あったかごはん「コウバコガニの夕餉」
2007年 12 月15日(土)
カニの中では何が好きかと問われると、妻は「タラバガニかなぁ」と答えていた。あれは正確には“カニ型のヤドカリ”で、ホントはカニじゃないんだよ、脚もはさみを合わせて8本だし。ちなみに茹でると真っ赤になるハナサキガニもこの仲間。そんな薀蓄はともかく、やっぱりカニと言えばズワイガニでしょう。「だったら美味しいズワイ食べさせぃ!」と妻。日本海の冬の味覚、やはり季節になったら食べねば・・・とは言っても、“美味しい”ズワイガニは松葉ガニ、越前ガニとも呼ばれる高級品。なかなかなぁ・・・。
そんなある日、のんべ隊員の「やっぱりコウバコガニが美味しいですよねぇ」という一言を聞き逃さなかった私。そういえば彼女は金沢近辺出身。コウバコガニという響きが素晴らしく魅惑的。香りの箱と書いてコウバコ。市場では大型の雄だけがズワイガニと呼ばれるが、メスのコウバコガニも絶品。価格も手頃なこともあって、こちらの方が好きだという人も多い。「毎年母が送ってくるんですけど、いつも突然なんですよ」ふんふん。だったらすかさず報告すべしとの指令に「了解しました!」やはり持つべきものは、名産自慢の故郷と優しい母を持つ可愛い同僚。明るく辛口コメントを吐く彼女は一緒に酒を飲む友人として貴重。いつも美味しい酒が飲める。・・・このぐらい言っておきゃぁ良いだろう。
そして、その日がやってきた。「隊長!明日カニが到着します。今朝送ったって母から連絡がありました」聞いていた以上に突然。うわぁ、じゃあさっそくご近所の友人夫妻に連絡を取って一緒に食べよう。「緊急連絡!金沢からカニがやって来る!明日の夜はカニパーティーだぁ!予定を空けておいてください」とメールを送ると「分かりました。楽しみぃ!」とすぐに返信が届く。カニの威力はすごい。
そして当日。金沢の市場から直送されたコウバコガニをテーブルの上に並べる。皆の顔がほころぶ。「すっごい外子がきれいだねぇ。新鮮なんだねぇ。美味しそう♪」さすが実家が魚屋だった友人(妻)が的確なコメント。甲羅の中にみっしりと詰まった内子。ぷちぷちした外子。まさしくコウバコ、宝の箱。内子、カニミソ、カニ脚を和えて頬張る。うっ、うんめぇ~♪「うわぁ、美味しいねぇ」「内子が旨い。濃厚だぁ」とそれぞれ呟く皆の口から会話がなくなる。黙々とカニの身を取る。会話殺しの美味しさ。皆の目が幸せそうに輝く。
初対面の友人夫妻ともすぐに打ち解けるのんべ隊員はすっかり和みモード。「皆で食べるとやっぱり楽しいですねぇ」自分がチョイスしたインテリアのあちこちを誉められた友人(夫)も嬉しそう。「まっすぐで良い娘だよねぇ」でへへと照れるのんべ隊員。妻ともすっかり仲良し。「ブログの辛口コメントがいっつも楽しみなんですよ」「IGAの酔払いネタが多いけどね」・・・そんな皆の会話が遠くから聞こえてくる。「ん、眠そうだね!おぉいっ!今日もかなり酔っ払ってるね!帰るよ」「おぉっ!生の辛口コメントだぁ」はいはい。今日もすっかり酔ってます。酒もカニも美味しゅうございました。冬の味覚と共に元気な同僚を連れてお邪魔した友人宅は、カニで温まった身体以上に暖かかった。
のんべ隊員
ちょっとちょっと!
私金沢出身ではないですよ。正確には隣の市ですが。(笑)
しかも、「このくらい言っておけば~」なんて!
プリプリプリプリ・・・
しかし、この回の掲載、待ってました。
やっと載ったのねん。。。
IGA
はいはい、修正しておきました。金沢周辺と。
正確に知ってますよ、隣町だって。お母さんに礼状書いたし。
でも、そんな細かいこと言っても皆知らないし。
いいのいいの、てーげーで、ニュアンス伝われば。
だって皆のセリフ、そんなこと言ってないし。
あぁ、そんなこと言いそうって感じで。
掲載が遅くなったのは友人から写真を入手するのに
時間がかかったから。お待たせしました!
のんべ隊員
細かな修正どうも~(笑)
うふふ、記事に載ってちょっとした有名人て感じでウキウキしましたよ~
IGA
そりゃどうも嬉しいコメントです。
ちょっとした有名人になっていただいて。
ウキウキしていただいて、こちらこそありがと。