吃驚(びっくり)ホテル「AliIa SCBD & Park Hyatt Jakarta」
2023年 9 月10日(日)
正直に言うと、ジャカルタの街も、宿泊するホテルもさほど期待はしていなかった。バリに向かう経由地として航空券が取りやすかった、だけだった。ところが、ナイトフライトで早朝にジャカルタ空港に到着し、そのまま向かった最初のホテル「Alila(アリラ) SCBD」のフロントで吃驚(びっくり)。朝の6時にも関わらず、笑顔と共に迎えられ、そのままチェックイン!アップグレードされた広めの客室に通された。何と素晴らしい!さっそく荷解きをして、ホテルの向かいにあったPaul(妻が目ざとく見つけた)で買ったパンで朝食。旅の始まりとしては最高の滑り出し。良い旅になりそうな予感。
客室は55㎡のプレミアムルーム。2面が大きなガラス窓。バスルームとシャワールームも足元まで窓ガラス。開放的で明るい造りだ。ソファもやたらと広く(デイベッド?)、街を見下ろしながらのんびりと読書ができる。ホテルの場所はSCBD(Sudirman Central Buisness District)という新都心の高層ビルに囲まれた、それでも緑豊かなエリア。すぐ隣のビルには大きなスーパーやショップ、飲食店が入っていて、やたらと便利。悪名高い交通渋滞もホテルの窓から見下ろしている分にはとても興味深く、むしろ車やバイク、人の動きが楽しい。シャワーの水圧が低かったり、バスタブのお湯の排水がやや悪いのはご愛嬌。これも許せる範囲の個性か?と鷹揚になれる。
夕食は軽く済ませようとラウンジ代わりのレストラン「Vong Kitchen」に向かう。ハイアットグループの会員カテゴリーのグローバリスト特典として、カクテルタイムに1ドリンク+軽食が供されるとチェックインの際に聞いていた。ところが、選んだ料理がやって来て吃驚。少食の2人にはそれだけで充分な大きさのピッツア、サラダ、オードブルにデザートまでが軽食とは言えないボリューム。軽く済ませるどころか、すっかり満腹。さらに、翌日の朝食でもサプライズ。オーダービュフェに加え、メッセージ付きのフルーツプレートがスタッフの笑顔と共にやって来たのだ。吃驚×吃驚。
お気楽夫婦の最大のお気に入りポイントは、ジム&プール。明るく広々としたジムエリアは、有酸素系マシンの充実ぶりはもちろん、バトルロープなどレアなフィットネス器具もあり、筋トレ好きとは言えない2人も興味津々。すぐに飽きたけど(汗)。ビルの谷間にある屋外プールは、周囲からの視線が気にならない絶妙な場所で、ラッププールとジャグジーが並行に配置される。眺めて良し、プールでウォーキング(泳ぎは苦手)しても良し、のんびりジャグジーに浸かっても良し。「良い街だし、良いホテルだね」と妻が早々に高評価発言。確かにまた訪れたくなるオシャレで個性的で魅力的なホテルだ。
帰路に立ち寄ったのは、2022年開業の「パークハイアットジャカルタ」。バリの滞在は「グランドハイアットバリ」という古い(1991年開業、2015年改装)ホテルだったため、比較するとパークハイアットの最新設備(都市型とリゾートの違いはあるが)が際立った。その上、滞在したのがパークスイートデラックス(127㎡)という広々とした客室だったため、ホテルフリークのお気楽妻は吃驚+ハイテンション。角部屋の2方向全てが床面までの大きなガラス窓。インドネシア独立の象徴であるオベリスク「モナス」を見下ろすロケーション。スモッグに覆われたジャカルタにあっても豪華で爽快な客室だ。
客室にはハイカウンタの大きなダイニングテーブル、ソファコーナーが2ヶ所も!!ある上に、 最も眺めの良い客室のコーナーには革製のラウンジチェアがある。どの場所も明るく、落ち着いて読書することができる。*貧乏性のワタシは全ての椅子やソファの座り心地を試してみた(笑)。床までガラス窓はバスルームも同様で必要以上に明るい。ビューバスはもちろんシャワーも窓に面し丸見え。向い合せのツインボウルも使い勝手が良く、タオルを掛ける場所も複数あり(意外に重要)便利。ここよりも広い客室にも泊まったけれど、機能的で無駄がなく便利だしスタイリッシュだと妻の評価も高い。
さらにお気楽夫婦の評価を高めたのは、プールとスパ。プールはジャカルタの街を見下ろす35階の屋上にあり、落とし気味の照明がちょっとオトナのプールの上には屋根があるがプールサイドの壁は開き、プールに続くデッキスペースは完全なオープンエア。プールバーはベランダと室内の席が半々。実に開放的でオシャレ。ガシガシと泳ぐプールと言うよりは、眺めて楽しみ、デッキで読書をする2人にはぴったりなプールだ。その日もウォーキングでプールを2往復程度、その後にデッキチェアでリフレッシュドリンクをいただき(無料!!)、のんびりジャグジーという極楽コースを堪能した。
そして何と言っても妻に再訪を決意させたのは、ダイニングの充実っぷり。グローバリスト向けのカクテルタイムのドリンク&オードブルも、朝食のプレゼンテーションも素晴らしい演出。特に朝食の「ダイニングルーム」は、明るく清潔なオープンキッチンと料理コーナー(これがまた美味しそうなディスプレーなのだ!!)が一体となり、広々としたスペースが心地良い。オーダー式のビュフェスタイルで、卵料理やワッフルがスタッフによってサーブされる。スタッフの対応も和かで素晴らしい。料理の美味しさが倍増する。「これは参ったね」と妻の最高評価発言が飛び出した。
「吃驚だね。ちょっと舐めてたね、ジャカルタ。すまん、すまん。また来なきゃだね。次はパークハイアットと、グランドハイアットも行ってみなきゃだね」と妻。こうして辛く苦しい(笑)ハイアット修行の旅は続くのだった。