幻の肉体改造計画「中目黒♡生活(その3)」

KonamiTrainingの課題は、下半身のスリムアップ、股関節の柔軟性向上など。『FRAU』最新号の特集を地でいく「女性らしい筋肉」作りがテーマ。私の課題は、肘痛に繋がってしまっている左右の筋肉バランスの矯正、肩甲骨周りの稼働域の狭さを克服すること。2ヶ月の仮住まい生活で集中的にジムに通い、肉体改造をするのだ!と意気込んだ2人。トレーナーにメニュー作りからお願いし、プライベートトレーニングを実行中。今まで余り使ってこなかった筋肉を酷使し、意識していなかった筋肉に神経を繋げる。実にスポーツ科学的であり、論理的で、実践的。自分の身体を知り、体幹を整え、弱い部分を鍛える。図示してもらい自主トレで復習する。これが実に楽しいのだ。

ChiakiUnimeshi重ぜんぜん減らない、どころか私史上最大だよぉ!」妻が嘆く。なぜだろう?と悩む余地もない。トレーニングでのエネルギー消費よりも、毎晩貪欲に新しい店を探して街を楽しんでしまうエネルギー摂取量の方が明らかに多いのだ。例えば、ある夜は10数年振りに前職の後輩たちと一献。既に3度目の訪問となった「いふう」で、すっかり顔なじみとなったオバちゃんに勧められるままに食べ、ご機嫌に飲み、満腹となる。食べ切れないと分っていても、絶品ウニご飯を食べない訳にはいかず、食べ残したうまうまメシを2人の後輩に持ち帰ってもらう。「翌朝に娘と一緒に美味しく食べました♬」「お弁当でいただきました」と後輩たちからお礼のメッセージ。

ChihiroPancakeる週末は、仙台から友人カップルが来訪。代官山T-SITEの「IVY PLACE」でランチ。昼から地ビール&ワインを飲みつつ、ピッツアや巨大ソーセージを食べた後に、店自慢のパンケーキをオーダー。フレッシュフルーツをたっぷりトッピングし、溶けたバターの上にハチミツを掛けると、満腹だったはずなのに(さすがに4人でシェアをして)ペロリといただける。正統派で王道の味のパンケーキ。このぐらいの量なら、んまい!と食べられるとも言える。その後、仮住まいのわが家に移動。1年振りに会う友人たちと(その後の2人の動向を尋ねつつ)夕方までスパークリングワインを飲み続ける。

Mina&HaruSalmonたある週末はいつものメンバーで女子会+オヤヂの会。大盛りビストロ「オーコアンドゥフー」に向かう。2人ではいろいろ食べられなかったからと、楽しみにしていた。5人ならオードブル4皿、メイン2皿いけるだろう!と「多いと思うよ!」と言う制止する妻を振り切ってオーダー。オードブルなのにメインなみのボリュームのサーモンに驚き、サイドディッシュの量に笑ってしまい、どれも美味しくいただきつつ、見事に玉砕。「だから言ったでしょ」「はい、奥さま言ってました」「言ってた言ってたぁ」と女子会のメンバーから声が上がる。孤立するオヤヂ。鴨のロースト持ち帰り。

日はどこで食べようか」妻の中目黒での外食に関する姿勢はかつてない程に積極的。チェーン店が少ない中目黒。店毎に個性があり、オリジナルのメニュー、マニュアル的ではないサービスが心地良いらしい。そんな中目黒生活も残すところ2週間。「中目黒を離れたら痩せられるかなぁ」あれ?仮住まい生活で痩せるという目標では?…肉体改造計画は幻のものとなりそうな気配だ。

上海ガニは浜松で♬「氷箱里」

BingXiangLiZensai箱里(ビンシャンリー)という師匠(Mさん)御用達の店に行ってみたいと思ってます。スカッシュの後に一緒にいかがですか?」秋の週末、妻の故郷浜松に向かう前に、中華料理好きのお気楽妻がスカッシュ仲間にメールを送った。「参加します♬」「因縁の対決を楽しみにしてます。夜も参加です」と、いつもお相手をしてもらうメンバーから返信。「こちらで予約入れますよ」と師匠Mさんからも連絡。さらに「上海ガニが解禁という記事を目にしたので、カニコースを予約しました」と嬉しい追伸。「やったぁ〜っ。今年初上海ガニだぁ」すっかりテンションが上がった妻。すかさずお礼の返信。

DaikonMochiAona生日おめでとう♬乾杯!」妻の帰省に合わせて、毎回お相手をしていただく浜松のスカッシュ仲間。facebookでも繋がっている=誕生日を強制的に知らされるため、妻の誕生日のお祝いも兼ねた食事会となった。「それにしても、今日のコートは人が多かったですねぇ」「初めてくらいの混雑だったね」聞けば静岡にあったスカッシュコートが閉鎖されたため、週末毎に遠路通って来るメンバーが増えたという。元々が和気あいあいとコートに入って一緒にプレーする雰囲気の浜松のメンバーたち。他クラブからのメンバーもすっかり馴染み、ますます浜松のクラブは温かで貴重な空間になった。

