メリー・クリスマ寿司!「鮨源/新宿」前編
2005年 12 月23日(金)
大事な相手と、美味しい寿司が食べたくなったら、新宿南口に向かう。今はクリスマス・イルミネーションで人通りが一段と増えたサザンテラスを通り、高島屋の最上階に上る。銀座や日本橋に美味しい寿司屋は多いけれど、客を緊張させる店構えだったり、気軽に話ができない雰囲気だったり。その点、この店はデパートの中。敷居が低い。なのに、これが侮れない抜群の味なのだ。
今日のゲストは、姪と婚約者。姪と言っても、血の繋がりは全くない、年下の酒飲み友達。子供のいない我々夫婦にとって、娘のような存在だけれど、年齢差を考慮して“姪”と称している。そんな彼女が来春に結婚することが決まり、お相手を紹介してくれると言う。嬉しい擬似父親体験。それも、実の父親のように嫁に出す淋しさはなく、嬉しさだけが湧いてくる。お気楽な叔父さん。会うと一目で「あ、良いやつ!」。人柄の温かさ、“良い人オーラ”が溢れている。このブログも読んでいると言う。・・・ますます良いやつ!
まずは、“平目の昆布〆”。昆布の色と香りが淡く染みた切り身が美しい。旨っ!次はブリ。これがまた、脂が乗って抜群に旨い。能登で獲れたものだという。「北陸では、冬至に柚子湯に入ってブリを食べると、風邪を引かないって言うらしいよ」「えぇ~、そんなことないでしょ」・・・嘘がすぐばれる。コハダ、スミイカ、車海老の躍りと続いた後は、本日のメイン“カワハギ”!もちろん、肝がたっぷり乗っている。「美味しいぃ~っ。こんなお鮨初めてぇ!何食べても美味しいけど、これ、凄いねぇ。」うっとりとして姪が喜ぶ。擬似オヤジは、この一言が聞きたくてこの店に連れて来たようなものだ。
ここは、たまたま妻と二人でランチを食べ、二人とも一度で気に入り、友人を連れて通っている店。入口すぐのコーナーカウンタに毎回陣取る。担当は山本さん。口数は控えめ、気遣いは繊細で、適度な距離感。その日も、豊富で新鮮なネタに丁寧な仕事で、我々4人を感動させてくれた。次は“煮ハマグリ”。おろした柚子の香り、ふくよかでほっこりとしたハマグリ、上品でまろやかな煮切とが口の中を幸せにする。この店では、ボリビア産の岩塩を使った握りを中心にオーダーするため、醤油をさす小皿は使ったことがない。塩味の握りは、素材の味が良く分かる。これは発見だった。
・・・あ、まだネタがあるので次回に続く。
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