美味の三重奏「ビストロ トロワキャール」松陰神社前

Hors-d'œuvretateyokotate2012年春、メンバーの間で語り継がれる不幸な事件があった。テキーラの惨事、あるいはTang & Rayの悲劇と呼ばれ、繰り返し語られる度に涙となぜか笑いを誘った。事件の主人公は広東料理Fooのサービスマン、ねもきちくん。陽の高い時間からテキーラを飲み過ぎて泥酔。夕刻からの約束を果たすことができなかった。その約束は彼が店を予約し、持ち込みのワインを吟味し、言わばその日の会を主催した、松陰神社の名店、ビストロ トロワキャールでの食事。その日は主催者不在のまま、お気楽夫婦、ねもきち妻チエちゃん、パティシエのマコちゃんで絶品肉料理を堪能した。

YamazakiTrio2ヶ月後、再チャレンジを強く希望したねもきちくんのリクエストに応え、新メンバーを加えてトロワキャールに向った。新たに参加したのは、マコちゃんの友人ビーちゃん。日本在住歴も長く、どこぞの帰国子女よりも日本語が堪能なドイツ人女性。写真やファッション、日本語のセンスが抜群のゲルマン美女。*「縦横縦」と題した写真は彼女のFacebookより無断借用。ちなみに、シャツのストライプ柄のことらしい(笑)。飲み友だちのマコちゃんとビーちゃん、サービスマンシップに溢れるねもきち夫妻、お気楽夫婦、3組6人の組合せとバランスが面白い。場をリードして語りまくるマコちゃん、突っ込むビーちゃん。実に良いコンビ。

TrioMeatsConfit de canardIGAさん、お代わりどぉぞぉ」絶妙なタイミングでチエちゃんがワインを注いでくれる。料理はねもきちくんのセレクトにマコちゃんが横槍を出す。普段なら料理の選択や取り分けに気を遣う私なのに、のほほ〜んと客に徹する。その上、ワインをまたもや選んで持ち込んでくれたねもきちくん。その日のセレクトは山崎ワイナリーのケルナードライとピノノワール、勝沼の白百合醸造のロリアン三重奏。メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランのエレガントな三重奏。いずれも木下シェフの絶品肉料理、ビストロ定番の鴨のコンフィなどにぴったり。旨い、らくちん、楽しい。

souffléい店に必要な要素は、美味しい料理、ワイン、おもてなしで3/4(トロワキャール)、残りの1/4がそんな店を楽しむ客だと言う木下シェフ。その美味しい料理の要素は、どんな料理とワインを合わせるか、誰と飲み食べるかで決まる。リラックスして美味しくワインや料理を楽しめるかどうかは、同行するメンバー次第。その点、このメンバーには文句の付け様がない。3組の組合せが三重奏となり、木下ご夫妻の料理とおもてなしで四重奏となる。その調べの心地良さに思わず身を委ねる。これではワインが止められない。まゆみさんの絶品デザートを味わいながらも、飲み続けるメンバー。「もう飲めないでしょ、水にしておけば」妻が呆れた声で囁く。あれ?私の頼んだカルヴァドスは確かに減っていない。どうやらきっちり酔っているらしい。

IGAさん、約束のサロンいつにしますか」後日書き込まれたマコちゃんのメッセージの意味が分からない。妻に尋ねると、どうやら酔っぱらった帰路、賭けに負けた私がお高いシャンパンをごちそうすることになったらしい。記憶なし。無効ということで。

■食いしん坊夫婦の御用達 「

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