ホテルで暮らす日々「グランドハイアット シンガポール」
2010年 9 月05日(日)
ホテルのスイートルームのように、生活感がなく、すっきりとしていて、けれど機能的で、…それがお気楽夫婦の目指す住まい。東京ではなかなか実現できないそんな理想の生活を、旅先で束の間叶える…それがお気楽夫婦のヴァカンス。けれど、正価でスイートに宿泊する経済力はない。そこで活躍するのが、ハイアット・ゴールド・パスポート。各地のハイアット系ホテルの宿泊で貯めたポイントを使い、アップグレード。これがかなりお得なのだ。例えば、シンガポールのグランドハイアットは、スタンダードルームの正規料金相当+6,000ポイントで、4連泊までスイートにアップグレードが可能。今回は、42㎡のグランドツインルームが、書斎、広〜いリビングダイニングルーム、キッチン、ウォークインクローゼット、お気楽夫婦宅のバスルームより大きなシャワーブースなどがある108㎡のコーポレート・スイートに変わった。
朝食はグランド・クラブ・ラウンジで。もちろん、無料。1泊目の朝にルームナンバーと名前を確認されると、その日の夕方のカクテルサービスからは「こんばんは、Mr.IGA!」という挨拶で迎えてくれる。朝食の後は、フィットネス・センターへ。これも無料。まず、たっぷりと時間をかけてストレッチ。その後はトレッドミルやクロスウォーカーなどのカーディオ系のマシンでたっぷり汗を流し、軽く筋肉トレーニング系のマシンで戯れる。クールダウンのストレッチの後はシャワー&ジャグージ。スカッシュコートがある場合(このホテルは本格的なバドミントンコートがある)は、トレーニングがスカッシュに変わる。2人はストイックな訳ではない。普段よりもたっぷり食べる朝食を消化し、さっぱりと汗を流した後の美味しいランチ、そして美味しいビールのためのジム通い。
ランチは、プールサイドで…という場合が多いが、シンガポールは(香港と同様に)美味しいレストランの多い街でもある。お目当ての店、お目当ての料理をチョイスして、ちょっとだけお出かけ。そのついでに、少しだけ観光。お土産だけの買物。そして夕刻にはホテルに戻り、クラブラウンジで食事。ラウンジでの食事、飲み物(ビール、ワイン、ソフトドリンク等)も当然無料。小食の2人は、何種類かのオードブルをつまみながら乾杯し、何種類かのホットミールを食べ、のんびりワインを飲みながらチーズとバゲットを食べれば、もう充分。その後、デザートを少しだけいただき、部屋に戻る。「おやすみなさい、Mr.IGA!」というスタッフの声に送られながら。
「ずっとこんな生活したいなぁ」滞在最終日、妻が呟く。確かに、この生活は妻の理想。好きな時間にたっぷりと朝食を取り、歩いて行ける場所にフィットネスクラブがあり、プールサイドでランチを楽しみ、ゆったりと読書をし、顔馴染みのスタッフと話をしながら軽い夕食。気が向いたら美味しい食事を求めて街に出かけ、買物をする。…けれど、毎日そんな生活はどうかなぁ。2人でひ〜ひ〜仕事をして、年に何度かのホテル暮らしだから良いんじゃないの?まだまだ働かなければ経済的にも無理だし。「でも、こんな生活が良い♬」はいはい。
今年のヴァカンスも楽しかったね。あの料理美味しかったなぁ。きっと、旅から帰った後にも、2人で記憶を反芻し味わう。今年の夏はどこに行こうか?どのホテルに泊まろうか。きっと、来年もそんな話題になる。毎年の短いヴァカンスの日々を重ね、積み重なった記録と記憶を掘り返し、手に取って眺めながら、それぞれを楽しむこともできる。…こうして、お気楽な日々が過ぎて行く。