K2Cライブ・ラブ「米米クラブ SUNRICE LIVE」

K2Cタジオで録音された音楽的に完成度の高いアルバムと、ライブの歓声や熱気が伝わってくるライブアルバム。ミュージシャンによって、聴く人によって、ファン度の高さによって好みは分かれる。Yes、ピンクフロイド、EL&P、キング・クリムゾン、CAMELなどのプログレ(プログレッシブ・ロック)バンドは、スタジオ録音のアルバムが良いし、レッド・ツェッペリンは(スタジオ録音のアルバムももちろん)ライブアルバム「永遠の詩(狂熱のライブ)」も良いと個人的には思ってる。けれど、世の中のライブアルバムの人気上位にはYesの「Yes Songs」、EL&P「展覧会の絵」などが入っている場合が多い。人の好みは千差万別である。いずれにしても、愛するミュージシャンがいて、その旬の時期にライブを聴くチャンスがあったなら、迷わず行くべし!ということだろう。

ベスト米クラブというバンドがいた。いや、今も活動している。1980年代にライブを中心に活躍し、1990年代に「浪漫飛行」「君がいるだけで」がCMやドラマの主題歌となり大ヒットし、メジャーになった。1997年に解散、2006年に再結成。以前勤めていたエンタメ系の会社に、このバンドの大ファンの女性がいた。全国ツアーを共にし、北海道でも沖縄でも、どこにでも出かけて行った。言えば、追っかけ。デビュー当時からの熱烈なファン。カールスモーキー石井を「てっぺいちゃん」と呼び、ジェームス小野田と一緒の店で飲んだと言っては喜んでいた。人気が出過ぎて、シュークリームシュ(ダンサーチーム)の衣装を模し、振付けを真似るライブの傾向に憤っていた。けれど、数々の声援グッズを持っていた。そんな風に、ライブに行かなくても、彼女からの情報だけでそのライブの楽しさは伝わってきた。

横浜アリーナIGAさんも一度行ってみてください。絶対楽しめます♪」と言われ、行ってみたいと思っていた。けれど、当時はチケットがなかなか手に入らなかった。そして、解散から13年、再結成から4年、ようやくチャンスが巡ってきた。横浜アリーナで追加公演があるとの情報に、何気なく妻に行ってみようかと伝えたら、ある日「チケット取れたよ」と、あっさり。聞けば、K2C COUSIN(サポートメンバー)に、コータロー(竹下宏太郎)という振付兼ダンサーがいて、妻はコータローの所属する劇団(彼は「Piper」という劇団で芝居もやっている)の先行予約でチケットをGETしたらしい。グッジョブ♫「なぁんか、彼のブログを読んでいると、とってもライブが楽しそうなんだよねぇ」目を輝かせるコータローファンの妻。

ポスターいうことで、ある週末、横浜アリーナに出かけたお気楽夫婦。ロビーにはトウが立った(失礼)シュークリームシュもどきの(元)お姉さん方が溢れている。K2Cファンは、コスプレの走り。会場内のコインロッカー前は、会場まで着て来た服を入れるナリキリファンたちで大賑わい。席はなんとセンター席の29列目。ステージが近い。周囲はとびきりのファンで一杯。ステージはカールスモーキー石井のMCで乗せられ、弄られ、1曲目からお揃いのボンボン(いつ取り出したんだ!)を手に一斉に踊り出す。ほぼ全員、振付けは完璧。「コータローのダンス、カッコいいね♪」確かに彼のダンスはキレがある。妻もコータローの姿を見様見まねでダンシング!思わず私も踊り出す。笑みが零れる。楽しいぃ♪途中のジェームス小野田コーナーの山本リンダメドレー、振付けはかつて教わって知っていた。これがやりたかったんだ!思わず小さくガッツポーズ。

しかったねぇ♪脚が疲れちゃったけど」ステージは有無を言わせぬエンタテインメント。一緒に楽しもうというK2Cのメッセージとサービス精神が満ちあふれ、曲によって変わる数々のお揃いの声援グッズ(扇子、ハンカチ、ペンライトなど)を持参するファンは心底楽しんでいる。良いステージだ。良いライブだ。迷わず飛び込んでしまえば、初めてでも心から楽しめる。「何人かノリ切れないオジさんがいたけどね」と妻。とは言え、K2Cライブ、LOVE!

コメントする








002184371

SINCE 1.May 2005