たまたまで風邪を吹っ飛ばせ!「ビストロ808−2019 vol.1」
2019年 2 月03日(日)
2019年初春の「ビストロ808」第1弾は、柑橘類がテーマ。毎日が乾燥注意報続きで、記録的に流行っているインフルエンザや、風邪を予防するためにも、たっぷりビタミンCを摂ろう!と言う企画。まず買い込んだのは、たまたま(完熟金柑)だ。レギュラーメニューのキャロットラペをアレンジし、金柑を加える。ポロネギのマリネ、小さなパイにサラダを乗せたキッシュと一緒に盛り付け、最初の一皿が完成。
続く2皿目は、サーモンのリエット チコリ乗せ。いつもの「サバのリエット」にかわり、鮭缶を使ったサーモンのリエット。サバ缶を使ったリエットと同様に、丁寧に中骨や皮、血合いの部分を除き、クリームチーズなどと丁寧に混ぜる。以上。とても簡単で美味しいオススメのメニュー。今回は気取ってチコリに盛り付けてみる。あらら豪華。チコリの歯応えと、サーモンの優しい味が良い組合せだ。我ながら美味しいぞ。
3皿目はビジュアル勝負。白いキューブ状のモノは?「大根?」「冬瓜?」残念。「こんにゃく?」「ナタデココ?」惜しい?正解は、イカ。ハチミツに浸けたたまたまと、同じくらいの大きさに切り揃えたイカを和えて、交互に並べる。ネットで見つけたレシピにバルサミコ酢などの味付けを加え、お気楽夫婦好みの味にする。初めて作る料理は2人で味や盛付けを評価し、ゲストに出せるか、2度目があるかを判断するのだ。
次はフキノトウのグラタン。デパ地下で発見して衝動買いした食材は、買った後にメニューを決めることがある。今回のフキノトウがその典型。あぁ、もう春なんだなぁと買った後に、慌ててレシピを探す。もちろん食材として扱ったことはない。アクが強く、切った側から変色していく面倒なやつを巧く調理できた。「オトナの味だね。香りが良いね」とゲストにも好評。春のレギュラーメニューになりそうな雰囲気だ。
オレンジをたっぷり使った「タコとオレンジのセビーチェ」は、ご近所のJA直売所でミカンとして売っていたモノ(実はオレンジだった!)を大量に買ったことから生まれたメニュー。オレンジ、タコの白、プティトマトの赤をバランス良く盛付け、フレッシュチャーピルの緑を添える。目に鮮やかで食欲をそそる。それにしても料理は盛付け8割、味2割?盛付けには自信があるオレ。その意味では料理上手と言えるだろう。
メインの肉料理は、豚と金柑の低温ロースト。事前に調理して妻の舌で試し、好評だったためメニュー入りとなった。低温でローストした豚ロース肉は、大きめのひと口サイズながらとても柔らかい。フレッシュローズマリーが香り付けで良い仕事をするのだが、残った仲間達がまだ冷蔵庫の中で眠っている。ハーブを使い切るのは難しい。皿や調理器具のセレクトも料理の内。この赤いストウブは料理上手に見える必殺技だ。
「おぉ〜っ!ナオミちゃん、優勝だ!」その日は全豪OPENテニス女子シングルスの決勝。参加メンバーでTV中継を観入っていた。サービスが決まって優勝が決定した瞬間、思わず全員でハイタッチ。渋谷ハチ公前交差点のワカモノたちの気持ちが分かる。TVの前に集まってナオミちゃんと一緒に記念撮影。ワイワイと仲間たちと観戦するスポーツは楽しい。そして何より仲間たちとワイワイと飲むワインは美味しい。
「たまたま、どの料理も美味しかったなぁ」「フキノトウのグラタン絶品!」その日のゲスト、スカッシュ仲間の世田谷マダムたちから口々に料理をお褒めいただく。嬉しい限り。持って来ていただいたワインも順調に空になった。柑橘系料理で風邪を予防し、アルコールで消毒もできた。冬の日本のお約束の言い回し。2019年も「ビストロ808」不定期ながら好評営業中。次回の皆さまのご来店、お待ちしてます♬