いつもの宿で、新たな店で「2015年」

IchigoShizuhana1年の掉尾を飾るのは、義父母との温泉旅行。年末年始を過ごす妻の故郷浜松で、ここ数年は同じ宿に泊まっている。年に一度、義父母が楽しみにしている唯一の贅沢。幹事体質の私も、この企画だけは自己主張は一切せず、ただただ温泉に身体を浸す。そんないつもの滞在に、今年はちょっとした変化があった。川崎在住のびぢんランナーmiyaさんの情報によると、宿のある舘山寺温泉街に有名な和スイーツがあるらしい。宿泊当日、下見を兼ねた散歩。店に立ち寄り情報を得る。お目当ては「いちごの雫」という人気の一品。毎日1,000ヶ以上製造し、1人50ヶまでと制限を付けてはいるが、その日は開店30分で完売したという。ふ〜む。翌日の開店を目指して再度訪問してみようか。

ShizukuShizuku2ず花」というその和菓子処に、9時の開店前に行列ができている。うむむ。ちょっと無理か。すると、行列を仕切っている風情の白髪ポニーテールおやぢが寄って来て、「何個欲しいの。店に言っとくから」と尋ねてくる。どうやら店の人ではなさそうな、微妙な雰囲気。では16個と控えめに答える妻。「大丈夫だって、残り36個だってさ。あんたは何個」後ろに並んだ客が、じゃあと36個と答えると、「はい、9時10分で今日は完売ね」と仕切りおやぢが誇らしげに宣言する。ふぅ。薄氷の勝利。さっそく包みを開け、いただいてみる。フレッシュなイチゴに淡く餡を纏わせ、花びら餅で包んである。ひと口齧ると、イチゴの香りと甘みが倍加され口中一杯に拡がる。これは旨いっ♬何個でも食べられそう。miyaさんに感謝しつつ、2個目をいただく。幸福の味。

Osechizouni年を迎え、元旦に2年ぶりにいただいたのは「割烹 弁いち」さんのおせち料理。去年はご主人の急病で、予約は全てキャンセルさせていただくと連絡があった。毎年楽しみにしていた弁いちさんのおせち料理を、残念ながら前年は味わえなかった。“いつも通り”が貴重で、あり難いんだと実感した昨年末。だからこそ、2年分の絶品おせち料理を堪能する。“いつも”というのは、“永遠”ということではないんだと自戒を込めて噛みしめる。それにしても旨い。一品一品、作っている過程をfacebookにアップしていたご主人。代金以上の手間ひまが掛っているのだなぁと、さらに深き味わいを愉しむ。そして雑煮は初の白味噌味にチャレンジ。及第点だけれども、まだまだ鍛錬が必要。

ShirasuGyoza松滞在最終日、「新東名にでも行ってみるぅ?」と義母。疑問形の発言は、実は「新東名に是非とも行こうよ!」という積極的なものなのである。こんな表現傾向は妻と一緒。そんな時のムコ殿の役目はと言えば、良いですねぇ、行きましょう!サービスエリアにいろいろ美味しい食べ物があるんですよねと、家族皆をポジティブモードにすること。「浜松餃子とか、お寿司もあったかねぇ」と、それでも謙遜モードの義母。行ってはみたものの、こんな程度かと思われては残念という心情。良く分かる。だからこそ、ムコ殿は6割増しぐらいで良い施設ですよねぇ〜と喜び、浜松餃子もシラスと桜エビ丼もホントに旨いと繰り返す。ここ大事(笑)。実際、とてもおいしかったし。

Shinkansen疲れさまでしたぁ、乾杯〜っ♬」帰路、新幹線の車内でいつもの2人宴会。ふぅ〜っ。ムコ殿の役割も無事に終わった。一人娘の妻が芯からリラックスできるよう、口数の少ない義父母が娘との時間を楽しめるよう(分り難いけど)、私なりに精一杯心を砕いた。心地良い疲れが身体中に広がる。スパークリングワインのミニボトルを空け、白ワインのミニボトルも残り少ない。新幹線の揺れに合わせ、軽い酔いに身を委ねる。こうして2015年がいつものように始った。“いつも通り”がありがたい、今年もそんな気持を噛みしめながら。

