Archive for 8 月 23rd, 2014

お母さんと一緒♬「Stall Restaurant(ストールレストラン)」

TokyoSweetsFactoryMember由が丘駅南口、平日の午後5時15分。身長170cmの細身で手足が長く、小顔でおかっぱ、制服姿の女子中学生がケータイで話しながら、改札の手前にいる私に近づいて来る。メールで確認した通り。ん、間違いない。彼女だ。視線が合い、ぺこりと小さく頷く。改札を挟んでブツを受け渡す。楽しんでおいで。ありがとうございます。そんな短い会話を交わした後、女子中学生は混雑した人混みの中に消えて行く。無事にミッションを完遂し、ふっとため息を漏らす。思いのほか緊張していた自分に気付く。どこからどう見ても怪しいオヤヂだ。誰か知り合いに見かけられなかったことを祈る。

HamTomatoうもありがとう♡楽しかったぁ。ビールも半額だったし」翌日、女子中学生の母親からお礼の連絡が入る。スカッシュ仲間の彼女は“大”のジャイアンツファン。高校生の頃、父親に連れられジャイアンツの試合観戦に何度も東京を訪れ、試合終了後に夜行列車に乗って(自宅のある長野に)帰ったというエピソードの持ち主。そんな彼女に、とある筋から手に入れた東京ドームのバックネット裏のチケットをプレゼント。何度目かのその日は、初めて娘を連れての観戦。そして、事前のチケットの受渡を学校帰りの彼女に委ねたのだった。「ほとんど会話なく手渡したんだって?」えぇ、不本意ながら。

ScampiSalmon由が丘で娘さんも一緒に食事でもしようか。今後のチケット受渡の際のスムースな会話のために…という理由は伏せる。「良いねぇ。予定を聞いておくよ」と朗らかな返信。数日後、もう1人のスカッシュ仲間と「Stall Restaurant」という店に向かう。以前「Tokyo Sweets Factory」という店名だったスイーツの有名なカフェレストラン。「あら、おっしゃれぇ♬」と無邪気にはしゃぐ母親を醒めた目で眺める娘。この手の店は行き慣れてるもんね、という風情を醸し出そうとしている。ふふふ、可愛い。待ち合わせで迷った際も、私はこの街を良く知っているのに、ママのナビが悪かったと主張。

SetagayaRollMotherラダもスカンピも美味しいね。ほぉら、IGAIGAって料理を取り分けるの上手でしょう」いつも以上にテンション高く、何とか娘も巻き込んで会話をしようと試みる母親。そんな母の気遣いはどこ吹く風で、マイペースの娘。そこがツボ?と思うところで笑いたい時に笑い、関心のない話題には目を泳がせる。言葉遣いを注意する母。いったんは直すものの、すぐに戻ってしまう娘。それでも仲の良さがにじみ出る、息の合ったような、ずれているような2人の会話。初めて目にする母の姿をした友人。子供がいない私にとっては、とても新鮮な、親娘共演の愉しいエンタテインメント。

しかったらしいよ、この前は。ずいぶん良くしゃべってたしね」数日後、母親からのメール。それは良かった。One Directionが好きだという彼女。だったらと、「Story of  My Life」を口ずさんだり、NTTドコモのCMのこと、SEKAI NO OWARIは好きだけど、などとワカモノ音楽系の知識を総動員。当たりもあり、ハズレもありの感触だったけれど、そこそこ刺さったらしい。それにしても、母親の友人(それもオヤヂ)との酒の席に、フツーに付いて来て、会話ができる“都会の女子中学生”って、凄いね。田舎で育った母親と、その友人のやはり田舎育ちのオヤヂの素直な感想だった。これで、次回のブツの受渡は改札を挟んで、女子中学生と立ち話?チョー受けるんですけど…古い(笑)。

002145809

SINCE 1.May 2005