Archive for 12 月 23rd, 2010

ご近所なのに、ご近所だから「李朝」成城

kimuchiKARA、少女時代、超新星…日本のヒットチャート上位にK-POPがずらりと並んでいる。2001年にBoAが、2005年に東方神起がデビューした頃は、個々のアーティストが日本で活躍しているという程度だった。けれど最近は、J-POPとK-POPは(アルファベットでもJとKは隣だし)溶け合っている。K-POPのアーティストが日本語の歌詞で歌い、インタビューにも日本語で答えるという戦略的に日本マーケットを意識している結果。そして、スポーツでも日韓の選手が同じ舞台で競うことが多い。ゴルフでは、連続賞金王が期待された遼くんと横峯さくらを抑え、今年の賞金王は共に韓国の金庚泰と安宣柱。バンクーバーオリンピックでは、浅田麻央と金妍児(キム・ヨナ)のライバル対決が話題になり、麻央ちゃんが涙の銀メダル。

makkoriれど、ご近所だからと言って仲が良いとは限らない。韓国が日本の大衆文化(マンガ、歌、映画、TV番組など)を解禁し始めたのは1998年の金大中政権以降のことだし、日本が韓国に対して妙な優越感を持っているのは(韓国では侵略者の評がある)豊臣秀吉以来の歴史が影響しているのかもしれない。良い意味でライバル意識を持ったり、連携しようと思う気持もたぶんお互いにある。スポーツで言えば2002年日韓共催のサッカーワールドカップしかり、経済で言えば世界にアピールしなければいけない極東の輸出国としてのポジションしかり。ところで、日本で韓流がブームの如く韓国で日本のアーティストが人気なのか、日本で焼肉を始めとした韓国料理が人気なように韓国で和食が一般的かというと、否。輸入超過、輸出不足。日本ではフツーに韓国風焼肉屋はあっても、韓国には日本料理屋は少ない。

hasamiyaki気楽夫婦が住む街に絶品の韓国料理店「李朝」がある。本店は成城学園前。からだがよろこぶ韓国料理。それが店のコンセプト。ある日、やはり成城にある足裏マッサージ「Foot Advance」の帰り、李朝成城店に立ち寄った。早めの時間にも関わらず、入口付近の大きなテーブルにはオシャレな奥さまたちのグループが、他のテーブルも家族連れの先客でいっぱい。それでもなんとか最後のテーブルに座ることができた。ほっとしながらメニューをながめつつ、隣の席をふと見ると、TVで見慣れた顔。週のはじめにみのもんたと一緒にTBSの朝の番組でお見かけするコメンテーター。奥様、お嬢様たちと一緒にお食事中。お住まいがご近所なのだろうか。和やかで、リラックスして料理を楽しんでいる雰囲気が伝わって来る。良い感じのご家族。

cahpuche気楽夫婦も負けじと?さっそくチャプチェ、キムチとナムルの盛り合わせなど、お馴染みのメニューをオーダー。「うん、やっぱりこの店は美味しいよね♫」と妻も満足げ。でも、メニューは同じだし、味も同様に美味しいのだけれど、お気楽夫婦の住む街の、同じ店とは雰囲気がやや違う。どちらの店も落着いた内装で、丁寧な接客。初めて味わう料理の内容を尋ねても優しく教えてくれる。優劣は付け難い。たぶん、違いはホームとアウェー(笑)の差。つい身贔屓になるし、落ち着けるホーム。ややよそ行きの気分になり、適度の緊張を伴うアウェー。それぐらいの違い。「客層も違うんじゃない」う〜む。それも否定できない。同じ世田谷でも下町の風情も漂うお気楽夫婦のホームタウンと、成城とは確かにちょっと違うかなぁ。

reimenDean & Delucaもドミニクサブロンも、スタバやマックもないしね。まちづくりでなんとかして!」う〜む、まちづくりとは微妙に違うけれど、気持は良く分かる。小田急線の連続立体交差化による駅前の再開発が進む成城と、これから事業が始まろうとしているお気楽夫婦のホームタウン。日韓の関係のように近くて遠い高級住宅地には、街並の形成など見習うべき部分も反面教師とするべき部分もある。「そんな面倒なことは言ってないんだけど、せめてスタバが欲しい」…妻の言い分は分かりやすい。

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