お世話になった人と、お世話になった店で「2014年」

TetraYanagi年12月に入ると、あの店に顔を出しておかねばとか、あの人に会っておかなきゃという気持に駆られる。1月から12月までの1年という単位で生活し、1年の区切りとして最後にやっておきたいという意識。4月に始まり3月に終わることが多い事業年度や、やはり4月から3月までを1学年とする学校の1年とは違う、日常生活の中で身近に感じる暮らしの単位。年末には締める、収める、感謝する。年始には誓う、始める、祝う。新年に全てのモノが一新される。年が明けると前の年を旧年と呼び、その年を新年と呼ぶ。暦を持って以降、古来から続く人の意識。ということで、忘年会だ新年会だと理由を付けて、お世話になった人と乾杯し、お世話になった店に出掛ける。良い季節だ。

TreeParty上水の「さかなの寄り処 てとら」には、ワイン好きのスカッシュ仲間と一緒に伺った。美味しい肴と酒のおかげで、途中から断片的になってしまった記憶は妻に補ってもらう。前職で一緒に飲み歩いた“のんべ隊”の隊員とは代官山でデート。「隊長!飲み足りないです!」と言われ、シモキタで飲み続けた週末。もちろん翌日は二日酔い。スカッシュレッスンの仲間たちとは、メンバーの1人が転居してクラブを離れてしまうため、クリスマスパーティを兼ねた壮行会。毎週1回コートサイドで顔を合わせていた彼と、頻繁には会えなくなるという淋しさよりも、また一緒に飲めるだろうという楽観が勝る。遅くまで飲み過ぎたけれど、実に楽しいパーティだった。

TroisYoga事納めの日には、松陰神社前の「ビストロ トロワキャール」で独り忘年会。カウンタでひとり、今年1年を振り返りグラスを傾ける。…などという時間は短く、スカッシュ仲間のアスリート女子に合流してもらい、会社の忘年会から駆けつけた妻と乾杯。この店の料理は、周期的にどうしても食べたくなる。食べずにいられなくなる。シェフの聡ちゃんの笑顔が見たくなり、マダムのまゆみちゃんの笑い声が聞きたくなる。居心地の良い、大好きな店に年末のご挨拶。スカッシュレッスンの仲間たちとの公式忘年会も、毎年楽しみな場だ。恒例となった70歳を超える大先輩の乾杯の挨拶を聞くと、あぁ今年も終わるんだなぁと感慨深くなる。目指せOVER70歳のスカッシュプレーヤー。

HamamatsuHamama2末に訪れる妻の故郷浜松。地元のクラブで、地元の仲間と一緒にスカッシュ収め。妻とライバルとの対戦をはじめ、たっぷりと汗をかいた後に、浜松の街で飲み納め。彼らの行きつけの店で、90歳を超えた今でも現役で、毎日店に出ている大女将との会話を愉しみ、しこたま飲む。さらに飲む。スカッシュコートの中だけでは分らない、スカッシュ仲間たちの人となりが垣間みられて、これもまた楽しいひと時だ。年に数回お会いするだけなのに、その度毎にスカッシュをご一緒していただき、夜の街にご一緒していただける。そんな関係が何年も続いているのも、スカッシュという共通言語があるから。ありがたく、嬉しいことだ。この1年ホントにお世話になりました。

2014年、自宅マンションのリノベーションをはじめとして、自分史に残る(笑)いろいろなことがあった。概ね穏やかで“良い年”だった。facebookのおかげで、かつての同僚、後輩の何人かに久しぶりに会えた。新たな出会いもあった。馴染みの店にも通い、新たにお気に入りの馴染みの店も増えた。何よりも、今年もそんな店にご一緒していただける仲間がいた。そんな生活が続けられる仕事ができた。こんなブログを書き連ねてこられた。つくづく嬉しくありがたいことだとしみじみ思う。ということで、年はすっかり明けてしまったけれども、2014年、皆さまお世話になりました。2015年、今年もよろしくお願いします♬

