広がる環の中で「さかなの寄り処 てとら」

SnowmanGalette2009年の桜の頃、「ル・プティ・ポワソン」のオーナーパティシエ、マコちゃんと出会った。「1月に開店したばかりなんですけど、この店の焼き菓子は絶品です。すっごいおススメです」ショコラティエのミキちゃんが絶賛。さっそく訪問して「オトナのシュークリーム」をいただく。ラム酒がふぅわりと香る繊細なクリーム、かりっと香ばしいシュー皮。確かに絶品モノだった。以降、店に伺う度にひと言ふた言会話を交わす、彼女の絶品菓子を味わう客となった。そして、ミキちゃんを交え、時にはお気楽夫婦と3人で、食事をしたりカラオケに行ったり、たっぷりと酒を呑んだり、というトモダチになった。

HoukaTombo2008年の盛夏、東京ミッドタウンの「SILIN火龍園」の総支配人だったネモキチと出会った。その柔らかな接客と食に関する知識溢れる会話、もちろん絶品の広東料理で、すっかり店のファンになった。そして翌日、姉妹店である世田谷「火龍園」で連日の中華三昧。支配人だったジローさんと出会った。その後、2人は店を辞め独立。ジローさんは桜上水に「魚の寄り処 てとら」という日本酒の美味しい店を出し、ネモキチはオーナーシェフの慎ちゃんと共に松陰神社前に「広東料理Foo」を開店。2011年のことだった。いずれも居心地の良い美味しい店。足繁く通うことになった。

HakkaisanFriends2011年の夏、ネモキチと共に「てとら」を訪れ、結婚間近のチエちゃんを紹介された。2人がサービスを担当する店なら、通いたくなる店になるだろうと確信した。実に良いカップルだった。そして、2012年の春節の頃、マコちゃんと一緒に訪れた「広東料理Foo」で化学反応が起きた。サービスを担当していたチエちゃんとマコちゃんが出会った。「笑顔がステキ!」「今度ケーキ買いに伺います」という初対面での2人の会話にピンと来た。もう一歩踏み込んで2人をFacebookで繋いだ。その後、互いの店を訪問し合い、一緒に酒を呑み、あっという間に古くからの友人のような仲間になった。

MakoPhoto2013年の新春、お店の繁盛を祈願し1年間のコメ断ちを果たしたマコちゃんと、コメ断ちが明けたお祝いと新年会を兼ねて「てとら」に向う。コメの酒、すなわち日本酒も我慢したマコちゃん。晴れていくらでも飲んでくれ!という趣向。店にはネモキチ夫妻がサプライズで待っていた。ル・プティ・ポワソンの開店4周年を祝うプレゼントまで用意していたネモキチとチエちゃん。思わず涙の温かいメッセージまで添えて。これは飲まねば!お祝いをしなきゃ!ここ数年で広がった美味しく味わい深いトモダチの環。その環の中で、美味しい酒が飲めることの幸福を味わう。不思議な縁を感謝する。

が合う…元は乗馬で使うことばなのだそうだ。騎手と馬の息が合うことが転じて、人と人とがしっくりいく、意気投合するというような意味で使うようになったという。ネモキチ夫婦を指して、マコちゃんがそんなメッセージをFacebookに綴った。実に良い語りっぷりだった。思わず笑顔。こうして、人と人との繋がりを喜ぶことからスタートできた新年のことだった。

れにしても、飲み過ぎだけどね」と妻。これもまた、馬が合うと…。

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