美味しい♬のネットワーク「広東料理Foo 1周年」

Chandon味しいモノは人を幸福にする。それも、とても分かり易く。仕事における達成感だったり、試合で勝利した瞬間、登山で頂上を極めた時、誰かと分かち合いたい満足感や幸福感を感じることがある。けれど、同じ立場や経験がなければ、あぁこれが幸福なんだという気持を互いに共有することは難しい。ところが、美味しい料理、美味しい店は、それをいとも簡単に実現させる。あの店美味しいよね!そうそう、あの料理が…と、“美味しい”という誰にも得易い幸福感を瞬時に共有することができる。舌の満足感は共有しやすく、美味しいモノの腕力は強い。えぇ〜い、我ながら回りくどい。ということで、早い話が、美味しいモノは偉い!

Oyster11月1日、広東料理Fooが開店1周年を迎えた。数年前、お気楽夫婦が東京ミッドタウンの名店「SILIN 火龍園」で出会ったサービスマン“ねもきち”くん。彼が“慎ちゃん”ことオーナーの林慎一シェフと一緒にスタートさせた店。中華ビストロを標榜し、気軽な小皿料理とワインの組合せが楽しめたり、海鮮をはじめとした季節の食材が絶妙な火の通り加減で提供されたりというスタイル。これがお気楽夫婦にとってはど真ん中のストライク。ハマった。開店以来、ほぼ月イチのペースで友人たちを誘い、慎ちゃんの料理とねもきちくんのサービスを味わうために通った。美味しいモノは偉いだけではなく、人を呼び、人と人とを結びつける。

Meats屋さんの配達かと思いましたよぉ!ありがとうございます♬」ちょうど1周年のその日、お気楽夫婦は胡蝶蘭の鉢を抱えて入店。さっそく1周年企画のシャンドンのグラス500円也!で乾杯。まずは、ぷりっぷりの牡蛎の酒蒸しが艶やかな姿で現れる。牡蛎の鮮度がそのまま味わえる絶妙な塩加減、火加減。慎ちゃんの料理はセクシィ。いっちゃいそうで、いかせない。我ながら意味不明。焼物の盛合せがまたいつもの通りに素晴らしい。それぞれの美味しさを見事に引き出された肉たちを少しずつ味わう。ん、んまいっ!(c)ねもきち。シャンドンをお代わり。旨い料理を出す料理屋は商売も巧い。酒がススム。

DryMeat年はカラスにやられずに守れました。世田谷通り産の干し肉です♬」ねもきちのネタにお愛想笑い。けれど、ひと口食べたら自然に笑みが零れる。うわぁっ!なぁ〜んて美味しいんだっ!干し肉なのに、なんてジューシーなんだ!肉の旨味が甘く感じられるほどだ。青菜もこのパスタで言えばアルデンテな炒め加減が素晴らしい。店先で干した豚肉と青菜の炒め。1年通ったのに、今までもずっと美味しかったのに、この料理がさらに美味しい!驚愕。ふた口、ん、やっぱり今までで一番美味しいかも。妻の笑顔も零れんばかり。これぞ至福の時間。やるなぁ、さすが慎ちゃん。厨房に視線を向け、美味しいよ!と笑顔でアイコンタクト。満足の一皿。シャンドンをお代わり。

Nemokichi&ChieIGAさん、ありがとうございました♡」ねもきち妻、チエちゃんと共に見送っていただく。その夜も、この1年の間の多くの夜と同様に、彼らの心地良く柔らかなサービスで幸福な時間を過ごせた。それだけではなく、彼らのネットワークおかげで行きつけの店も広がった。「さかなの寄り処 てとら」であり、「ビストロ トロワ・キャール」。*資本関係はないけれど、それらを2人は“Foo姉妹店”と呼んでいる。けれど、まだ1年。「まだ1年しか経ってないのかぁ。もう長い付き合いって感じ」妻のことばに頷く。パートナーと同様に、一時的に盲目的な恋をするだけの店ではなく、長く愛し続ける店として、これからもよろしく!

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