酔い年をお迎えください♬「馴染みの店たち、その2」

Tetra1Tetra2日はNO残業DAYなんです。行きます!」桜上水の「魚の寄り処 てとら」に行かないかというメッセージを送ると、肉部の部長からすぐに返信があった。「てとら」は店名通りに魚と肴が美味しい、居心地の良い小料理屋。年末にご挨拶に伺うべき店の1軒だ。残業で遅いお気楽妻を待つ間、おやぢ2人でサシ飲み。福を呼ぶ酒「赤福助」を温燗で飲みつつ、絶賛婚活中の彼の近況を聞く。「うまいっすねぇ」ん、来年は福を呼ぶ歳になると良いねとぐびり。刺身をツマミに「万齢」をぐびり。遅れて登場した妻と乾杯!「惣邑」をぐびり。体重減を祝って「みむろ杉」「達磨政宗」をぐびり。この店は日本酒のラインナップも豊富で嬉しい。今年も美味しく飲ませていただいた。

Asign2Asign1しい!ご一緒します」友人夫妻と行くはずだった芝居のチケットが、友人妻の急病のため宙に浮いた。アクティブでフットワークが軽く、芝居に興味があって…と代打候補を探して同行することになったのは、前職で一緒だった(当時の)社長秘書嬢。会場は下北沢のスズナリ。「リリパットアーミーⅡ」の『天獄界』という30周年記念公演だ。終演後、シモキタで芝居と言えば、いつもの泡盛BAR「Aサインバー2号店」に向かう。「あ、今日も芝居の帰りですか」と店主に迎えられる。いつものようにオリオン生をぐびり。料理のオーダーもいつも通り。クーブーイリチー、カリカリポーク…。2杯目は泡盛。その日の気分は瑞泉のロック。芝居の余韻と共に3杯目は…と深酒。

Ichigo1Ichigo2末のスカッシュレッスンの帰りに立ち寄ったのは「鮨いち伍」。年末のご挨拶は欠かせないお気楽夫婦御用達の寿司屋。というよりは、この店以外の寿司屋にここ数年は行ってさえいない。そう言えば去年のクリスマスイブには、敢えてこの店に来たのだった。メリークリスマ寿司。クリスマスイブにウチで良いんですか?と大笑いしたその日の大将の笑顔が忘れられない。良いんです。カウンタのみ8席だけの小さな店。基本的にはお任せ。何も聞かれずに、寿司台に優しく置かれる見目麗しい握りを心踊らせいただく。どのネタにも丁寧な仕事が施され、ネタによって柚子と醤油、煮切りなどを纏っている。繊細で美しく旨い寿司。そんな至福の時間を味わえることに感謝。

Honjoh1Honjoh2賀 本城」もお気楽夫婦にとって大切な店。本城さんが二子玉川の「たん熊北店」にいらした頃から、10年以上のお付き合い。この夏には、本城ご夫妻(ご夫婦揃って下戸)が沖縄に行くとのことで、後輩夫婦が経営するカフェ「サンスーシィ」を紹介させていただき、美味しかったと喜んでいただいた。秋には恒例(4年目)の鮎づくし。大切な友人たちを誘って開催するイベントになった。そして年末のご挨拶は、酒豪女子と母上とご一緒に。毎年のように2人で旅行をする仲良し母娘。京料理の名店「用賀 本城」は、京都好きでもある彼女たちとご一緒するに相応しい店だ。その日もセイコ蟹を始め、冬の味覚を堪能した。また来たいわ!というご母堂のことばが最大の賛辞。

…と、あっという間に年末。挨拶すべき馴染みの店は全て訪れた。そして仕事納め。ふぅ。それでもまだお気楽夫婦にとって、年末に最も大切な“仕事”が妻の故郷浜松で待っている。地元のスポーツクラブの仲間たちと“スカッシュ納め”を行い、義母の喜寿のお祝いの宴、そして義父母と共に年末の温泉旅行という一年を締めくくる恒例のイベントだ。さらには、大晦日に「割烹 弁いち」のお節を受け取れば、2016年が終わる。今年もいつものように良い年であり、酔い年だった。多くの店に、友人たちに感謝。来年もどうか良い(酔い)年となりますように♡

