3×2+1「アフタヌーンティ・パーティ」

OpenSandからパリに行くことになりました」前職の後輩からそんな連絡が入った。転職し現在は大手SPAに勤める彼は、同じ会社に勤める奥さまと2歳になったばかりの娘と3人暮らし。家族と一緒?「そうなんです。家族帯同です。自宅も車も売って、しばらくは帰って来れない覚悟で行かなきゃと」それじゃあ壮行会をやらなきゃね。外で飲むのも良いけど、良かったら奥さまと子供も一緒にウチにおいで。「はい、妻に聞いたらぜひご自宅にお邪魔したいと…」そんなやり取りがあり、家族3人がお気楽夫婦宅に来訪することになった。う〜む。どんな企画にするか。子供連れの彼は車で来たいとのことで、お酒は飲めない。休日の昼であれば、アフタヌーンティ・パーティはどうだろう?「良いんじゃない。スコーン食べたい!」酒が飲めない妻も大賛成。もう1組のゲストとして、WEBデザイナーのワカモノ夫婦をお誘いすると「伺いたいです。楽しみにしてます!」と早々にレス。

Fromage et Mielフタヌーンティと言っても、お茶では済まない飲んべの私。シャンパン付きのアフタヌーンティというコンセプトでパーティメニューの検討開始。東急フードショーでお手頃なスパークリングワインとカヴァを買込む。新宿三越に「conanoco scone」というスコーン専門店を発見。何種類かのスコーンにクロテッドクリームと2種類のジャムをスタンバイ。新宿丸井本館1階にOPENした「Le Petit Mec」でバゲットをゲット。ローストビーフとスモークドサーモンのオープンサンドに。パン オ フリュイにはブルーチーズと桜のはちみつを合せよう。枝付きの干しブドウを添えて。サンドウィッチはキューカンバーとタラコのスプレッド。するとサラダは…お気楽夫婦はそんな企画と準備が大好物。年に何度も料理を作る訳ではない分、パーティメニューを考えるのも作るのも楽しいイベントだ。

Scone & Sandwich邪魔しまぁす♬」ワカモノ夫婦が先に到着。シャンパンに合うおつまみ1品だけ持参のこと!という指令にDEAN & DELUCAのパテ ド カンパーニュ、サラミ、赤ワインなどを持って来てくれた。うわぁ美味しそう!ありがとう。今日食べ切れなかったらウチが2人で食べるよ。(実際、後日食すことになった)そして、パリに旅立つ後輩夫婦と一人娘が遅れて登場。見事なイチゴの籠盛りと数種類のデリなどを持参。これまた豪華。「うわぁ〜、凄いですね。これ全部作ったんですか?」セッティングされたテーブルを見て後輩夫婦が唸る。うん、ほぼ乗せたり盛り付けてるだけだけどね。と、答えるのは私。何しろ調理と盛付けは私の担当。料理の基礎知識と材料の吟味は妻の役割。ちなみに、アフタヌーンティ用のスタンドを購入しようとした妻を止めたのは、私の大切な役割。

Sparklingwine & Fraises対面同士の2組のご夫婦を紹介し、乾杯。とは言え少人数のパーティ、すぐに打ち解け会話も弾む。パリの話題になり、子供の話題になり、それぞれの夫婦の話題になる。後輩の奥さまとはお会いするのは2度目。はっきりとしたモノ言いと強気の表現が心地良い。何度かお会いしているワカモノ妻。穏やで浮つかないきちんとした対応が気持良い。お気楽妻もいつになく口数が多い。実に楽しそう。そんな3人の奥さまは、それぞれタイプが違うとは言え芯はしっかり気も強い。「この娘は父親が大好きなんです。だから彼を2人で奪い合ってるライバルみたいな関係かな」産んですぐに子離れした感じの後輩の奥さま。それに対して、まるで自分が産んだような後輩は嬉しそうに頷く。良くバランスの取れた家族だ。

とした会話から後輩とはほぼ1周り、ワカモノたちとは2周りも年齢が違うことを思い出す。あらら、そうだったね。普段は気にせずお付き合いさせていだだいているけれど、そんな年齢の離れた友人である2組のご夫婦。「ぜひパリに遊びに来てください」という後輩のお誘いに「絶対に行くっ!」と即答するお気楽妻。次は、夫婦3組+1(+α?)で、パリでご一緒できたら良いね♡