スカッシュで繋がる、拡がる「ビストロ808&シングルベル♬」

Pate&RapeVegi装なったビストロ808に3組目の来客があった。スカッシュを始めた頃からの友人たちと、同じコーチのスカッシュレッスンを受けていた松井千夏ちゃん。4年生で学生チャンピオンになり、2001年には(当時最年少で)全日本選手権初優勝。以来、全日本での優勝4回、日本代表として多くの国際大会に出場し、現在も日本スカッシュ界を代表するプロプレーヤーだ。マスコミの登場も数多く、自らをスカッシュを広く認知してもらうための“広告塔”と自覚して、広く活躍している。お気楽夫婦はそんな彼女をずっと応援し続けてきた。今年はリノベーションでの引越に重なり、残念ながら応援に行けなかったけれど、2014年の全日本でもファイナリストとしてコートに立ち、準優勝。

PartyChinatsu合直後、「自分のやれることは出し切りました」彼女のブログにそんな清々しいメッセージがあった。ん、ちょっと気になるニュアンス。1年間の慰労をと食事に誘うと、ちょうど友人たちを自宅に招く予定だった日が空いていると言う。だったらと合流してもらう。「今回の決勝はノックアップ(試合前のウォームアップでボールを温める)から調子が良くて、ずっと続けていたいって思ったんですよね」そんな試合の裏話を聞きながらシェフの手料理を味わってもらう。前日、日本TVの『中居正広6番勝負』という番組に(なぜかバドミントンで)出演していた千夏ちゃん。彼女が早めに帰った後、録画した映像を視ながら「ん〜、可愛いねぇ♬」と呟くオヤヂが入った奥さまたちが呟く。

ZensaiSteak年もシングルベルやりましょうね♡」酒豪女子から早々に嬉しいメッセージ。“嬉しい”と書いたものの、お気楽風夫婦としては微妙な心境。「ドタキャンしたらごめんね」などという参加メンバーからの返信もあった。そう、昨年からスタートした、文字通りシングル女性たちとクリスマスイブを過ごす、こぢんまりとしたパーティ。一緒に過ごすパートナーを見つけて欲しいという親のような気持と、今年もまた気の置けないいつものメンバーと愉しめるぜっ!という気持が交錯する。スカッシュを通じて知り合い、一緒にスカッシュをやっている時間よりも、美味しいモノを食べたり、時間を忘れて飲んだり、そして笑ったりという時間が圧倒的に長い友人たち。

SingleBelleCake年のテーマカラーは“ピンク”。「え〜っ!持ってないなぁ」と言いながら、マニキュアをピンクにしてきた酒豪女子。「ラン用のウェアはピンク多いんだけどなぁ」とアスリート系女子は可愛いピアス。そして最も女子力が高いとの評価の役員秘書はサーモンピンクのワンピースで現れた。ちなみに妻はウェッジのペンダント。1軒目のイタリアンでガツンと肉を食べ、2次会の会場では有名店のケーキを味わう。そして恒例のプレゼント交換。1,000円以内とお子ちゃまのような設定で、それでもオトナでオシャレな工夫があるプレゼントに歓声が上がる。スカッシュという共通項がなければ出会わなかった仲間たち。なんだか不思議で嬉しいイブの夜。

へへ、友だちからイブの夜に独りじゃないだろうな!ってメールが来たから、楽しいよ♬混ぜてあげないもんね!って返信しちゃった」プレゼント交換が終わった頃、酒豪女子が嬉しそうに語る。スカッシュというマイナーなスポーツだからこそ、こぢんまりとしたネットワークの中で生まれる人との繋がりがある。メジャーではないことで、逆に拡がり深まることもある。日本チャンピオンと一緒に同じコートに入り、ナショナルチームのコーチにレッスンを受け、同じクラブに通う仲間とディープに語り合う。それも、マイナースポーツならでは。そして共通項はスカッシュが大好きなこと。そして、競技する人がひとりでも増え、日本のスカッシュ界が元気になればと思っていること。「やっぱり70歳までスカッシュやるよっ」という妻の宣言は、そんな背景もあるのだと思う。だからこそ、2020TOKYO。スカッシュがオリンピック競技のひとつにまりますように。

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