ポジティブ・シンキング「男のアクセサリー」

P101_2私の視力は左右とも0.1程度。高校生の頃からずっとメガネを愛用。コンタクトにしようと試したこともあった。しかし、私は“先端恐怖症”。会議中に、ペンを持った手を動かしながら話をするようなヤツ(ヤツ呼ばわり)の近くには寄れない。人差し指を目の前に突き出されたら、卒倒してしまう。そんな私が、コンタクトレンズを使ったのだから・・・。指先に乗せて、眼に近づけて・・・、止めて!許してくださいっ!と自分に叫ぶ。数ヶ月間の恐怖の日々。二度とコンタクトのお世話にはならないと誓った。でも今はちょっと違う発想。

男のアクセサリーは限られる。指輪やピアスは、会社勤めの身ではなかなか難しい(だいたい似合わん)し、ブレスレットやネックレスは、ちょっと古いタイプのプロ野球選手や拝金オヤジのようで、何だし。せいぜいが、腕時計か、眼鏡。・・・そう、メガネは、男のアクセサリー。洋服や気分に合わせてメガネを変える。その上、最近では通勤電車で本を読むのにレンズを換えないと読みにくくなり、一日の中でもメガネを取替えることもある。そして、スカッシュの時にはアイガードの代わりにセルフレームのメガネ。太陽光線に弱いため、サングラスも何本か。

てな訳で、私のメガネ用引き出しには、メガネがたっぷり入っている。これが、楽しい。視力が弱いからこそできる実用的なアクセサリー。熱々のラーメンを食べる時には曇るし、冬の電車に乗り込むときにも目の前が真っ白になる。酔っ払って横になってしまった背中でメガネが潰れてしまったこともある。顔に汗をかいたときなど、正直邪魔に思うこともある。それでも、私は“アクセサリーとしてのメガネ”が大好きなのだ。

最近のお気に入りは999.9(フォーナインズ)。繊細、軽量、グッドデザイン。掛け心地抜群。そして、丁寧ながら慇懃ではなく、ソフトな接客が何より気持良い。先日、つい調子に乗って3本目の999.9を購入。妻のアクセサリーよりは安いし、実用品という大義名分もある。視力が悪い、強い日差しに弱い、加齢により焦点(ピント)が合いにくくなってきた、・・・ふふふ、こんなにメガネを買う理由がたくさんある。筋金入りのポジティブ・シンキング。すると妻がつぶやいた。「次はこぢゃれた遠近両用メガネ?」

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