電車は個室宴会場?「スカッシュの愉しみ」

Photo都宮と言えば、餃子。有名処だけでも、観光客に人気の「宇都宮みんみん」や、地元で人気の「正嗣」など、枚挙に暇がない。今回の遠征で選んだ店は「青源みそしる亭」。名前でお分かりのように、餃子を味噌汁風のスープでいただく変わったメニューの専門店。とは言え、もちろんゲテモノ系ではなく、味噌製造の専門店が出した餃子の店。20人も入れば満席の店内に、昼飯抜きの男が4人、試合に負けたストレスで食い気が勝る女性が4人、そして監督が1人の計9人で乱入。「生ビール5つ、焼餃子、青源特製焼餃子、はね付き餃子、葱味噌焼餃子を全部2人前、青源水餃子、辛みそ水餃子を3人前づつ!」男性5人のテーブルでは、コーチの山ちゃんがデカい声でオーダー。それ誰が食べるの?

Photo_8っぱい頼んでもらったから、これサービスです♪」店の女の子が追加の焼餃子を運んでくる。もう食えませんって。女性チームも同様に全種類を制覇したらしい。この店は、全てのメニューが絶品とは言えないけれど、味のヴァリエーションが多くて嬉しい。でも良く食ったねぇ。「え?まだ行けますよ!生ビールもう1杯行きますか?」って、山ちゃん、もうそれ3杯目だし、それにまだ入店してから30分も経ってないし。「分かりました。じゃあ、後は電車の中に取っておきましょう♪」・・・そうなのだ。前回の宇都宮-新宿間を敢えて時間の掛かる湘南新宿ラインのグリーン車を占有し、たっぷり飲んで帰ったのが余程楽しかったらしく、今回の宇都宮遠征も帰りの車中飲みを楽しみにしていたのだ。「いやぁ、楽しかったっすよね。今回も帰りは湘南新宿ラインにしましょうねっ!」はいはい。

Photo_9階建てのグリーン車に、一部1階建て車両がある。席数は12。前回は10人、今回は9人でその車両を占拠。宇都宮駅ビルの中にある成城石井でたっぷりの酒とおつまみを買い込んで乗り込む。チームイガイガの準優勝をお祝いして、シャンパン(実は安いスパークリングワイン)を進呈するよ。「ありがとうございまぁす♪」前回は1本だけ買ったカヴァがあっという間になくなった。ということで今回は2本。じゃぁ、準優勝をお祝いして乾杯!「かんぱぁ~いっ!」これはまるで個室の宴会場。敢えて新幹線を選ばずに、湘南新宿ラインでのんびり飲んで帰るという作戦。今回も絶好調!「隣の車両に他のチームが乗ってますよ。誘って来ましょう!」まるで学生のノリ。あ、来たよ。彼女たちもノリが良い。「こんな感じ好きです!飲みましょう!」いぇ~っ!って、結局たっぷり飲んでいる私。

Photo_10れにしても思うのだ。良い大人が、仕事を離れた場所で、かと言ってプライベートを全てさらけ出す訳でもなく、なのにたっぷりと心許して酒が飲める仲間たちがいる幸せを。スポーツの仲間であることが特別なのではなく、我々のクラブが特別なのではなく、今ここにいるメンバーであるからできるバカ宴会。きっとスカッシュというスポーツの持つ魅力が、こんなアホ共を集めてくれたのだ。いやぁ、今日も飲んだねぇ。「楽しそうだね、でも確かに楽しかったよね♪」へろへろに酔った私を家まで連れて帰ってきた妻が安堵の呟き。ん?メールだ。「愛するメンバーへ。今日は本当にお疲れ様でした。僕自身愉しく、ありがたく思うイベントでした・・・」コーチの山ちゃんから。そうなのだ、何よりもこの最も愛すべきコーチ、スカッシュを愛する男がいる限り、スカッシュを続けるだろうメンバーたち。「あれ?今日はちょっと日記っぽいよ!」むむ、確かにちょっとしみじみ系オヤジだった。

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