Archive for 12 月 23rd, 2018

お礼参りの日々「食いしん坊夫婦の御用達」

Thanks4末になると、お気楽夫婦は1年間お世話になった飲食店巡りに忙しい。謂わば、今年1年間、健康で美味しく楽しく飲んで食べて過ごしたい、と言う願いが成就した(笑)お礼参りだ。それにしても、我ながらお願いの内容が陳腐で下世話だ。けれども、健康であることが全ての基本。それが叶えば、美味しく飲むも食べるも半ば実現できたも同然だ。残りの半分は美味しさを共有する相手と、美味しい料理を供してくれるお店だ。

Thanks2礼すべき最初の店は、「鮨いち伍」。今年は新年早々に、飲んべの友人たちの誕生祝いでシャンパンのマグナムボトルを持ち込み、いつもの絶品寿司をいつもと違うノリで味わった。そして、年末に訪れようと電話をすると、連日ほぼ満席。数年前にはクリスマスでも席に余裕があったのに、今ではすっかり人気店になった。嬉しい限り。2店目は、今やビストロ激戦区となった松陰神社前の「ビストロ トロワキャール」。

Thanks3ェフの聡ちゃんと、マダムのマユミちゃんにはお気楽夫婦のお祝いパーティにも(お店を休んで)出席していただき、代わりにパーティで食事券を抽選で参加者にプレゼント。すると参加メンバーから逆にお祝いとして食事券をいただいた。すっかり友人たちにも浸透した店になった。「ビストロ808」のシェフとして(笑)参考にさせていただく料理も多く、今年の新作は定番「ムール貝のワイン蒸し」。年末に3度目の挑戦予定だ。

Thanks1藤利三郎商店 神泉」もお気楽夫婦にとって大切な店。スタイリッシュな店の雰囲気にぴったりのエッヂの利いた料理(何のこっちゃ!?)とお勧めワインの組合せが、“口説き”の店として絶賛される(?)のも当然。残念ながらまだそんな使い方を実践していないのだが。年末には5周年のお祝いにと伺うと、逆にグラスシャンパンをいただいた。(斉藤店長以外の)サービススタッフが変わっても、店の温かさは変わらない。

Thanks5賀 本城」の店主、本城さんとは「たん熊北店 二子玉川店」から数えて12年のお付き合い。敷居は高くはなく、カウンタ越しに大将と会話をしながら、見目麗しく繊細な京料理を味わえる。どの料理を食べても幸福になる嬉しい店だ。新春には京都の雑煮、春には山菜、筍、秋には鮎、そしてこの年末には香箱ガニという口福を味わった。本城さんの料理を通じて、日本の四季を料理で堪能する店でもある。

Thanks6にサムイ島のコンラッド、行かはったんですよね。どうでした?」ホテル好きのお気楽夫婦と同様に、本城夫妻も長い休みを取る際に拘るのがホテルらしく、女将さんとお気楽妻の情報交換が始まることもある。そんな会話を傍らで聞きながら、ひれ酒をグビリと飲み、熱々の焼き白子を頬張る。まさしくこれこそ至福の時間だ。「年明けにはお雑煮いただきに伺います!」帰り際、妻が女将さんに声を掛ける。幸福は続く。

Thanks740年近く前、まだ中国山椒が珍しかった頃から、痺れる麻婆豆腐を作ってきたご近所の四川料理の名店「萬来軒」も忘れてはいけない。20代の頃から、60歳になった今年まで、ずっとこの店の料理を食べて来た。今年はおじちゃんが長く入院し、閉店してしまうのではと心配した、ハラハラの年だった。店が再開した秋には、友人たちと一緒に快気祝いの花束を抱えて店を訪れた。萬来軒の料理は友人たちと共有の味なのだ。

Thanks8川料理の五味に数えられる、辣(辛み)、麻(痺れる味)に汗だくになりながらも、満足の味。年末に訪れた際には、おじちゃんの料理を再び味わえたことに感謝し、一緒に写真を撮ろう!と言うと、口の悪いおばちゃんは「遺影になったりしてね」と毒づくけれど、誰よりも心配していたのはおばちゃんだった。そうなのだ。誰と食べるかも大事だけれど、誰の料理を食べるか、誰のサービスで食べるかも大切。料理は人だ。

気楽夫婦のお礼参りは、美味しく食べさせてもらった、店の“人”へのご挨拶。「じゃあ、誰と食べるかの方は、私に感謝だね」と妻。はい、その通りです。妻も含め、今年の美味しい♬にご一緒していただいた友人たちに感謝。

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