2017年も不定期営業中♬「ビストロ808」

808−1808−6シャン楽しみだぁ♬」「わくわく」「期待してまぁ〜す!」来店予定のメンバーの間でLINEのトークメッセージが飛び交った。新年早々シェフが風邪をひき、当初の開店スケジュールを延期。お気楽夫婦の香港旅行などもあり、2017年の営業開始が遅れに遅れたビストロ808は、2月末にようやくOPEN。開店を待ちわびたスカッシュ仲間たちが集まった。最初の一皿はオードブル盛合せ。パテドカンパーニュは、レシピを少し変更し、さらに冷蔵庫で一晩寝かせる際に重石を乗せて固めるという改良を加え、前回の失敗をリカバリ。ようやく満足できる水準となった。プティトマトのマリネにはローズヒップのジュレを加え、ランチということもあり全体に控えめな量で盛付ける。

808−3808−2テ美味しいぃ〜っ!さすがっす♬」「ジュレがオシャレ!」出だしはなかなか好評。ホッと一息ついて、昼から飲むシャンパンは幸福の味。さて、ここからが肝心だ。全員が2度以上の再来店のため、定番モノ以外は同じ料理がなるべく重ならないように、メニューを工夫する必要がある。まずはご近所のトラットリアのシェフに頂いた「塩レモン」を使った料理。塩レモンを塗した鶏の胸肉を焼き、芽キャベツやペコロスなどと一緒にストウブで蒸し焼きにしたホットサラダ。「うまっ!」酸味の利いた鶏と野菜の組合せが良い感じ。続いて鴨のローストとタマタマ(完熟金柑)のサラダ。美味しいねと言い合いながら、そのネーミングに世田谷マダムたちがお上品に大喜び。うはは。

808−7808−5ーシェフの妻が担当したのはメインのブイヤベース。前夜から野菜ベースのスープを拵え、有頭エビ、アサリ、タラなどを一緒に煮込む。それまで何度か試した(試作は自分たちで味わう)レシピの中で、最も気に入ったモノをチョイス。煮込んだ野菜は食べず、トマトは入れず、サフランの黄色が映えるスープ。ん、まずまず良い出来だ。料理はレジャーと割り切る妻は、普段はほとんど料理をしないが、友人たちをもてなすビストロ営業の時には実力を発揮する。メニュー選定の際はもちろん彼女の最終決議が必要だし、当日の料理を出す順番に気を配り、食材に偏りはないかと配慮する。いわゆるビストロの“マダム”役であり、オーナーシェフならぬオーナースーシェフ。

808−4808−8イン料理を食べ終えた後は、チーズを食べながら何本目かのワインを抜栓。1人1本以上飲み終えたワインが、さらに1本空になる。ビストロ808は自分の飲みたい飲物を持参するのがルール。各自持ち込んだワインはすっかり蒸発し、ビストロの在庫お手頃ワインに手を出す頃には、すっかり皆ご機嫌。その後に、サプライズのバースデーケーキが登場して、酔っ払いパワーが炸裂する。2月生まれの参加メンバー3人と、やはり2月生まれのシェフが入り乱れてハイタッチ。その後も床の上でストレッチをしたり、お気楽夫婦の本棚を眺め貸出を希望したり(何冊か貸したけれど、無事に帰ってくるのか)、自由な振る舞いの酔っ払いたち。すっかり夜も更け気が付けば開宴からはや8時間。

美味しかった!流石っすね〜」「ご馳走様でした〜。安定した美味しさで★★★★★」と帰路に付いたメンバーたちからラインのメッセージが飛び交う。「楽しかった!また来てね♬」お気楽妻もすかさず返信。その日のゲストたちが帰ってから、わずか30分も経たず、あっという間に店内はすっかり現状復帰。すっかり酔っ払ったシェフはバスルームでうたた寝。全く酒を飲まない妻が、皿を洗い、グラスを磨き、棚に仕舞う。オーナースーシェフは後片付けのプロでもある。…と、誉めておくのが夫婦円満の秘訣でもある。そんな2人がゲストをお迎えする「ビストロ808」は、今年も不定期ながら好評期営業中♬

