっかりご機嫌。酔っ払いの2人と、うっちん茶の妻で改めて乾杯。妻は痛みに強く、足裏マッサージで涙を流さんばかりの私と違い、涼しい顔で施術を受ける。毎回1時間ほどの施術の間に、妻も私もいろいろな話をしてきたし、お互いの人となりを知ってはいたけれど、こんな場で話をするのは初めて。新鮮で不思議な気分。楽しい酒だ。「あなたが男性と2人で飲むのは珍しいよね」妻の指摘もごもっとも。…とは言え、記憶はこの辺りから朦朧とし、オーナーと妻の写真を何枚か撮ったことは後で画像データを見てほんのりと思い出し、自主的には覚えていなかった。やれやれ。
良い街ですよ、自由が丘は。ぜひこの街で一緒に仕事をしましょう。そんなメッセージは(酔っ払ってしまう前に)伝えられたと思う。街を愛するオーナーが、店主やスタッフたちが、街を守り、育て、元気にしている。商店街振興組合の活動も盛んで、金融機関のスタッフたちさえも、イベントに積極的に参加する。街の最大のイベント「自由が丘女神まつり」までに契約は間に合わなかったけれど、この環の中で共に働き、楽しめたら良いね。10月11日〜12日「女神まつり」開催、天気も回復しそうだ。いざ自由が丘へ♬