ShanghaiCrab待たせしました」遅れてやって来た妻のライバル、Oさん。毎回“因縁の対決”としてスカッシュの試合を行い、勝ったり負けたりの2人。フルセットにもつれ込んだり、Oさんの焦らしのプレーに怒った(ふだんは温厚な)妻がコート内でラケットを放り投げるなど、これまで何度も名(迷)勝負を繰り返して来た。「誕生日おめでとうございます」そんなOさんが抱えて来た花束を受取り、妻は嬉しいびっくり顔。ナイスな(笑)サプライズ。スカッシュコートを出れば、気の良いおぢさん。やるぢゃん!Oさん。今回の遅延プレーはコンダクトワーニング(警告)対象外。改めて全員で乾杯。

MemberOnoueして、その日のもうひとつの主役、上海ガニの登場。紐で縛られた活きたカニを見せてもらい、しばらくして真っ赤に茹で上げられたカニと再対面。若い店長さんが上海ガニの産地、オスメスの見分け方、食べ方などを熱く語る。毎年食べているけれど、初めての蘊蓄ネタも多い。ちょっと長くて飽きるけど、知識豊富で勉強熱心。そして肝心のカニはと言えば、実に良い型。肉厚。店長の教え通り、ほぐした身とミソと内子を混ぜてパクリ。んんんんんまぁ〜いっ!たっぷり濃厚なミソと内子がねっとりと美味しい。「今日は試合も勝ったし、良い誕生日だなぁ」と満面の笑みの妻。

りがとうございました。愉しかったです」飲み放題のコースで、誰も覚えていない程たっぷりの瓶出し紹興酒を皆でいただいた。師匠もすっかり千鳥足。奥さまに連れられて家路に付く師匠の姿は我が身を眺めるよう。「良い人たちだよね」妻が笑顔で呟いた。両親に会うために妻の故郷浜松に帰る年に数回の帰省旅行。その度にこうして楽しくお付き合いいただける仲間たちがいることが有り難い。次は年末、またラケット持って伺います!

憧れのロングステイ♬「中目黒♡生活(その2)」

GyozaTiger港の灣仔、NYCのミッドタウンEast、パリの6区、オークランドのハーバー周辺…隠居後に住んでみたい街がある。生涯住み続けるのは(経済的にも)無理だけれど、旅人として滞在するのではなく、住人として暮したい街。いわゆるロングステイという選択肢に近い。ロングステイ財団によると(そんな財団があったんだ!)、ロングステイの定義とは移住や永住ではなく、帰国を前提とする2週間以上の長期滞在のことらしい。だとすると、自宅マンションのリノベーションのために中目黒の仮住まいで2ヶ月生活することは、その予行演習のようなものかもしれない。国内(それもお隣の区)だし、荷物は全て仮住まいに移動しているから、本来的な意味では違うけれど。

OmePunch2ヶ月というのはなかなか微妙な期間だ。住民票はもちろん動かさないし、住所を登録しているカード会社だったりに変更届は出さない。けれど郵便物の転送依頼をする必要がある。ガス、水道などのインフラ系は新たに手続をする必要がある。月に1回の美容院は変えないけれど、週に2回行くスポーツジムは近所に通いたい。もちろん日々の買物や外食は仮住まい周辺。ということで、自宅では実現できない利便性や満足感を、短期間だからこそ追求しよう!ということで選んだ街が中目黒。そして駅近の物件。これが思った以上に快適なのだ。マンションの地下1階には東急系の高級スーパー「Precce」があり、1階にはセブンイレブンがあり、輸入食品のKALDIがある。こりゃ便利。

PrecceKALDIングステイ財団による「ロングステイ」の定義はまだある。ロングステイとは、異日常空間での日常体験を目指す、ことでもあるらしい。それまでは馴染みのなかったハレの街で、日々を過ごす。うん、まさしくこれがお気楽夫婦の望んだ仮住まいの街での生活。わざわざ食べに行きたい店が、歩ける範囲にある。それも厳しい競争に揉まれたレベルの高い美味しい店が、実にたっぷりと。そして普段使いの安くて美味しい店もたくさん。これは嬉しい。酔っぱらっても歩いて帰れる。友人を誘い、2次会は仮のわが家で、というのも愉しい。短期間の住民であるにも関わらず、良い街だねと来街者のように呟き合うのではなく、良い街でしょと住民として“我が街”を自慢したくなる。

BarTown店街もなかなか良いよ」と、妻の嬉しそうな報告。丁寧な仕事の修理屋さんを発見し、使い続けるかどうか悩んでいた靴やバッグを新品同様にしてもらったのだと言う。「中古品の買取の店もあったよ」とこれも嬉しそうに。ちなみに年に数回しか着ないキャメルのジャケットを持参したところ、買取価格1000円!これが仮住まい生活で心がける“断捨離”。必要なモノと不要なモノの線引きを明確にし、グレーゾーンを作らない。「これ要る?」と問われれば、捨てよう!と答えることが多くなった。以前でもモノが少なかった2人の生活が、仮住まい生活でさらにブラッシュアップされ、新居に“持ち帰る”必要のないモノがどんどん姿を消している。それもこの街に住んだおかげ。

と3軒、行っておきたい店が残ってるんだ」予約のできない人気の焼鳥屋、直前では予約でいっぱいのイタリアン、そして和食の人気店。楽しむ時には徹底的に。異日常空間での日常体験と言っても、それがフツーになってしまう“日常”に陥ってはいけない。積極的に街を味わい、楽しみ、和み、活用し、毎日を刺激的に過ごす。中目黒生活の前半でお気に入りになった店を、後半のひと月で友人たちを誘ってリピートせねば。…まだまだ体重と財布が気になる日々が続く。

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SINCE 1.May 2005