あなたは誰のサンタクロース?「SILIN 火龍園」六本木

Shampagneかが誰かのサンタクロース」東京ミッドタウンのクリスマスシーズンのキャッチコピーだ。お気楽夫婦にとってお気に入りのフレーズ。ほぅっと気持が優しく温かくなるコピー。お気に入りと言えば、食いしん坊な2人の恒例行事となった年末の挨拶を兼ねたお気に入りの店回りの季節。また今年もお世話になりました、ごちそうさまでした!と馴染みの店を訪ねる日々。ある週末、お馴染みの1軒、SILIN 火龍園を訪問しようと電話をする。この店はミッドタウンの芝生広場で開催されているイルミネーションプログラム「スターライトガーデン」を眺める絶好のロケーション。電話を受けてくれたのは総支配人の根本さん。「あぁ、IGAさん、こんばんは。この日は窓際は空いてないんですけど、キャンセルが出たら窓際に変更しておきます」早めの予約にも関わらず、窓際は満席とのこと。凄い。

Oister約当日、早めにミッドタウンに到着し芝生広場へ。会場に近づくにつれ歓声が大きくなる。黄昏時のイルミネーション。薄闇の青空が美しい。ただ、余りの人出と底冷えの寒さに辟易し早々に広場を離れる。見上げればSILINの窓ガラス。あの窓から眺めれば良いやと自分を納得させる。店を訪れると案内されたのは窓際の席。目の前にイルミネーションが広がるベストポジション。席にやって来た根本さんにお礼。「今日は海鮮が少ないんですよ。あっ、焼物、取っておきました」と根本さんが呟き、ほくそ笑む。了解。そして、牡蛎を焼いていただくことに。「こちらは、究極の薬味と言われている暮坪蕪で召し上がってみてください」ふぅ〜ん。ぷりぷりの牡蛎にたっぷりとおろした暮坪蕪をかけ、ぱくり。うっ、うんまぁ〜いっ!ジューシーな牡蛎をほんのり辛く上品な香りで包み、そしてさっぱりと美味しくさせる。聞けば『美味しんぼ』で紹介された薬味らしい。そんな事に関係なく、旨い。

EggShangHai krubニラともやし炒め、芝エビと卵炒めを美味しくいただきつつ、窓の外のイルミネーションを楽しむ。芝生広場が一瞬闇に包まれ、流れ星のような光が広場に飛んできたのを合図にブルーを基調にした華やかながら上品なイルミネーションが始まる。「あれ?IGAさんに差し上げましたっけ?」根本さんがやって来て小さな手書きメモを見せてくれる。いえ?何ですか?「それは失礼しました。このプログラムのパターンを観察してメモしたんですよ」見れば、15分単位で変わるプログラムを詳細にメモした手作りのガイド。15分に1回クライマックスが訪れ、そのチェックポイントは3連の流星だという。「始まった頃は余り忙しくなくって、一所懸命メモしたんですよ」小学生の自由研究のようにスターライトガーデンを観察する根本さんの姿が目に浮かぶ。なんとも微笑ましい風景。そして、心温まるクリスマスプレゼント。

starlightgardenilluminationころで、シメに上海がにのチャーハンはどう?「えっ!食べたいけど、×,000円もするよ。良いの?まるでお金持ちみたいだねぇ」妻がはしゃぐ。2人で一皿。小食の2人だからこそできるゼータク。「うわっ!美味しいぃ〜♡」上海がにの剥身がたっぷり入った豪華な一品。独特の香りも素晴らしい。幸せなくらい美味しいと告げると、「ありがとうございます。お2二人にはクリスマスのプリフィクスメニューよりも、アラカルトの方がおススメです」根本さんからも太鼓判。(実は今回、クリスマスシーズンに予約しようと電話をして、プリフィクスメニューだけと言われて日程を変更した)手書きのガイドを眺めがらゆったりとお茶を飲み、イルミネーションを楽しむ。幸福な時間がイルミネーションの流星と共に流れて行く。

味しかったね。「うん、大満足♡ウチは買い替えれば10年は使う布団カバーはなかなか買わないけど、すぐに食べ終わる×,000円のチャーハンは迷わずオーダーするよね」なるほど。私が買い替えようと主張する布団カバーは、言い出して2年は使い続けている。そして、布団カバーは上海がにチャーハン約2杯分で買える。う〜ん、これがお気楽夫婦のお気楽たる所以かぁ。

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