テニスは楽し、温泉は嬉し♬「テニス懇親会」
2014年 7 月06日(日)
梅雨時の6月、“その日”に備えてテニスをすることになった。世田谷区の区民施設で、狛江のテニスクラブで、用賀のスポーツクラブで、久しぶりのテニス。3回とも屋外コートでのプレー。そして、いずれの日も雨が降らず、心地良くテニスができたという奇跡。「これで本番が雨でテニスできなかったりしてね」との声を跳ね返し、“本番”当日も晴れ。奇跡の晴れ男?…その本番とは、テニスクラブ、テニススクールなど、テニスに関わる事業者の団体である「公益社団法人日本テニス事業協会」が主催した1泊テニス懇親会。賛助会員として名前を連ねる企業の1員として参加。そして、集合場所の箱根のコートに誰よりも早く到着。
集合時間ギリギリで、ボチボチと集まる参加者。特段の儀式めいた挨拶もなく、三々五々、のんびりと3面貸切のコートでプレー開始。参加者はテニスクラブやスクールの経営者。ほとんどが学生時代からプレーをしていた方たちばかり。中にはプロのプレーヤーだったり、60歳を超えてなお現役のコーチをやっているという方々。軽くアップをした後に、すぐにダブルスの真剣勝負。凄い。私のお相手をしてくださったのは、ラケットメーカーの営業幹部。久しぶりのテニスだと白状すると、「ラケットを見れば分ります。20年くらい前にナブラチロワが使っていたモデルです」と微笑まれる。その上、ガットは買ってから張りっ放し、余り使っていないから新品同様。
30分程のアップの後、さっそくダブルスのゲーム開始。パートナーは某テニススクールの経営者、お相手はラケットメーカー営業幹部とコーチ経験のある女性事務局員。私がミスしない限り、ラリーは続く。たまにサービスがキレーに入ったり、ボレーが決まったりすると誉めていただく。上級者の中に、ひとり初心者が入っての逆営業テニス。ギリギリ打てるか届かないかというコースにボールが返って来る。迷惑ばかり掛けてはいられない、事前練習の成果を出そうと必死に走る。打つ、走る、打つ。2試合目、今度はメーカー幹部がパートナー。走る、打つ。両足が攣りそうになる。日陰に入ると涼しいけれど、コートの上はすでに夏。2時間以上のプレーにヘトヘト。
「もう1試合どうですか」というお誘いに笑顔でお断りして、日陰のベンチで観戦。実に楽しそうに、50代、60代の社長さんたちがコートを動き回る。残念ながらお腹は出ているけれど、現役時代はさぞやという迫力あるプレーの連続。コースを狙い、角度を変え、スピンを掛け、時に真剣に、時に余裕の笑顔でのプレー。見ていて気持の良いプレー。テニスがホントに好きなんだなぁと伝わってくる。一緒にプレーしても、ゲームを観戦しても、テニスの楽しさを感じさせてもらえる。彼らの経営するクラブやスクールの雰囲気が伝わって来る。そんな経営者の皆さんを、僅かながらでもサポートさせてもらっているんだという嬉しさもじんわり。
テニスに限らず、スポーツに関わる業界の現状は決して楽ではない。都内のテニスクラブは事業継承の問題などで半減し、プレーヤーも増えてはいない。けれどもスポーツの楽しさ、歓びは経験してもらわなければ伝わらない。そんな悩みを抱えながらも、テニス界を盛り上げて行こうと、懸命に多様な活動を行っている協会。その姿勢に頭が下がる。温泉に浸かり、酒を酌み交わし、また温泉に浸かり、帰りのロマンスカーで箱根オリジナルビールを飲みながら、当社が取り組む新たな試みに思いを馳せる。…あ、これも大事な仕事です。