若者の無謀「職業選択の自由」

P1010264転職して1年が経った。あっという間。でも、何年も前からいるような気持。お調子者は馴染み方も早い。と言っても前の会社と現在の会社との文化の違いに、いまだに苦笑いをすることも多い。それもまた楽しいけど。そして、平日は芝居に外食三昧、週末にはスカッシュ、夏は南の島でヴァカンス、という生活は変わらない。この年齢で、生活スタイルを変えずに済む転職ができたことはラッキーと言えるだろう。

スカッシュ仲間の後輩の就職が決まり、お祝いに一緒に食事をした。第二新卒というには、ちょっと遅い年齢。二度目の就職。新卒で就職をした会社を辞めた後は、しばらくスカッシュ漬けの生活だった。スカッシュのレッスンのアルバイトをやりながら、大会に出場する“プロ”のような日々。“ような”と言わなければいけないのは、それで生活をするには無理があるから。ゴルフのようにトーナメントで多額の賞金が出るわけでもなく、レッスンプロで飯が食える人もほんの僅か。マイナー・スポーツの宿命。

しかし、何年か前に彼女がそんな選択をしたと聞いたときは、なんと無謀な決断だと思いながら、喝采もした。羨ましいとも思った。若さゆえの無謀さ。決して体格や体力に恵まれている訳でもなく、学生時代に格別の戦績を残してもいない。そこからトップを目指すには正直無理があった。けれど、彼女は結果を出した。オープン・トーナメントで優勝。賞金はない。けれど、彼女が選んだたいへんな世界で、区切りを付けることができた。好きなことを追求し、満足できる水準まで到達した。(のではないか・・・確認はしなかったけど)そして、就職し、趣味のスカッシュを続けることを選び直した。それもまた潔し。

Legal最近仕事で知り合った、おもしろいやつがいる。渋谷の街の壁面をボランティアで清掃し、合法的な壁画を描く“リーガル・ウォール”を企画したNPO<KOMPOSITION>代表の寺井くん。この団体のキャッチ・コピーは、“若者の無謀を希望に変える NPO”。彼のインタビューにはこんなフレーズがある。やりたいことやろう。最悪、就職すればいいじゃん。・・・悪くない。そこだけ読めば傲慢とも、生意気とも取れるが、その意気や良し。

「やりたいことがあったら、やれるというのは良いね。後のことを考えずに。若さの特権って片付けるのじゃなくって、年齢関係なく」・・・確かに、こうやってお気楽夫婦でいられるのも、後先考えずに行動した結果。“情熱”ってやつが、いくつになっても必要だね。

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