いくつになっても♬「Happy Birthday to us!」

Birthday1Birthday22月生まれの友人たちが多いということを知ったのは、ここ数年のこと。*facebookで半強制的に知らされる、というのが正しいけれど。スカッシュ仲間だけでも、1日、4日、5日、7日、8日、9日、11日…と続く。例年、誕生日が近いスカッシュ仲間の役員秘書と一緒にお祝いをしていたのだけれど、今年はさらに2人の水瓶座スカッシュ仲間を加え、4人分をまとめてお祝いしよう!という企画になった。会場は「ビストロ・トロワキャール(3/4)」。参加するメンバー全員が馴染みの店だ。ところが当日になり、お祝いされるべき1人が風邪でダウン。まさしく3/4。5人で3人の誕生日をお祝いすることになった。

Birthday3Birthday4で乾杯し、安定の美味しさのオードブル盛合せをいただき、さらには白子とポテトのガレット。クリーミーで濃厚な白子と、カリカリのポテトが絶妙な組合せ。この季節ならではの感涙モノの美味しさ。続くメインの各種肉のローストの後は、3人の名前が書かれたケーキをいただき、改めて乾杯。クリスマスのように(誕生日ではないメンバーにも!)プレゼント交換も行われ、みんな良い笑顔。美味しいモノと気の置けない友人たちは、つくづく人を笑顔にする。友人たちの誕生日を祝い、自分の誕生日を祝ってもらえる幸福。何だかいくつになっても嬉しいぞっ!という誕生日を迎えることができた。

Birthday5Birthday6からの誕生祝いは、私のリクエストに応え、加賀料理「青山 浅田」の宴。着物姿のオネエさんが入口で2人並んで「いらっしゃいませ」と待っている。そんな店。通されたカウンタ席は唯一のカジュアルな席。他は接待や宴席向けの個室やお座敷。こんな店でもビビらず食事ができるジジイになったのだなぁと、変なところで自分に頷く。生口子、うるか、甘エビこのわたなどの加賀珍味で日本酒をぐびり。んまい。そして待望の香箱ガニ。メスの小ぶりな甲羅の中に、内子、外子、蟹味噌が詰められ、その上に足の身が美しく盛られた一品。それらをていねいに混ぜ、ひと口。あぁ、これが口福の味だ。

Birthday7Birthday8賀料理といえば、治部煮。金沢の代表的な郷土料理だ。鴨好きのお気楽夫婦は、鴨の治部煮に加え、鴨のくわ焼きをオーダー。どちらも脂の乗った鴨肉が甘く、たっぷり乗せたワサビが利いた治部煮と、甘辛のタレのくわ焼きとの食べ比べが楽しい。カウンタ席は6席ほどの個室。他に客もおらず、貸切状態。専任の女性スタッフが心地よい距離感と、絶妙のタイミングで接してくれる。小食の2人は、かぶら蒸し、ぶり大根、鰤しゃぶなど他にも食すべき北陸の美味にまでは至らなかったけれど、それでも老舗料亭でリラックスして加賀の冬の味を堪能することができた。記憶に残る誕生日祝いだ。

NYバー2年はここだね」妻もようやくその気になって来た。来年は、私が還暦を迎える年であり、お気楽夫婦の25年目の記念の年でもある。だったら結婚パーティを開催した“あのホテル”で!みんなでお祝いしよう!というのが私の希望。外堀を埋める速さは、大阪冬の陣の後の徳川家康並みと豪語する私は、さっそく妻を連れて件のホテルへ。電話を受けてくれた担当の方とさくさく打合せを行い、とっとと仮予約。その担当者がなんと…。詳しくはいつか、この場で♬

