Archive for 12 月 31st, 2022

ライフタイムグローバリストへの道「WORLD OF HYATT」

IMG_7393IMG_7497かにチェックインには早めの時間ではあった。けれど、だからこそ、まさかそんな僥倖が待っているとは思いもしなかった。「ご予約いただいた部屋がまだご用意できておりません」スタッフが申し訳なさそうに続けた「TOKYOスイートというお部屋ならご用意できるのですが」え゛っ!! 何ですって?「ぜひお願いします」慌てて答えるワタシ。あのTOKYOスイートですよね?声に出さずにスタッフに念を押す。スタッフは何事もなかったように「ではお部屋にご案内いたします」とワタシを促しエレベータに向かう。

IMG_7494IMG_7496内された客室は5008。間違いなく、このホテルでプレジデンシャルスイートに次ぐ広さのスイートルームだ。かつて一度だけ見学させてもらったことがある、スタイリッシュで豪華な客室。「お部屋の設備は良くご存じでしょうから、これで失礼します。ごゆっくりお過ごしください」とスタッフが部屋を辞した瞬間、「うははっ」と思わず笑ってしまう。こりゃさすがに凄い。遅れてチェックインの予定の妻に連絡すると、「え!え!え!」とすぐに返信があった。感情体温が低いお気楽妻でも慌てるレベルのサプライズ。

IMG_5927IMG_7406TOKYOスイートは、1994年に開業した「パークハイアット東京」のシグネチャースイートルームとして、2007年に新たに誕生した客室。広さは220㎡だから、本来宿泊する予定だったパークスイートの2倍強!お気楽夫婦の住むマンションの4倍近く!! そう考えると改めて凄いぞ(汗)。客室に入るとエントランスでは現代日本画家の越前谷嘉高氏の大きな絵が迎えてくれる。正面のリビングルームの右手にはグランドピアノ、左手には結城美栄子さん作のマスクのオブジェ、そして何よりも壁面を飾る約1,000冊の書籍が並ぶ本棚が印象的。エントランスの左にはキッチン。何人分かのパーティができそうな各種グラス、皿、カテラリーが揃う。右に回るとこのスペースだけで充分ですと言いたくなるソファーもある広々としたベッドルーム。中央には大きな2面ビューのバスルーム。サウナルーム付き。バスタブは楽々4人くらいは一緒に入れそう。

IMG_7461IMG_75112人だけで過ごすのは勿体ないから、誰か誘おう!」と急遽友人たちを招き、連夜インルームダイニングパーティを開催♬ *1組は元々約束済み、フットワークの軽い若いカップルはお招きしたその日の内にやって来てくれた。「凄〜いっ!」ゲストたちは一様に目を丸くして室内の撮影会が始まる。不思議と皆んな同じ行動になるのが面白い。そしてホテルが用意してくれたシャンパンで乾杯♪このホテルはルームサービスでお願いする料理も、朝食の和定食も、妻が毎回オーダーするフルーツの盛合せも、盛付けが美しく、レベルが高く、サービスも柔らかで素晴らしい。それにこの広いダイニングテーブルがあれば、外で食べる必要がない。というか、この部屋を使い切らなければ勿体無い。時間を気にすることなく、プライベートな時間をゼータクに過ごせる。正規料金なら1泊○○万円の客室、出かけず過ごすのが正しいというものだ。

IMG_5980IMG_2636ークハイアット東京の魅力は、「クラブオンザパーク」というスパ施設にもある。吹き抜けの4方向に大きな窓があるプールを中央に配し、東西にジムスペースがあり、爽快な都心の風景を眺めながら汗を流すことができる。このジムを利用したいがためにこのホテルに泊まる、というのもお気楽夫婦のモチベーション。落ち着いた雰囲気のジャグジー、3ヶ所あるサウナルーム、ゆったりとしたリラグゼーションスペース(やはり3か所ある)や、明るい窓に面したロッカールームなど、お気楽夫婦の理想のスポーツクラブ。スカッシュコートさえあれば、即入会するのだが。年会費はもちろんお高い(汗)。

IMG_3593IMG_3955ころで、ハイアットホテルズには「WORLD OF HYATT」という会員制度がある。コロナ禍で一時的に会員資格条件が緩和されたのをチャンスに、お気楽夫婦は最上位の「グローバリスト」になった。空室があればスイートルームへ無料アップグレード、クラブラウンジがあれば無料で利用可能、朝食は無料、16時までのレイトチェックアウト、(パークハイアット東京の場合はクラブオンザパークが無料なのが嬉しい)など、1年間その特典を享受した2人は決意した。妻の引退を機に卒業旅行に出かける際に、グローバリストでありたい!と。そしてこの1年、「修行」と称してハイアットホテルズに宿泊しまくった。辛く厳しく苦しい(嘘です)1年間の修行だった。

IMG_4396IMG_6630内近郊のハイアットホテルズから通勤した。リゾートでワーケーションの日々を過ごした。春には京都へ、夏には北海道へ、秋には沖縄へ出かけた。横浜のハイアットリージェンシーに長期滞在した際には、中華街に出かけウマウマ中華料理を堪能した。箱根のハイアットでは温泉三昧。沖縄ではなぜか実業団での選手経験のあるスタッフとバドミントンの特訓を経験した。ニセコでは旧友と再会し、BBQパーティやら醸造所見学などにご一緒いただいた。銀座のハイアット宿泊の際には街をぶらぶら散歩したり、銀座の名店を訪ねたり。大袈裟に言えば、ハイアットホテルズを基点に日本の魅力を再発見した旅の数々を経験した。観光だけではなく、住んでいるような生活を堪能した。

スクリーンショット 2022-12-19 7.45.28んな修行を終え、会員資格条件をクリアした記念の宿泊がパークハイアットだった。偶然とは言え、そのゴールしたお祝いに(?)とんでもない広さのスイートルーム宿泊というご褒美をいただいた訳だ。そして「グローバリスト会員資格更新」という待望のメールが届いた。これで妻の引退後、翌年の春までは有資格となった。「良かったね。これで次に目指すのはライフタイムグローバリストだね」と、お気楽妻が事もなげに宣った。ライフタイム、すなわち生涯グローバリストとは、毎年更新される条件を一定基準を満たせば、その後は更新条件なく資格を持てる。そのためには、こんな生活を最短5年は続ける必要がある。あぁ、その道は細く長く厳しい(これは本当)。

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