祝!環境大臣賞受賞「あだちエコネット」
2007年 10 月27日(土)
「平成19年度容器包装3R推進環境大臣賞 地域の連携・協働部門 優秀賞」という長~い名前の賞を頂いた。自分の携わった仕事が賞という形で労われるのは嬉しい。受賞対象が個人ではなく、単体の企業ではなく、多くの方々が関ったプロジェクトであるから嬉しさもひとしお。自治体、ボランティア団体、複数の民間企業が参加した「あだちエコネット事業パートナーズ」が受賞団体。もちろん、事業の主体は足立区ではあるが、それを支える企業のひとつとして、地道な作業をも厭わなかったメンバーを称えたい。立ち上げから1人で頑張ったS君、後任のK君、良かったね。
そもそも「あだちエコネット事業」とは、どんな事業かというと、賞の名称にも入っている「3R」のひとつ、ペットボトルをボトルtoボトルのリサイクル(Recycle)を行うという、それ自体は新奇性も何もない事業。ところがこれが住民に大人気。足立区内のスーパーの店頭にRVMと呼ばれるペットボトルの自動回収機を設置、機械の内部でペットボトルを粉砕し1/10に減容する。ペットボトルの回収に協力する区民にICカードを無料配布し、ペットボトル1本に付き5ポイントを付与。貯まったポイントを使ってスーパーで買物ができるというもの。複数のスーパーで共通のカードが使え、自分の好きなスーパーで買物券と交換可能。ここが画期的。
自治体は資源を集中的に回収できることでコストを下げることができる。スーパーは集客による販促効果とCSR(社会貢献)とが併せて実現できる。住民にとっては今まで捨てていたゴミがポイントに変わり買物に利用できる。3者ともメリットがあるばかりか、今回のように企業の枠を超えて自治体と連携することで、住民にとってメリットが大きくなった。スーパー各店は独自のエコへの取組を行っているもののあくまでも自社内に止まることが多い。複数のカードを持つのも煩わしい。住民は分かり易いインセンティブがあるカードを持つ。ということで、ICカードの在庫がなくなり、入荷待ち。ちょうどSUICAとPASMOが共通化されて人気が出過ぎた現象に類似。スケールはかな~り違うけれど。
そんな訳で、環境大臣賞。社内広報部門からの取材も入り、自治体のペットボトル回収事業へのソリューション提供という地味なプロダクトも一躍(地味ながら)脚光を浴びた。今週は受賞発表会、RVMメーカーのトップが来日、トップの視察に同行し地元でお気軽ランチとイベントが続く。そう言えば、お気楽夫婦の住むマンションに管理組合のチラシが貼られた。「先日からペットボトルの回収でポイントが貯まる事業が当地区で始まりました。当組合は全面的にこの事業に賛同し、ポイントを貯め、組合活動の一助にしたいと思います。住民の皆さまのご協力を・・・」うぅむ。自分が関っていると早めに理事長に言った方が良いのかなぁ。利益誘導はしていないぞと。・・・こうしてエコ絡み生活が続く。