解決困難!2007年問題「フォーシーズンズ椿山荘」
2005年 12 月04日(日)
“新御三家”と言えば、郷ひろみ、西城秀樹、野口五郎と答えてしまう40歳以上の方にとっても、パークハイアット、ウェスティン、フォーシーズンズと迷わず答える妻にとっても、「椿山荘」と言えば、“庭”。明治の元勲、山縣有朋が作庭した名園。京都の無隣庵、小田原の古希庵と共に山縣三名園のひとつ。その後、関西財閥藤田家の所有となり、藤田観光グループ傘下の名門結婚式場に。そして、1992年にフォーシーズンズと提携し、現在に至る。
…そんな薀蓄よりも、まずは行ってみることだ。このホテルは、ガーデンビューの部屋に宿泊し、のんびりすることがお薦め。“整えられた自然”の象徴とも言える、庭の美しさを部屋の窓からも楽しむ。そして、最近新装なったというスパ「悠 YU,THE SPA at Four Seasons」でリラックス。開閉式天井の明るいプール。その横に庭に面した広いジャグジーが贅沢気分。そして、庭に出ると、小さいながらもオープンエアのプライベート感溢れるジャグジー。(実は、カップルで入っていると、他の方が入って行きにくいだけ…)伊東から運んでいるという温泉は、檜の香りが心地よい。
それに加え、このホテル、“食”が充実している。残念ながら「釣魚台養源斎」というお気に入りの中国料理の名店はなくなってしまった(ここのXO醤が抜群に旨かった!)けれど、ロビーラウンジ「ル・ジャルダン」での“お約束”のアフタヌーンティをはじめ、なかなかのラインナップ。朝食は、部屋で庭を眺めながらルームサービスで。青いゴブレットが朝の陽射しに映えて美しい。(リッツ・カールトンのトレード・マーク、ブルー・ゴブレットとお揃い?)イタリアンは…、あれ?メインダイニングだった「VICE」も、同じイタリアンの「IL TEATRO」に代わったんだぁ。
そうかぁ。外資系ラグジュアリーホテルが出揃い、供給過剰と言われる「2007年問題」に備え、旧御三家の帝国ホテルやオークラが改装を進めてきたように、フォーシーズンズもリニューアルということか。そういえばパークハイアットもスパが豪華になったらしいし。う~ん、サービスが落ち着いた頃に行こうと予約したコンラッドや、やはりOPEN後3ヶ月ぐらいは待って行く予定のマンダリンの後は、ここも行かねば…。妻がそう言い出すのは自明。これは困った問題だ。