今年もお世話になりました♬「馴染みの店たち」

Endoh1Endoh2年一年お世話になりました。と、営業マンがカレンダーを抱え(紙袋に何本も入っているからすぐ分かる)客先へ挨拶に回る姿が目に付く年末。街にクリスマスソングが流れ、イルミネーションが溢れ始めると、何となく慌ただしく気持ちが逸る。何かやり残したことはなかったか。お気楽夫婦の年末ご挨拶先は、お世話になった馴染みの飲食店。師走の声を聞くとすぐに、お気楽妻がせっせと訪問先リストを書き出す。友人たちとの会食の約束に当てたり、ジムで走った後、芝居の帰りなどと、自分たちのスケジュールと店の組合せをパズルのように嵌めていく。美味しい料理と旨い酒を味わい、愉しく心地よく過ごせたことに感謝しお礼を伝えるための、とても大切な年末のルーティーン。

Endoh3Endoh4泉の「遠藤利三郎商店」は開店3周年のお祝いを兼ねて、かつてのスカッシュ仲間(現在はすっかりゴルフプレーヤー)の友人と共に訪問。OPEN前から話題だった「ワインアパートメント」の1階にできたワインバー。吹き抜けの2階まで壁一面に並ぶワインボトル、カウンタの上に美しく吊るされたワイングラス。そんな店内を見渡すだけで心浮き立つ気分。そして見目麗しく美味しい料理、何種類も用意されたグラスワイン。顔なじみのスタッフにワインを選んでもらいながら、友人とお芝居談義、スポーツ談義、そして恋話。居心地の良いスペースでリラックスして過ごす時間が嬉しい。お気に入りの店に、気のおけない友人たちをご案内できる幸福。今年もホントにお世話になりました。

Trois1Trois2陰神社前の「ビストロ トロワキャール」では全日本スカッシュ選手権の慰労会を兼ね、スカッシュ仲間(と呼ぶにはおこがましいが)たちと食事会。全日本通算4度の優勝の千夏は惜しくも今年はベスト4、智子は本戦出場と健闘。そんな2人は、パン♡LOVE、肉食女子、デザート好き。彼女たちにぴったりの店だ。「わぁ〜っ!このパン焼き立てで美味しい!」「オードブルすごいキレー!うわ、これ美味しい!何でしたっけ?」ふふ。その初々しいリアクションが可愛いぞ。いつものオードブル盛合せは少しづつ料理が入替わり、安定の美味しさと嬉しい新たな美味しさの一緒盛り。今回は定番のフロマージュドテットと、新顔の生マッシュルームのサラダが絶品の味。メモメモ。

Trois3Trois4って、メンタル強くないですよね」スカッシュは強くてもお酒は弱い(あれ?ちょっと顔が赤いぞ)千夏が零す。確かに学生時代の彼女はメンタルに課題があったけれど、今はどうなんだろう。2001年の初優勝以降、全日本の舞台で女子では最多の14回もファイナリストとなった彼女。内面は変わっていなくても、きっと周囲からはメンタルが強そうに見えるのだろうなぁ。「これ、やばい。すごい美味しいですね」「初めて食べたけど、いちばん美味しい!」15年以上日本のスカッシュ界を牽引してきた重責を束の間下ろして(智子はダイエットを束の間忘れ)鹿の肉を頬張る。牛、豚、鹿、3種の肉のローストは周年イベントのようなスペシャルメニュー。シェフの聡ちゃんに感謝。

年もよろしくお願いします」今年もお世話になりましたの後は、そんな挨拶が続く。ゆく年の親交に感謝しつつ、来たる年の変わらぬ交友を互いに祈る。嬉しいことだ。ありがたいことだ。馴染みの店も、友人たちも。「で、次の週末に行く店はねぇ…」妻がリストを眺めながら続ける。さて、どなたとご一緒しようか。

