Archive for 7 月 27th, 2008

ご近所夫婦3組で「きときと」な関係 千歳烏山

Photo_5ときと」とは、富山弁で“新鮮な”とか、“活きの良い”という意味。語感が柔らかく、いかにも新鮮な魚がぴちぴちと跳ねているような、良いお国ことば。ある週末、そんな名前を付けた料理屋に、3組の夫婦で出掛けた。お気楽夫婦、ご近所の友人夫婦、それにご近所ショコラ「ショコラティエ・ミキ」の宮原夫妻という新鮮な3組の組合せ。ご近所の友人(夫)と、宮原(夫)さんとは初対面。そんな不思議な食事会の、そもそものきっかけは、「自分が気に入った店では常連になる」ことをモットーとする私がショコラティエ・ミキを何度か訪問し、コミュニケーションを重ねる内に、宮原夫妻がご近所にお住まいだと知り、お誘いしたことから。そこに、ご近所の友人(妻)がひと目でミキちゃんを気に入り、ご一緒することに。

Photo_6じめましてぇ!」「乾ぱぁ~い♪」「よろしくお願いしまぁ~す!」ご近所の友人(夫)、宮原(夫)さん、お気楽妻の3人は口数が少ない。それに対し、ご近所の友人(妻)は、初対面で仲良くなることができる技を持つ。そして接客業でもあるショコラティエのミキちゃんも、ふにゃふにゃと良くしゃべる。それに、「沈黙恐怖症」の私を加えた3人が会話の進行役。人の話を聞かずに、自分が気になる話題を「ところで」などの接続詞も入れずに話し出すという荒業を駆使するご近所の友人(妻)。すかさず私が突っ込みを入れると、ミキちゃんがフォローする。4人までなら話題も提供するが、それを超えると聞き役に回る妻が頷く。ご近所の友人(夫)と宮原(夫)さんが微笑む。それぞれ夫婦の組合せが、暖かな空気を作る。

Photo_7のエビ美味しいですねぇ。ビールに合いますね♪」富山名物の白エビの唐揚を頬張る。確かにビールが進む絶妙の塩味、かりかりの歯応え。旨い。「へぇ~、穴子でダイコン餅を巻いてるんだねぇ!美味しいっ♪」これは新鮮な組合せだ。「この鴨も美味しいねぇ♪」なるほど、美味しいものには皆饒舌だ。ところで、ミキちゃんは長ぁい夏休みを取るんだよね。「そうなんですぅ。チョコレートやさんは、暑い夏はお休みですぅ~♪」「羨ましいですよね。僕を早く雇ってくれって言ってるんですけど」宮原(夫)さんの会話も打ち解けてきた。酒をたっぷり飲めるのは彼と私だけ。そろそろビールを焼酎に替えますか。聞けば彼は鹿児島出身。お酒も強い。ご近所の友人夫妻と4人では、いつも独り飲みの私。嬉しいご近所さんができた。

Photo_8うにつれて話題も深くなる。(酔っているのは私だけの気もするが)宮原夫婦の出会い、2人の仕事、などなど、お気楽夫婦とご近所の友人夫妻にとってはどれも新鮮な情報。「お中元の<オランジュは好評だったみたいだね」「そうなんです。お歳暮にも引き合いをいただいてるんですけど…」「僕はチャンスだと思うんですけどね」だんだんと若い2人の仕事観が分かってくる。2人のバランスが分かってくる。良い組合せだ。それぞれ未来に向かって元気良く伸びようとする才能。きときとなカップル。新鮮で、活きが良くって、聞いているこちらまで気持が晴れる。実に良い気分。「ねぇねぇ、IGAさん、このズワイ蟹の土鍋飯、美味しいよ♪食べてみて!」ん?もしかしたら、また人の話、聞いてないねっ?良い話だったのに。

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