Mのある風景「フラトン ベイ ホテル/マリーナベイサンズ」

Marina8Marina7リなら凱旋門かエッフェル塔。NYCは自由の女神像、エンパイアステートビル、911以前ならWTC。TOKYOだったら東京タワーか、今ならスカイツリー。その都市を象徴する建造物がある。シンガポールのシンボルは間違いなくマーライオン、だった。マーライオンはブリュッセルの「小便小僧」、コペンハーゲンの「人魚姫像」と並び、世界三大ガッカリ名所と称(?)されたシンガポールのアイコン。シンガポールはマレー語でスィンガプラ:ライオンの町という意味だから、まさしく象徴たるに相応しかった。けれども今のシンガポールを代表するのは、「M」を模した巨大な建築物だろう。

Marina5Marina6SMAPが出演したCMのロケ地として話題になったマリーナベイサンズは、シンガポールの新たな中心マリーナベイに面する巨大なホテルだ。3棟のビルの上に巨大な舟のような構造物を乗せてひとつに結び、屋上に巨大なインフィニティプールを設置する大胆な設計。それが横から見ると「M」に見えるのだ。お気楽夫婦が前回シンガポールを訪れた2010年夏には、ホテルは完成していたものの、周辺の建物は建築途中だった。その際、話のネタにと1泊だけ宿泊。その際のエピソードをブログ記事に残した。あれから4年、シンガポールを紹介する画像や映像に出て来るのはもっぱら巨大な「M」となった。

Marina2Marina3リで滞在の後、シンガポール入りしたお気楽夫婦が予約したホテルは「ザ フラトン ベイ ホテル」。2007年に2人が宿泊した「ザ フラトン シンガポール」の姉妹ホテルで、2010年に開業したばかり。このホテルのウリのひとつは、マリーナベイの風景だという。お気楽夫婦のシンガポール訪問は4度目。大好きな街のシンボルになった「M」は、このホテルからどのように望めるのだろう。チェックインして部屋に入ると、窓全面に圧倒されるほど巨大な「M」。凄い。部屋のデッキや窓際のソファからはもちろん、ベイビューのバスルームからも「M」が見える。それだけでもワクワクと心躍る風景だ。

Marina4Marina刻、屋上のプールサイドにあるバー「ランタン」で乾杯。青から藍色の背景に、そして蠱惑的な夜景に移り変わる「M」を、のんびりと心穏やかに眺める。実に美しく艶やかで、セクシーなベイエリアのランドマーク。周囲の個性ある建築物を率いて、それらをも圧倒する独特のフォルム。毎夜開催されるレーザーショーではさらに新たな「M」の魅力が闇に浮かび上がる。前回は滞在したマリーナベイサンズを、こうして眺めることに徹するのも一興。フラトンベイホテルは、そのミッションにぴったりのロケーション。きめ細やかなサービスにも満足。お気に入りのホテルになった。

んだか幻想的な眺めだね」帰国予定の朝、べた凪のマリーナベイに映る、息をのむような「M」の美しい姿が。「ヴァカンスが終わっちゃうねぇ」妻が淋しそうに続ける。帰国すれば待っている些事を思い出す。リゾート滞在の後の都市滞在をリハビリ期間と位置付ける2人。スムースに仕事に戻れるように、帰国の前に街に身体を慣らす。「来年はどこに行こうか。あ、でもその前に、冬には香港かな!」妻の目が輝いた。…今回のリハビリ期間は逆効果だったかもしれない。

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