Archive for 10 月 17th, 2009

運命のわんこハマグリ「焼ハマグリル」青山一丁目

わんこハマグリ気楽夫婦が通うスポーツクラブのある街、世田谷区用賀。そこに1軒のこぢゃれたカフェがあった。店の名前は「バズカフェ」。クラブで汗を流した後、お腹を空かせた2人が決まってオーダーするメニューがあった。シューストリングス。名前の通りに、靴紐のように細いフライドポテト。これが安くて、ボリュームたっぷりで、とても美味しかった。乾ききった喉に生ビールを流し込み、ポテトをかりかり。実に幸せな時間だった。ところで、その店は面接重視でスタッフを採用しているのではと思う程のイケメン男子、ナイスバディ女子だらけ。中でもとても感じの良い男性スタッフがいた。安くて美味しいポテトを誉めると、「これだけはマックに負けちゃいけないと思って頑張ってるんですよ」などと、いつも短い会話を交わしていた。ある日、その店に「改装のためにしばらくお休みします」の看板が掛った。この手の看板は「ほぼ閉店」という意味。バズカフェも再開する日は来なかった。

積み重なる貝殻る日、どうしても行きたかった「焼ハマグリ青山八番」という店に向かった2人。ところが満席。案内されるまま、隣の系列店だというスペイン・バルに入る。するとどこかで見たイケメンスタッフが。バズカフェにいた彼に似てない?と妻に問うと、「えぇ〜、そう?」関心が薄い。ところがしばらくするとそのスタッフが声を掛けてきた。「失礼ですけど、覚えてらっしゃいますか」あ、もしかしたら用賀のバズカフェで?「ありがとうございます。お2人が入ってらした時にすぐ気が付いて、覚えていてもらえてるかなぁと・・・」「もちろん覚えていますよ!」こんな時には調子の良い妻が答える。隣の焼ハマグリの店に入れず、偶然こちらに来たと伝えると、「こんな偶然があるんですねぇ」と喜んでくれるイケメン小倉さん。「次回は焼ハマグリ食べた後に、ハシゴしてこの店来なきゃね」と妻。

牡蛎してある日、待望の焼ハマグリの店を訪問。きちんと予約をしてスカッシュ仲間の役員秘書嬢と共に向かったのは「焼ハマグリル」というイタリアン・スパニッシュの店。この店の系列店に共通するのは、お通しの「わんこハマグリ」。1回1人3ヶの焼ハマグリが、止めるまで出て来るという趣向。ハマグリが大好きなお気楽夫婦待望の店だ。逸る気持を抑えきれず、先に行って飲んで待とうと早めに着いた店のドアを開けた私。あれ?小倉さん?「こんばんは。お待ちしてました。こちらの店に異動になったんですよ」おぉ〜それは偶然。すぐにやってきた秘書嬢にいきさつを説明。「へぇ〜、そんなことあるんだねぇ。ところで、目の保養になるぐらいのイケメンくんだね♪」遅れて妻の登場。「あれ!びっくり♫これで2軒ハシゴしなくて済んだね」なんだか嬉しい運命的な出会いかもしれない。我々に運命的って言われても困るだろうけど。「そんなことないですよ、嬉しいです♫」どこまでも良いヤツ。

マッシュルームして待望のわんこハマグリがスタート。大振りの焼ハマグリ(規定の3人×3ヶ)が皿の上に魅惑的に並ぶ。実に旨そうだ。イケメン小倉さんが熱々のスープをハマグリの上から注いでくれる。しゅわ〜っと湯気が立ち上る。「お熱いうちにどうぞ」小さな木のクリップで貝殻を挟み、スープを吸う。「うわっ!」という3人の声が揃う。これは美味しい♪今まで味わったことのない美味。コクのある海の滋味が口の中に溢れる。皆あっという間にたいあげる。お代わり。「今度はペッパーを挽いて召し上がってみてください」わっ!またもや声が揃う。ペッパーとスープ、ハマグリの組合せが新鮮。実に旨い。「美味しいねぇ〜」秘書嬢うっとり。そしてお代わり。もっと食べたい気持を抑え、さすがに他のメニューもと牡蛎やマッシュルームのアヒージョ、ルッコラサラダなどをオーダー。いずれも美味しい。薄切りのパンにアヒージョ(ニンニクソース)を付けてぱくり。旨し。

パスタれにしても久々のイケメンくんだなぁ」秘書嬢がしみじみ。「あ、焼ハマグリも、お料理もすっごい美味しかったけどね」その後もイケメン小倉さんと話をするほどに好感度アップ。何気なく尋ねると、近々長年付き合った彼女とゴールしそうな気配。ちょっと残念だねぇと秘書嬢に問うと、「そんなぁ。ずっと彼は若いし」とそれでも嬉しそう。ではせめて写真を撮らせてもらおうか。「うん♫」お願いすると「じゃあ1人だと照れちゃうので一緒に撮りましょう」「わぁ〜いっ♪」望むところの秘書嬢。幸せそうにフレームに収まる。「会社で自慢しちゃおうっと」すっかり彼女の目はハート。美味しい料理は気の置けない仲間と食べると一段と美味であり、気の良いイケメンスタッフがいるとその味は幸福の味になり、そこに偶然の出会いが重なると絶妙なスパイスとなってその味はさらに高まる。

んこハマグリ「焼ハマグリル」再訪の予感。「うん、行くっ!」妻と秘書嬢が声を揃えた。

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