夢のスイートルーム住まい「パークハイアット東京」
2018年 2 月25日(日)
お気楽夫婦のお気に入りホテルの中でも「パークハイアット東京」が、ここ20年以上TOPの座にある。その愛するホテルでパーティを行うに当たり、ゼータクな宿泊をすることにした。これまで何度か宿泊した「パークスイート(100㎡)」や、アップグレードしていただいた「ガバナーズスイート(140㎡)」よりさらに広い、ディプロマットスイート(160㎡)」だ。下見をさせてもらった際に、2人揃ってこの部屋に恋をした。
部屋に入って目に飛び込むのは、ホテルの客室とは思えない広い空間。正面には大きな窓に面した広いリビングコーナー、右手の壁一面には美しく揃えられた書架、左手にグランドピアノ、その奥に6人掛けのダイニングテーブルという開放的なレイアウトが素晴らしい。パーティの前後に、このスペースで仲間たちと一緒に飲んだら楽しいだろうなと、すかさず椅子やソファの数をカウント。20人は楽々集まれることが分かった。
ベッドルームも書架やソファ付きの広くゼータクな空間。さらにビューバスが嬉しい窓で囲まれたバスルームや、大量の食器、グラス、冷蔵庫などが収まるキッチン、POPな内装のゲスト用トイレなど、お気に入りのポイントの枚挙に遑がない。「ここに1泊じゃあ勿体無いね」とお気楽妻。フツーは逆か。けれども、その発想が理解できる私も、連泊に同意。パーティの前日から2泊することになった。お気楽夫婦の面目躍如だ。
「凄ぉ〜いっ!」パーティの前に集まった友人たちが声を上げる。目をキラキラさせながら部屋を見学し、窓からの眺めにため息をつく。リビングルームから見下ろす夜景は、代々木公園と明治神宮の森を首都高を走る車の光が縁取り、手前にいつの間にか高層ビルが聳え立つ渋谷、奥には主人たる東京タワーを囲むように都心や湾岸部でスカイスクレーパーが覇を競う。TOKYOは夜に見下ろせば美しい街だと実感する。
友人たちが集まる前、窓ガラスにへばり付いて西を眺めると、夕焼けに染まるTOCのビルの右側に、富士山の姿が浮かび上がっていた。典型的な日本人としては、富士山が見えるだけで嬉しい気持ちになり、富士山VIEWがあるだけで部屋のバリューが上がる。リビングルームが広く、窓が大きいからこその特典。西から南東まで、180度に近いワイドな眺めが楽しめる。鳥の視点で、飽かず眺めていられる風景だ。
東側に面するベッドルームからは、左手には都庁をはじめとした新宿の摩天楼群がニョキニョキと生える風景を見下ろすことができる。北側の奥には筑波山、正面にはNTTデータの電波塔、建設中の国立競技場、そして大手町から六本木周辺の高層ビルの林、その奥には朝日に輝く東京湾と房総半島、海ほたるまで望むことができた。楽しく嬉しく有り難かったパーティの翌日、快晴の朝だったことで得られた僥倖。清々しい風景だ。
2泊の滞在中、2回の朝食、昼食、初日の夕食は、全て大きなガラスのダイニングテーブルでいただいた。ホテル1階にある「デリカテッセン」で買ったサンドウィッチやサラダを部屋に届けてもらうようにお願いすると、ルームサービスと同様に皿に移し替え、セッティングしていただけるのだ。これは嬉しいサービス。*同じメニューでもデリの方が半額程度!せっかくの広い部屋を、まるで住んでいるように堪能しようという作戦だ。
前夜、パーティの司会をやってくれた友人(何とご夫婦で同じホテルに宿泊!)と、遅くまで部屋で打ち上げ。お見送りの際に、喜んでもらえた友人たちの顔を見て、ホッとした気持ちが溢れ、無事に終わったという達成感と解放感でシャンパンを1本近く空けてしまった。翌朝、グラス1杯だけ残ったシャンパンをグビリといただき、“朝シャン”だとシャレる。夢のような2泊3日の滞在を締め括るにはぴったりだ。
「楽しかったね。ここに住みたいよね」と、お気楽妻。激しく同意。けれども、僅か3日間の滞在だからこそ、夢のような時間を過ごせたのだとも思う。憧れのスイートルーム住まいは、夢のままで。