焼きたてパンと豆菓子「足立みやげ」

Photo_91ある週末に“パン好き”の妻が喜びそうなお土産を発見し、吟味して購入。意気揚々と持ち帰った。どこか遠くへ旅したわけではなく、出張とも呼べない都内の移動。仕事で毎日通う“足立のみやげ”。普段の生活圏と全く違うエリアに行くと、新しい刺激、新しい情報が手に入る。それも今回は導入キャンペーンでスタッフを派遣したスーパーの店頭で、スタッフが手に入れた地元密着情報。店に通うおばちゃんが耳打ちしてくれた確実な“ネタ”だ。

路線バスを降りてスーパーに向かう路の途中に、気になる店があった。焼きたてパンと手作りサンドウィッチの店<パン工房 ときわ堂 食彩館>。パンの焼ける香ばしい匂いに毎回惹かれ店内を覗くと、いつも混んでいる。スタッフに話をすると「あぁ、そうそう。美味しいですよぉ♪私は毎日あの店のパンを5、6個食べてます。ギャラが全部パン代になってます。買って帰ったりしてるんです♪」そんな話をしているところに、スタッフと顔なじみになったネタ元のオバちゃんが会話に混ざる。「良くテレビとか雑誌で紹介されてるわよ。買って帰ると良いわよ」と自慢げ。しかし、パンを持ったまま移動は難しいからと、再訪の時間をめどにイギリスパンを一斤取り置きしてもらう。ふふふ、なんだか嬉しい。

Photo_92続いて向かったのは新井大師近辺の店。境内を通る近道を発見したこともあり、ちょっと参道に寄り道し、ティータイム。とは言っても、こぢゃれたカフェではなく、呼び込みのおばちゃんに誘われて入った<団子や(店名未詳)>。名物の草だんごを一皿と熱い日本茶。毎日数店舗を巡回し、歩き回り疲れた身体に上品に甘い練り餡が浸みていく。元気快復。ずびずびとお茶を啜り、客も少なく長閑な空気の店内を眺めながら和む。店を出ると、美味しそうな甘納豆や豆菓子などが並ぶ豆専門店<まめ屋>を発見。“豆好き”でもある妻がいかにも好きそうな品揃え。これも土産として何種類か購入。よっし!もう少し頑張るかっ!

数店巡回後にパン屋へ立ち寄る。取り置きのパンをカットしてもらう。うぅ、旨そう!ここで齧りつきたい。パンと豆菓子を抱えて電車に乗り込む。シートの隅には居眠りする小学生。ある駅で、隣に座って本を読んでいたオバちゃんが慌ててその子をゆり起こした。「ぼく、ごめんね!起こしてあげるって言ったのに、駅ひとつ過ぎちゃった。ここで降りなさい!」促されふらふらと寝惚け眼で立ち上がり、ドアに向かう男の子。「出口は逆だよ」隣に立って二人のやり取りを聞いていたオジさんが声を掛ける。男の子が降りていくと車内に“ほっ”と、一斉に安堵した空気が流れる。・・・そんな街なのだ。お土産のパンと豆菓子の重さを確かめる。良い街だ。そんなおみやげを持ち帰ると「うわぁ~いっ、ありがとっ♪」と受け取ってくれる妻。これで疲れも、・・・残念ながら取れはしないけど。

1つのコメントがあります。

  1. 匿名


    パン屋さんの写真がみたいです♪

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