ボクササイズ × スカッシュ=体重↑?「デフレスパイラル」
2010年 1 月17日(日)
毎週土曜日、お気楽妻には最優先のスケジュールがある。ボクササイズまたはストレッチ&インナーマッスルのトレーニング。元々は座骨神経を痛めた私が通い始めた整体院でのレッスン。元プロボクサーの先生が患者の要望で始めたものが半ば生業となっているメニュー。日曜日はスカッシュのレッスンがあるため、土曜日に予定せざるを得ない。そのトレーニングを欠かさず続け、はや2年近くが経とうとしている。他人事のようだが、そのトレーニングにはもれなく私も参加する、ことになっている。牛に引かれて善光寺参りならぬ、妻に引かれてボクササイズ。そのこと自体はもちろん良い。まず1週間の健康状態を先生に報告。気になる部分を中心にマッサージしてもらい、筋肉の張りをチェックしてもらう。弱い部分、リカバーすべき部分を中心にトレーニング。短期的には肉体疲労の快復を、中長期的には肉体改善を目指す。ここまでは、ほぼ万全の体調管理。お気楽夫婦の健康管理も万全に思える。
それに加えて、毎週日曜日のスカッシュのレッスン。このスケジュールも最重要。旅行に行く場合も、日曜日の午後のレッスンに間に合う便で帰って来ようとする。ある年の夏などは、朝に成田に到着し、午後にはコートに立っていた。そこまでして、毎週欠かさずたっぷり走り回り、たっぷり汗を流す。それがすっかり生活のリズムになっている。それ以外にも平日に1度はスポーツクラブに向かうことを目指し、必死にスケジュールを調整する。そして、ストレッチ、ランニング、スカッシュなどで汗を流す。つまり、都合週に約3回、何らかの運動をしていることになる。「運動不足」ということばはお気楽夫婦の辞書には載っていない。健康そのものの生活、に思える。
ところが、健康か不健康か分からないのがここから。土曜日の午後のボクササイズの前には軽い食事しか取れないと言い張る妻。軽く食べただけでトレーニ ング。すると運動後には、はっきりと身体が意思表示をする。お腹が空いた、喉が渇いたと身体が欲する。小食の2人とは言え、たっぷりと飲む、食べる。そして、小腹が空いたと言っては、深夜にも食べる、飲む。昼に軽く、夜に重い食事は身体に良くないというのは整体の先生に言われるまでもない。「ましてや奥さまが食べる深夜のポッキーは、お酒と一緒です。肝臓を傷めます。ちなみに、奥さまが好きなミカンも同様です」ふん、ふんと納得しては聞くものの、止めることはできない、らしい。「だって、寝る前のポッキーが食べたくって運動したり、食事を調整しているんだから」というのが妻の論理。スカッシュの場合も同様。昼過ぎのレッスンのため、日曜のランチも軽く取らざるを得ない。レッスンの後はお腹が空く、喉が渇く、以下は同様。
「今朝は昨日に比べて300g多いんだよね」と妻。体重の話である。朝夜必ず2回体重を量り、体脂肪率をチェックする妻。数100gなど誤差の範囲だよと言う私のことばはスルー。(実際、私の体重は週に2,3kg増減することがある。毎日、飲み、食べ、飲み、週末を迎える頃には「急激体重増加」というメッセージが体重計に出て、ピピッ!ピピッ!という警戒音が発せられる。やばっ!と思い、妻に引かれて土曜のボクササイズ、日曜のスカッシュ。そして体重は見事にダウン。そんな日々)そして、その300gを減らすために、食事量を調整し、スポーツクラブに通う。そして、夜に食べ、深夜に食べ・・・。
「私たちの生活って、身体に良いのか、悪いのか分からないね」と妻。客観的には悪いと思うけれど、生活のどの部分を他人に説明するかによる。そして少なくとも休日のランチをどこで食べようか?という楽しみはなくなった。※写真はかつてのPAULでのランチ(涙)「良いじゃない、夜に食べてるし♪」体重を下げようと運動を行い、夜食べる。モノが売れず、消費を促すために価格を下げ、利益を確保するために給料が下がり、モノが売れないというデフレスパイラルの構造にも似た、お気楽夫婦の健康的な悪循環生活は続く。