テニスは楽し、中華は旨し♬「白椀竹筷樓、桂花」
2014年 6 月21日(土)
数年前、久しぶりのテニスで肘と手首を痛めた。私のサーブは、正確にはサーブだけは、やたらと速い。セカンドサーブもベッカー並みに(古い!)力一杯。それに加え、普段は軽いスカッシュラケットを使っていることもあり、重いテニスラケットが負担になったのだろう。ましてや、バドミントンで癖になっていた、手首を酷使するプレーが致命的だったのだと思う。その後はスカッシュも肘や手首の痛みに耐え、騙し騙しやってきた。そんな事情で長い間封印してきたテニスを、仕事の関係で再開することになった。復活の場は、テニスクラブやテニススクールのTOPとの1泊懇親会。お相手は、かつてプロプレーヤーだったり、コーチだったりという方々。コソ練せねば。
初回は世田谷区の総合運動場。スカッシュ仲間が空きコートを押えてくれた。当日はプレー直前に晴れるという奇跡的な天候。恐る恐るコートに立ち、フルショットせず、サーブも抑え気味に打つ。そのレベルはと言えば、ヘタ。徹底的に下手。相手のボールの勢いに負ける。ボールを捉える位置が悪く、ラケットの真ん中で打てた時の、パコーンという小気味好い音が出ない。むむう。それでも2時間たっぷり汗を流す。下手でもやっぱりテニスは楽しい。心地良い汗を流した後は、もちろんビール。二子玉川の「白椀竹筷樓」で、カリカリの焼餃子、スープたっぷりの小籠包、キリッと冷えたビールでお疲れさま!それにしても、こんな状態で本番は大丈夫なのか。
翌週末もコソ練テニス。前週の役員秘書、アスリート女子に加え、酒豪女子も参戦。3人ともテニス歴が長く、それぞれプレースタイルが違うから練習相手としてはありがたい。彼女たち3人がコートに入るとラリーが長く続き、プレーを止めるのは決まってお気楽夫婦。2人ともレッスンを受けていない我流。ベッカー並みのサーブにはほど遠く、妻に至っては上から打つサーブをようやく習得したところ。それでも時折すばらしいストレートショットを放ち、相手を驚かせる妻。「きちんと習ったらすぐに上手くなると思うよ」と仲間たちに誉められ、照れながらもちょっと嬉しそう。それに比べ、かつてのプレーができない私。その“かつて”も、実はたいしたことはないのだけれど。
「テニスもかなり楽しいね」と調子に乗った妻。「テニス復活しようかな」とジュニアの頃からプレーしていたという酒豪女子。「私のクラスの体験レッスン受けてみる?」という役員秘書のお誘いにもノリノリ。成城学園の中華の名店「桂花」で、お疲れさまビールを飲みながらテニス談義。「桂花」は地元住民に人気の薬膳中華料理がウリの店。週末は予約をしないと入れない。その日も満席。常連らしき客たちがゆったりと食事を楽しんでいる。そんな落着いた雰囲気の店で、元気に乾杯。ホタテと青菜炒め、ライチやキウイをたっぷり使った夏らしいサラダ、名物の酸辛湯麺などをいただきながら紹興酒をぐびり。たっぷり汗を流した後のビールも中華料理もしみじみ旨い。
元々スポーツが好きで、美味しいモノには目がない元気な仲間たち。そのスポーツがスカッシュであれ、テニスであれ、身体を動かし、汗を流し、その後に待っている美味しいビールと料理を何よりも愛する。特段何もせずに飲んでも食べても美味しいモノが、スポーツの後だと何倍もの美味になる。ましてや一緒にプレーし、汗を流した仲間たちと一緒ならなおさら。「テニス合宿でもやろうか!」お気楽妻のテンションも高止まり。どうやら本番と思っていた仕事絡みのテニスの後に、ホントの“本番”が待っているようだ。