新たな日常?「お正月 in 東京」

2021-01視できない“アイツ”が暴れるせいで、毎年の年末恒例マスオさんの旅が中止になった。いつもの年末年始は妻の故郷である浜松で、義父母と一緒に過ごすのがお約束。浜松に向かう新幹線の車内でお気楽妻と2人忘年会、義父母に代わって大掃除、4人で温泉旅館に1泊、馴染みの割烹「弁いち」さんのおせち料理を堪能…というスケジュールは全てキャンセル。涙。嫌々妻に同行している…のではなく、実は大好きなのだ。

2021-02の父母は既に亡く、齢80歳を超えた妻の両親が私に残された父母。一人娘の妻が2人を思い労る気持も、父母のもとを訪ねると娘に還る妻の心情も、良く分かる。私にとっては親子3人の空間にちょっとお邪魔するというスタンス。いわゆるマスオさんだ。実はこのマスオさんが良く働くのだ。義父母宅のキッチンは、到着した時から私の居場所になる。毎日の朝食はもとより、年末の年越し蕎麦、正月のお雑煮などは私の担当。

2021-03のに、この年末年始はそれも叶わなかった。代わりに、20年ぶりにお気楽夫婦だけで過ごす東京のお正月を楽しもう!と目論んだ。まずはお節料理の手配。実は私は、お節料理が大好き。加えてお節をつまみに箱根駅伝のTV中継を視るのが毎年の愉しみなのだ。どこに頼もうかと悩んだ結果、馴染みの「鮨いち伍」に数量限定締切の所、無理を言ってお願いできた。これでひとまず正しい日本の正月が迎えられる!とひと安心。

2021-04いて、お節と合わせる日本酒のチョイス。これだけは既に万全。秋に福井の「久保田酒店」で仕入れた銘酒の数々がスタンバイ済み♬ 完璧。さらに自宅にお籠りをするための料理作りに取り掛かった。無観客のビストロ808のメニュー、パテドカンパーニュ 、ローストビーフは外せない。これまた好物の筑前煮も忘れずに。その筑前煮の味見と称して「梵 特選純米大吟醸 磨き三割八分」をいただく。くぅ〜っ!幸福の味だ。

2021-05晦日、お昼に年越うどん(笑)を食し、主役のお節料理を受取に出向く。鮨屋の料理だけあって魚の料理がたっぷりと詰まっている。カラスミ、子持昆布、タラの子旨煮、数の子粕漬、子持ち鮎有馬煮など、魚卵好きの私にとって至福のラインナップ。お雑煮は白味噌とお澄ましを隔日に作って変化を楽しむ。ちなみに私は、お雑煮も大好きときているから、朝から旨い酒を飲んで、お節をつまみ、お雑煮を食せる正月は極上の時間。

2021-06詣も地元の神社へ。箱根駅伝往路のゴールを視終えた後に、散歩がてらに出向くと長蛇の列。例年との比較はできないが、遠出をせずに地元で済ます住民が多かったのか。とは言え、並ぶのが嫌いな2人は即座に諦め、翌日の復路6区の襷が渡った直後に参拝。まだTV観戦中の人が多い時間に、数人だけの列に並んで無事に疫病退散を祈る。それにしても、退散する気配のないしぶといアイツは、いつ大人しくなるのだろう。

2021-07参りから帰ると直ぐに、お気楽妻が何か生き生きと動き始めた。文庫本や雑誌、CDなどの収納を見直したいと言う。どうやら新年の断捨離を思い付いたらしい。収納の多い我が家ではあるが、限界はある。収納できるものだけを納め、はみ出るものを処分する。人生終盤に2人にとって必要なものは何か、何を残して何を捨てるか。モノに限らず、それは全てのことに言える。そんなことを改めて考える貴重な時間になった。

2021-08気楽夫婦の2020〜21年の年末年始は、こんな風に過ぎて行った。当たり前だと思っていたことが、貴重なモノだったと気付いた2020年。2021年の新たな日常はそこからスタートする。残りの人生に置いて何をすべきで、何をすべきではないのか。お気楽夫婦と言えどもそんなことを考える年齢になった。さて、どんな1年にしようか。すると「今年もお気楽だよ♬」と妻。2021年初場所も肩透かしで私の黒星スタートだ。

ホテル業界応援の日々「頑張れ!インタコ&ハイアット !」

Hotel01Hotel022020年は誰にとっても記憶に残る1年になる。東京でオリンピックとパラリンピックが開催され、街は海外から来日する観客で賑わう。成功裏に終わったラグビーWCのように、…と思っていた1年前。今年は全く違う意味で、世界中の誰にとっても記憶に残ってしまう年になった。

Hotel03Hotel04テルはどこも満室のはずだった。お気楽妻はオリンピックのせいでホテルが取れない!取れても高い!と嘆いているはずだった。ところが、各地のホテルは春先からずっとコロナ感染拡大防止対策に追われ、客室の稼働率は低く、パーティや披露宴のキャンセル対応に追われた。

