Archive for 12 月 24th, 2005

ジングル・ガリ!「鮨源/新宿」後編

P1000771この店に初めて招待した友人は、上海でお世話になったYさん夫妻。上海では美味しい寿司は食べられない!と、嘆く2人は中国人。彼の流暢な日本語と奥さまの英語、妻の中途半端な英語とで会話が弾む楽しい食事だった。その後は、NYCから出張で短期間戻ってきた友人を囲んで。後日、その日に合流できなかった友人夫妻。さらに、それを聞きつけた友人ペアと…。連続して同じ店に通い、スタッフに顔を覚えてもらうと、後は楽ちん。しばらく訪れなくても「お久しぶりです」と迎えられる。その日も、遅れてきた妻が店の暖簾をくぐった瞬間に、山本さんがすかさず、「お連れさま、お見えです」と伝えてくれた。

妻には、周回遅れを取り戻してもらうために、先行している我々と同じネタを1貫づつ握ってもらう。そして妻が追いついた頃に、全員が中トロで折り返す。「ほんとに美味しいですねぇ」人柄の良さそうな姪の婚約者がにっこり。さらに、姪を見つめてにっこりする。姪も芋焼酎のロックを飲みながら、ふふふと微笑返す。…安心、安心。美味しいものを美味しそうに食べ、美味しく酒を飲めるやつに悪いやつはいない。ずっと幸せでいられそうなカップルだ。おっと、ここで車海老の頭の炙りがやって来た。海老の躍りを頼んだのは、これを食べたかったから。くぅっ!かりかりと磯の香りが旨い。

次はウニ。この店は軍艦巻にはせず、シャリの上に零れんばかりの生ウニが載る。なのに、箸でつまんでも崩れたりせずに、口の中で柔らかく溶けていく。これも塩と柚子でいただく。軍艦の海苔も美味しいが、塩で食べるとウニだけの香りが鼻腔に残り、ネタそのものを楽しめる。ネタに醤油を付けるためにひっくり返すこともない。お薦め。続いて穴子。私の最後の晩餐は、炙った穴子と決めている。きりっと冷やした辛口の酒をくぃっと飲んで、かりっとした穴子の白焼を頬張り、「良い人生だったなぁ…」と呟きながら、妻に看取られる。…っと、妄想は止め、今日はツメを付けて食す。ぅんまぁ~い。

「最後に、玉子をつまみでください」「焼きますか?」「お願いします」焼けるまでの間に、良い香りの沢庵が二切れ供される。(忘れてたけど、この店ガリも旨い!)そう、熱々の焼きたて玉子がデザート代わり。これがまた旨いのだ。「幸せですねぇ」「ほんと。君らのようだよねぇ」「やっぱり、そうですかぁ。幸せですもんっ!」…10年後も4人で一緒に、美味しいものを食べ、飲み、カラオケに行けると良いねぇ…。

002184372

SINCE 1.May 2005