Happy Lunar New Year ! 「赤い利是(ライシー)/正月編」

HK1HK2港の朝は粥(コンジー)で始まる。定宿のグランドハイアットのクラブラウンジは、シャキシャキのサラダや卵料理だけではなく、粥も絶品。基本の粥の上に塩卵や皮蛋、ピーナッツ、アサツキなどをトッピング。前の晩に“わんこシャンパン”を飲みすぎた身体に優しく寄り添ってくれる滋味深い美味しさだ。と言いながら、午前中のジムでのトレーニングの後は、ローストグースがお気に入りの「満福楼(Dynasty)」でホリデーランチ。太鼓や銅鑼の音と共に獅子舞の一団が個室や各テーブルを廻り、記念写真を撮ったり、利是(ライシー)と呼ばれるお年玉をあげたりする中で、絶品グースをいただく。

HK3HK4是(ライシー)は、親が子供にあげるだけでなく、上司が部下にあげたり、日頃お世話になっている相手に渡すという香港(中国圏)の習慣。お気楽妻も日本で言う「ポチ袋」に20HK$〜50HK$(約750円)程度のお金を入れて、ホテルやレストランのスタッフに手渡す。日本と違うのは、袋が赤い(おめでたい色の代表)こと。「恭喜発財(ゴンフェイハッチョイ)」と言いながら、笑顔で渡すと笑顔が返ってくる。子供がいないお気楽夫婦。お年玉をあげる経験が少ないだけに、お気楽妻は何やら嬉しそうに準備していた。部屋に戻ればフルーツと共に金貨(チョコ)がテーブルにあったり、ますます正月気分が高まる。

HK5HK6い色の何かを身に付けて出かけるのも香港の旧正月の縁担ぎ。お気に入りの「龍景軒(LUNG KING HEEN)」でのランチは赤いジャケット着用で向かう妻。フォーシーズンズのロビーには、大きな桃の木に赤い利是が吊るされ、実に艶やかで豪華。龍景軒ではお約束の「鮑のパイ」に加え、旧正月メニューの「紅藻とホタテのタルト」が絶品。思わず笑みが零れる味。満足の食事を終え、顔なじみのスタッフがお休みで会えないのが残念だねと話をしていると、「今日はお休みのジャッキーからです」とデザートのマンゴーサゴーがテーブルに供される。「うわっ!嬉しい」大感激の妻。やはり良い店だ。

HK7HK8港最後の夜は九龍側で旧正月名物の花火を見物の予定で、「ハイアットリージェンシー香港」にチェックイン。ところが、「今日は特別のお部屋をご用意しました」というスタッフに案内され、ドアを開けてびっくり。窓にはヴィクトリアハーバーのパノラマが広がり、巨大なソファ、6人掛けのダイニングテーブルが鎮座する。予約していた部屋の倍の広さはあるスイートルーム(エグゼクティブスイート!)が2人を待っていた。「ふぇ〜、使い切れない」と嬉しそうな妻。2つあるトイレの使い方を決め、ダイニングチェアは花火見物用に窓際に寄せ、万全の準備で打上げを待つ。ところが、無情の雨。

HK9HK10ニスでも観てようか」と、全豪OPENテニスの決勝をTV観戦。こんな時は、テニスだけではなく、スカッシュやバドミントンの試合を放送しているスポーツチャンネルが嬉しい。窓に映るTV画面と共に、雨に煙る花火見物。それでも部屋にいながらのゼータクな眺め。一転して晴れた翌日、出発までの時間を仕事に当てる妻。まぁ、忙しい時期の無理やりの旅程だから仕方ない。のんびり読書の私の傍、ゆったりしたワークスペースで集中。ふとキーボードを叩く手を休めて妻が呟く。「旧正月に来られて良かったね」最後まで満足の香港17度目(!)の旅だった。「次はいつ来る?」無限ループ香港。

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SINCE 1.May 2005