クラブルームの損得勘定「ザ キャピトルホテル東急」

Breakfast気楽夫婦がホテルの客室を選ぶ際、真っ先に調べ、比較することがある。それは、スタンダードルームとクラブルームのサービスの違い。そしてコストパフォーマンス。ジムは無料か、あるいは優待料金で使えるか、クラブラウンジの利用時間は限られていないか、チェックイン・チェックアウトの時間など。これらを自分たちの価値観や利用方法に照らし合わせ評価し選択する。ホテルによってはスタンダードルームとの差額以上の“お得感”が得られる場合が多いクラブルーム。ちなみに、今年のバースデー・プレゼントステイのザ・キャピトルホテル東急はクラブルームを選択。決め手は、27階から29階の高層階であること、ジムのロッカー料金無料、クラブラウンジでの朝食付き、カクテルタイムの時間帯が長い上にラウンジが終日利用できること、ラウンジでのチェックイン&アウトなど。お気楽夫婦のクラブルーム選択の法則にぴったり合致。

Club Lounge2の法則は誰にでも当てはまるものではない。まず、小食であることが条件。クラブラウンジの朝食メニューは最小限のメニューであることが多い。ザ・キャピトルホテル東急もサラダ、ホット&コールドミール、パン、フルーツ、ドリンクと2人には充分ながら、決して料理の品数が充実しているわけではない。けれど、ゆったりと空いているラウンジでのんびり食べられる朝食は、2人にとっては高得点。次に、ホテルでの滞在時間が長いこと。単なる宿泊先として選ぶのではなく、滞在そのものを楽しむ2人にとって、ジムやスパの充実度は選択の大きな基準。このホテルの場合、ジムやプールの利用は宿泊者は無料。加えて、クラブルームの宿泊者は2,100円のロッカー代が無料になる。1泊2日で2回利用する2人にとってはこれだけでもかなりお得。会員制スポーツクラブとして宿泊者以外の利用もできる施設であることもあり、高級感溢れる充実した設備。

Club Loungeして、どちらか1人でも飲んべであること。チェックイン後、ジムで汗を流し、プールで泳ぎ、サウナとスパで過ごした後には“美味しい水”の補給が必要。身体の隅々までリフレッシュした後に、クラブラウンジに向う。そこで軽いオードヴルをつまみながら、ライトアップされた国会議事堂の夜景を楽しみ、シャンパンを啜る。ついついおかわり。みみっちい比較だけれど、お酒が飲めない妻が飲むのはジンジャーエールだけにしても、私の飲む2杯のシャンパンだけでもクラブルームに宿泊した価値がある。ここで軽く飲むことで、その後の夕食の際のワイン摂取量が抑えられ、そこでまた全体のC/Pが上がる。今回の滞在でもORIGAMIでは1杯のスパークリングワインを飲んだだけ。2次会(正確には3次会?)の部屋飲みに備え、最小限のワインで美味しく食べ、飲むことを優先。

Club Lounge3後は、チェックアウト前後の過ごし方。朝食の後、ジャクージに浸かり、プールサイドで読書。スパでさっぱりした後は、正午のチェックアウト時間までのんびりと客室で過ごす。そして、チェックアウト後、ラウンジでライブラリーの本をぱらぱらと眺める。日本に関する豪華本が並ぶこのホテルの蔵書は興味深く、『北斎漫画』『富士山』『JAPAN』など、普段余りお目にかからない本を手に取ってみる。む、これは面白い。北斎漫画をこんなにきちんと見るのは初めて。「ねぇ、そろそろ行かなくちゃ」おっと。日曜の午後はスカッシュのスクール。ホテルからスポーツクラブへ直行というスケジュール。大きなラケットバッグを肩に、ホテルを後にする。

かなか良いホテルだったね。クラブルームを選んだのも正解だったし、これぐらいのコンパクトな(251室)ホテルがやっぱりウチには合ってるね」妻のお好みは、スモール&ラグジュアリー。交通費はほぼ掛らず、移動時間も短く、その分滞在時間はたっぷりの都心のリゾート。多少お高い宿泊費も充分元が取れる。それが2人のホテル滞在の損得勘定の根拠。「次は、シャングリラ?」妻の次なるターゲットは既に決まっているようだ。