祝♡10周年「ショコラティエ・ミキ」

Mik1Miki2歩中のご近所で、その小さな店を発見したのは偶然だった。裏通りからさらに入った袋小路に面するマンションの1階。袋小路の入口に看板がなかったら素通りする場所。そのマンションの一室のドアを開けると、すぐに店。と言うよりも、その玄関先の1/2坪程度のスペースが小さな小さなショコラトリーだった。オーナー兼ショコラティエのミキちゃんが接客までする、先客がいるとドアの外で待たなければいけない、自称“世界で一番小さなチョコレートショップ”だった。そして数年後、駐車場を改装した新店をOPEN。店内のエアコンまでもチョコレートカラーの、それでも2坪弱の小さな可愛い店。

Miki3Miki4る年はパリで開催される「サロンドショコラ」に出店するというミキちゃんをお祝いした。後日、その際に空輸したボンボンショコラがダメになり、代わりにご主人が急遽オランジュを抱えてパリに飛んだというエピソードを聞いたこともあった。彼女が主催するお酒とショコラのコラボレーションイベントに、彼女のショコラが大好きな友人と一緒に参加したこともあった。彼女に紹介された焼き菓子の店「ル・プティ・ポワソン」を訪ね、妻はその焼き菓子の味に惚れた。その2人と一緒に食事をしたり、カラオケに一緒に行ったりと、すっかり友だち付き合いをしていただき、はや10年。…だという。

MIki5Miki6る週末、10周年のお祝いを抱えて役員秘書と3人で店を訪問。お祝いに選んだのは10本のピンクのバラ。ミキちゃんが好きそうな鮮やかな色。すると出産以降、店では会えなくなったミキちゃんが店にいた。なんてラッキーなタイミング。「IGAさぁ〜ん、会えて良かったです」彼女の創るショコラのように甘い声。さっそくお祝いの花束を渡す。「美しいっ。ありがとうございます」あの小さな店からスタートして10年。お気楽夫婦が知るだけでも、実にいろいろなことがあった。ミキちゃんが体調を崩したこともあった。新作のボンボンショコラの味が決まらず悩んだこともあった。「そうでしたねぇ」

Miki7MIki8「あ、今朝椎名林檎の曲がかかって、IGAさんのこと思い出したんです」ミキちゃんに思い出してもらえるなんて嬉しいね。そう言えば、カラオケに一緒に行った際に、彼女が椎名林檎を歌ったのを褒めたことがあったのだった。「紅白を視ながらIGAさんのことを思い出しますね」ふふふ。オヤヂ転がしのミキちゃんに乗せられ、チョコの大人買いだ!友人たちにプレゼントのオランジュと何種類かのボンボンショコラを購入。開店当時と比べ、ボンボンショコラの種類もずいぶん増えた。「こちらをお持ちください」10周年の記念ショコラをいただく。「きゃあ!嬉しい♡」役員秘書が感激の声をあげる。

Miki9Miki10後の晩餐じゃないけど、死ぬ間際に何を食べたいって言ったら、ミキちゃんのチョコなんだよね」とお気楽妻。「きゃあ!嬉しいです」そんなやり取りをしつつ、年末のご挨拶のハグをして別れる。「たくさんのお客様に支えられて、…10周年を迎えることができました。…召し上がった方が、その瞬間、少しほっとして、幸せになっていただけるようなショコラを作れたらと…」そんなミキちゃんのメッセージが入った10周年の記念ショコラ。10年間変わらない彼女のチョコに対する愛情、周囲に対する感謝と気遣いが溢れたミキちゃんらしい文章だ。極めようとする彼女のスタンスも変わらない。

せになるよね、やっぱり。ミキちゃんのショコラは♬」ミキちゃんのメッセージ通りに、お気楽妻が幸せそうにボンボンショコラを味わう。気温が上がる夏の間、ショコラのコンディションを考慮し、3ヶ月以上も休業するこだわりのショコラトリー。自分の子供のように優しく愛情いっぱいにショコラを扱うショコラティエ。繊細でおいしく美しいショコラ。彼女のメッセージに答えたい。こちらこそ、今後とも幸福のショコラをよろしくお願いします。

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SINCE 1.May 2005