I shall return ! We shall play squash !「腰椎後方固定術」
2021年 8 月31日(火)
数年前に腰椎のすべり症と診断された。MRIの画像では、素人目でも腰椎のひとつが見事にずれているのが分かった。時折起こる脚の痺れや痛みは、腰椎が脊髄神経を圧迫する脊椎管狭窄症によるものだとの診断も納得だった。さらに、10数年前に坐骨神経痛と診断されたのも、原因はこれか!と。ズレは元には戻らないから、周囲の筋肉を鍛えて支えるためにパーソナルトレーニングの頻度を増やし、スカッシュを続けてきた。
ところが、痺れの頻度が増した。痛みが居座り、日常生活にも支障が出る。これはマズイと再検査の結果、保存治療は限界で、手術をした方が良いのではとの診断。「よくこれで歩けてますねぇ」と担当医。確かに画像を見ると神経が通る隙間がない。セカンドオピニオンの専門医の見解も、画像を見るなり「こりゃひどいね!」との第一声。「これから痛みも酷くなる可能性が高いね」との診断。即刻、手術することを決めた。
妻に手術を決めたと告げると、「このサイトを読んでみたら?」といくつかの手術体験者のブログを示す。手術を検討し始めた頃から、いろいろと調べてくれたらしい。手術の執刀医(予定)から最小限の情報は得たものの、体験者のリアルな情報はありがたい。*手術後に装着するコルセット(3ヶ月ほど寝る時も装着!)の画像は「にこにこさん」のブログから許可を得て掲載。他にも妻の調査は多岐に渡る。優秀な秘書、妻に感謝。
手術は「腰椎後方固定術」という、ずれた腰椎を矯正しボルトで固定するもの。実寸に近いものだと見せられた模型は、予想以上に大きく、ゴツく、正直ビビる。背中から3カ所ほどメスを入れる手術は、全身麻酔の時間も含め3時間ほどらしい。骨が固まるまで装着するコルセットは個別にオーダー。退院後すぐにゴルフに行って、病院に逆戻りして再手術という事例(汗)を妻が発見。しばらくは運動ができないということだ。
リスクがあることを理解した上で手術をするか、痛みを我慢して暮らすか、迷いが全くない訳ではない。プレー中に痛みが酷くなる場合もあるが、週に2回もスカッシュができている。年齢相応以上(?)のハードな動きでプレーしている自負もある。手術は不要か?しかし、まだ63歳。自分に体力のある内に、対症療法だけではなく、原因療法を選択したい。そして、改善された身体で今の生活に戻りたい。それが結論だ。
「まだ一緒にスカッシュしなきゃだし、パークハイアットのジムで走らなきゃ!」と妻。それこそが、戻りたい“今”の生活だ。半年は運動ができず、スカッシュできるようになるまでは1年との主治医の見立て。コルセットをして通勤するのはハードルが高いが、幸いなことに勤務先のリモートワークが定着し、3ヶ月ほど出社せずに執務できそうだ。3ヶ月後におそるおそる通勤を開始し、半年後にはジム通い再開が目標だ。
今への帰還、映画タイトル的には「Back to the Future」ならぬ「Back to the Now」 。あるいは、マッカーサーではないけれど「I shall return」の心意気だ。復帰のための準備も開始。ジムに通えるようになるまで、筋力、体力が衰えないように秘密兵器を手配。退院後に組み立ては困難と判断し、早々にポチッと購入しセッティング。腰を固定したままでも使えるだろうと判断したマシン、その名も「FIT BOX」ただの箱ではない。
箱の中から現れたのは、フィットネスバイク。もちろんそのまま入っているのではなく、ひぃひぃ言いながら1時間ほどかけて組み立てた。予想以上に重く(手術後だったら組み立て不可能?)、本格的で、リビングに置ける(妻もギリギリ許容した)スタイリッシュなデザイン。そして電源不要でマンションでも安心の静音仕様。さらに意外にもコンパクト。これなら雨の日でも、台風が来ても、毎日自宅でトレーニングできる、はず。
そして、私が最も戻りたい、お気楽妻と共に戻るべき場所こそが、この場所だ。・・・We shall play SQUASH !!