■お気に入りホテルカタログ 「ザ キャピトルホテル東急

The Capitol View「ザ キャピトルホテル東急」

Capitol Tokyu BedroomBedroom Japanese styleる週末、お気楽夫婦は恒例の誕生祝いとして都内のホテルに滞在していた。今年選んだのは、2010年に開業したザ・キャピトルホテル東急。以前同じ場所にあったキャピトル東急ホテル、さらにその前身はビートルズの宿泊先としても有名だった東京ヒルトンホテル。1963年に開業した、ヒルトンホテルズ・インターナショナルと東急電鉄の合弁企業が運営する日本初の外資系ホテルだった。ビートルズが宿泊したのは1966年。その後も、エリック・クラプトン、マイケル・ジャクソンなど、来日する著名人が宿泊するホテルだった。1984年、運営が東急グループに移り、キャピトル東急ホテルとなった。正直に言おう。宿泊するまでは、キャピトル(Capital)ホテルだと思っていた。違うのだ。発音は同じだが、キャピトル(Capitol)すなわち、議事堂のこと。

Gijidou ViewCorridor・キャピトルホテル東急が建つ小高い丘は、星が美しく見えたところから星ヶ丘と呼ばれた場所。そして、かつてそこには星岡茶寮という料亭があり、北大路魯山人が借受けて美食倶楽部の会員制料亭にしたという美食の丘でもある。これらはネットで調べたにわか知識。再び正直に言おう。お気楽夫婦の嗜好からすると宿泊したいホテルではなかった。けれど、あるTV番組で紹介された開業直前の奮闘記を視て心揺すぶられた。主人公の1人はORIGAMIに配属された新入社員。伝統あるコーヒーハウスの常連客からダメ出し、お約束の涙。けれど、そこから奮起する彼女の頑張り具合と、彼女を見守る上司の視線が良い感じ。急激に行きたいモードが高まり予約することになった。

Capitol Tokyu Gymテルの施設には過剰な期待はしていなかった。日本的な慇懃なサービスだろうと高を括っていた。ところがこのホテル、なかなか良い感じなのだ。元々日本文化と西洋文化の融合がコンセプトだったホテル。以前の客室がそうだったように、新たな客室のコンセプトも同様。ベッドルームとバスルーム、シャワーブースが連続しており、その間にはガラスの壁。フルオープンにしたらビューバスになり、障子をイメージした引戸を閉めると和風情緒溢れるエキゾチックな部屋になる。これは面白い。海外から見た日本のイメージを逆手に取ったデザイン。そして、名前の通りのキャピトル(国会議事堂)ヴュー。皇居の闇、その暗い海の対岸には煌煌と輝く丸の内のビル群、そして近景には国会議事堂。これぞ王道のキャピトルヴュー。うっとりする眺め。

PoolJaccujiして、お気楽夫婦には欠かせないジムとプール。コンパクトながら充実した最新のマシンを揃えるジム。2人でトレッドミルで走っていると、隣には都知事の息子でもある国会議員、I原さん。あらら、これぞザ・キャピトルホテル。そして、明るい日射しが燦々と差し込むプール、そしてジャクージ。なかなか良い感じ。しばらくすると、またもやI原議員。ひと泳ぎした後、スパに隣接したサウナに入ると、隣にI原さん。ゆったりとしたジム、プール、スパの施設に満足。「期待してなかった分、得したぐらいに良いホテルって感じるよね♬」ホテルにうるさい妻もご満悦。それは良かった。

ころで、毎回思うのだけれど、この宿泊は私の誕生祝いなんだよね。「ん、プレゼントして喜んでもらって、贈った自分も満足できるんだから、これ以上のギフトはないじゃない!」ごもっとも。「じゃあ、次はどこに泊まる?」…つくづく羨ましいぐらい、お気楽で幸せそうな妻である。

■お気に入りホテルカタログ「ザ キャピトルホテル東急

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SINCE 1.May 2005