立ち止まり、休憩「大人のナツヤスミ」
2005年 8 月01日(月)
大人のナツヤスミを楽しんでいる。8月末で会社を辞め、9月から別の企業で仕事をすることにした。夏休みが終われば“転校生”という訳だ。現在は、その狭間でちょっと休憩中。とは言ってもやることは盛りだくさん。心配だった大腸の内視鏡検査をやったり、母親を見舞ったり、今の会社に在籍した19年間を総括したり、テロに怯えつつロンドンにも向かおうとしている。汚れが気になっていたダイニングテーブルの塗り替えも実行。作業時間は4時間。一枚板のテーブルが淡いキャメル色の艶で輝いている。満足。
総括の作業をしながら持っているCDを全部聴き直そうともしている。最近の楽曲は映像付でBGM的にMTVなどで聴くことが多いため、買ったCDの大半は過去に聞いた懐かし系がほとんど。“総括”のBGMとしては、実にフィットする。聴き入って作業の手が止まり、遠い目になっていまうこともある。★写真は「ベストヒットUSA」を意識してみた。
“総括”と言っても、自分の19年間を反省したり批判したりするものではない。立ち止まれず、漠然とした印象で把握していた“自分”を振り返り、客観的に認識する。どんな芝居を観たか、どんな場所へ行ったか、どんな仕事をしていたか、そんなことを整理し、まとめている。例えば、19年間に観た芝居は約300本。劇場で観た映画は150本余り。演劇、映画、コンサート、美術展など、計600本以上。月に1本以上は芝居を観て、10日に一度は何かの会場に足を運んでいたことになる。出張は通算で400日余り。その内、海外は75日。1年で100日間も出張した年もあった、などなど。・・・これが実に、楽しい。
これらを私は“夏休みの自由研究”と呼んでいる。「こんな宿題だったら毎年でもやりたいなぁ。」そう呟くと、妻が言った。「引退したらいくらでもできるんだから、早く引退できるように頑張らなきゃね。」・・・はい、了解しました。ナツヤスミが終われば、新しい“学校”と厳しい“校長”が待っている。