Hotel05Hotel06んな状況をホテル好きのお気楽妻は憂いていた。毎月1回はホテルに泊まるよ!ホテルを応援するよ!そう力強く宣言し、実行した。妻はハイアットグループのファンであり、インターコンチネンタルホテルがお気に入り。その2つのホテルに徹底的に宿泊する年間計画を立てた。

Hotel08Hotel07ンターコンチネンタル横浜Pier8、ハイアットリージェンシー東京、ANAインターコンチネンタルホテル東京からスタートし、鎌倉のメトロポリタン、恵比寿のウェスティンをサポート。グランドハイアット東京、パークハイアット東京を夏のヴァカンスとして滞在した。

Hotel09Hotel10規開業ホテルの視察も抜かりなく、ハイアットリージェンシー横浜、ハイアットセントリック金沢と、早々に宿泊。横浜中華街にほど近いハイアット リージェンシー横浜はすっかり気に入って再訪し、横浜在住の友人夫妻と会食。今後もリピートしそうなパターンだ。

Hotel11Hotel12に宿泊したアンダーズ東京は相変わらずスタイリッシュだったし、隣接する虎ノ門横丁探検も楽しかった。そして、掉尾を飾るグランドハイアット福岡では、何とディプロマットスイートという巨大な客室にアップグレードされ、ホテル業界からのご褒美だと納得した。

年末に向け、状況は良くなるどころか悪化の一途。毎年の恒例になっていた妻の実家で過ごす年末年始も10数年ぶりに諦めた。けれど、「よしっ!来年は更に上を目指すぞ!」とハイアットホテルズの会員グレードを上げようと目論むお気楽妻の意気は盛んだ。経済を回すことと感染防止のバランスは難しいけれど、運命共同体のお気楽夫婦が感染防止を徹底して2人でホテルに宿泊することは善しとしよう。

音楽と観客が溢れる日を…「ぴあアリーナ MM」

PiaArena01PiaArena02あアリーナ MM」が今春竣工、社員・関係者向けの内覧会が開催された。1972年に情報誌「ぴあ」創刊、1984年に「チケットぴあ」スタート、1999年にはチケット販売Webサイト「@チケットぴあ」開設と、ぴあは時代の要請に応じて事業の形を変貌させて成長してきた。

PiaArena03PiaArena09して2020年、着席時に12,000席!!という音楽専用のアリーナを建設した。ぴあはかつて、汐留貨物駅跡に期間限定で「PIT(Pia Intermedia Theater)」というライブ会場を作ったり、東日本大震災の支援に都内と東北各地にPIT(Power Into Tohoku !)というホールを開設してきた。

PiaArena05PiaArena06あアリーナ MM」は、いわばそれらの事業の集大成ともいえる会場だ。自らが必要だった「エンタメ情報」を集めたメディアからスタートし、そのライブに参加するための「チケッティングサービス」を創り上げ、それらをネットに集約し、そしていよいよ会場建設、運営…。

PiaArena04PiaArena10イブエンタテインメントが成立するために必要なものは、コンテンツ、チケッティング、そして会場だ。エンタメという大河の上流である会場運営、そして主催公演も行うとなれば、ぴあが目指す「感動のライフライン」の実現も近い。これはぴあOBとしても実に感慨深いことだ。

PiaArena11PiaArena12覧会の当日、まずは内部の大きさに驚いた。アリーナ着席時で3,980席(ちなみに日本武道館は2,946席)。4階席まであるスタンドを合わせ総キャパ12,000席(武道館は14,471席)。そりゃデカいはずだ。そして縦に長いハコ型構造で、ステージがどの席からも近く感じるのが嬉しい。

PiaArena07PiaArena08布された(社員用マル秘)資料によると、民間企業が単独で1万人規模の会場を建設、運営するのは日本初であり、民間ならではの視点で音楽業界のニーズを汲み取ったという。例えば、演出しやすいように座席は黒、観客の快適さを追求し座面と背面はクッションシート。good!

PiaArena17PiaArena18らには、シャワー付(一部)楽屋、セルフレジの売店、開演前に利用できる有料ラウンジ、VIP用ラウンジ、アーティストにスマートフォンでメッセージが送れる「メッセージウォール」など、ホスピタリティに溢れ、斬新なアイディア満載の見学するだけでもワクワクする会場だ。

PiaArena13PiaArena14場の外にも楽しみが。「All Day Cafe Dining”The Blue Bell」はパンケーキが看板メニュー。ほんと、これは美味しい。他にもペストリアンデッキには、故安西水丸さんのタイル画があったり、コロナ禍の中、大勢の人に来てもらえないのが残念で悔しいくらいの施設だ。

会場を後にし、お気楽妻が呟いた。「一日でも早く音楽とお客様が溢れる日が来るといいなぁ」本当にそうだね。ほんっとにそうだね。

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SINCE 1.May 2005