食材のマリアージュ「用賀 本城」

本城店先本城看板る週末の夜、IGA-IGA.comリニューアルのお祝いのために「用賀 本城」に向かった。本城に行くならカウンタ席ということで、限定4人。自分勝手なお祝いの席にご一緒していただいたのは、広告代理店にお勤めの女性と建築家の男性。お2人ともスカッシュ仲間で、ありがたいことに「快楽主義宣言」の読者でもある。その上、自称IGA-IGA.comフリークの女性は、ぜひ本城さんのお店を訪ねたかったという。「初めて伺うんだったらIGAさんたちと一緒の方が良いかなと思ってたんです♪」と同行を快諾。「誰を誘おうかと迷ったんですけど・・・」そう言って彼女がお誘いした建築家の男性も「記事を読んで行ってみたかったんです。楽しみです」とのこと。お2人ともお誘いしがいがある食いしん坊仲間でもある。嬉しい限り。

いちぢくとチーズ山椒の香りが素晴らしいょっと早めにお店に到着したお気楽夫婦。すると指定したカウンタ席に先客が。あれ?「ご予約のお客さまがいらっしゃるまでで良いからとカウンタ席をご希望いただいたものですから、すぐにお席をお移りいただきますので」慌てなくても大丈夫。その気持は良く分かる。席に付きビールを飲みながらのんびり友人たちを待つ。『東京カレンダー』など何誌かに掲載されたことをお祝いし、本城さんに乾杯。「そう言えば、兄がお世話になったそうで」過日、ご自分のサイトにリンクしたいと、西陣織のオリジナルネクタイの工房を営む本城さんのお兄さんからメールをいただいた。用賀 本城を紹介する記事にご丁寧に謝辞もいただいた。弟思いの兄。創ることで通じている兄弟。

お椀刺身こに友人たちが到着。「良いお店ですねぇ」と声を揃える。代理店の友人は厨房の中が気になり、建築家の友人は内装が気になるらしい。「一枚板のカウンタですね」「厨房が目の前でライブ感覚ですね」人によってモノの見方が違うのは面白い。さっそく乾杯。まずは前菜に舌鼓。オクラと梅肉が入ったジュレ。「美味しいぃ♪」そうでしょうとも。続いてチーズとイチジク、生麩の白和え。「うわぁ〜美味しい。新鮮な組合せだぁ」そうなのだ。分かっていただけると(自分が作っている訳でもないのに)嬉しい。「私はお酒が飲めないんで、お酒と料理のマリアージュではなく、食材のマリアージュなんですわ」と本城さん。なるほど。納得の組合せだ。

鮎ナスの田楽いて酒の肴にぴったりのコノワタ、お椀、お刺身などが続く。どれもお酒が進む逸品。そして、鮎。この夏の一皿を食べるために、たん熊北店に通った。そして、この店でも。かりかりと香ばしく焼き上げられた若鮎を頭からがぶり。夏の味。一足早い梅雨明け気分。さらに賀茂茄子の田楽。ほくほくの茄子に絶妙な味の餡がたっぷりと。うんまぁ〜い。「やっぱり幸せだねぇ」と呟く妻。「おおきに。ありがとうございます」聞き逃さなかった本城さんが応えてくれる。やはり良い店だ。2度目の来店にも拘らず、すっかり和み気分。この居心地の良いカウンタ席は(勝手ながらこの時間は)私のものだ。ごちそうさまでした。またもや最後の客。ご夫婦揃ってのお見送り。奥さまの接客ももすっかり板に付いた。

店から3ヶ月余り、時間を経るごとに街に馴染む良い店になっている。今後もますます良い味わいの空間になるに違いない。季節毎にその味わいを楽しめるに違いない。「今度は誰と一緒に来ようか♪」妻の楽しみも尽きない。

【食いしん坊夫婦の御用達へ】 用賀 本城

コメントする








002184383

SINCE 1.May 2005