幻の肉体改造計画「中目黒♡生活(その3)」
2014年 10 月19日(日)
妻の課題は、下半身のスリムアップ、股関節の柔軟性向上など。『FRAU』最新号の特集を地でいく「女性らしい筋肉」作りがテーマ。私の課題は、肘痛に繋がってしまっている左右の筋肉バランスの矯正、肩甲骨周りの稼働域の狭さを克服すること。2ヶ月の仮住まい生活で集中的にジムに通い、肉体改造をするのだ!と意気込んだ2人。トレーナーにメニュー作りからお願いし、プライベートトレーニングを実行中。今まで余り使ってこなかった筋肉を酷使し、意識していなかった筋肉に神経を繋げる。実にスポーツ科学的であり、論理的で、実践的。自分の身体を知り、体幹を整え、弱い部分を鍛える。図示してもらい自主トレで復習する。これが実に楽しいのだ。
「体重ぜんぜん減らない、どころか私史上最大だよぉ!」妻が嘆く。なぜだろう?と悩む余地もない。トレーニングでのエネルギー消費よりも、毎晩貪欲に新しい店を探して街を楽しんでしまうエネルギー摂取量の方が明らかに多いのだ。例えば、ある夜は10数年振りに前職の後輩たちと一献。既に3度目の訪問となった「いふう」で、すっかり顔なじみとなったオバちゃんに勧められるままに食べ、ご機嫌に飲み、満腹となる。食べ切れないと分っていても、絶品ウニご飯を食べない訳にはいかず、食べ残したうまうまメシを2人の後輩に持ち帰ってもらう。「翌朝に娘と一緒に美味しく食べました♬」「お弁当でいただきました」と後輩たちからお礼のメッセージ。
ある週末は、仙台から友人カップルが来訪。代官山T-SITEの「IVY PLACE」でランチ。昼から地ビール&ワインを飲みつつ、ピッツアや巨大ソーセージを食べた後に、店自慢のパンケーキをオーダー。フレッシュフルーツをたっぷりトッピングし、溶けたバターの上にハチミツを掛けると、満腹だったはずなのに(さすがに4人でシェアをして)ペロリといただける。正統派で王道の味のパンケーキ。このぐらいの量なら、んまい!と食べられるとも言える。その後、仮住まいのわが家に移動。1年振りに会う友人たちと(その後の2人の動向を尋ねつつ)夕方までスパークリングワインを飲み続ける。
またある週末はいつものメンバーで女子会+オヤヂの会。大盛りビストロ「オーコアンドゥフー」に向かう。2人ではいろいろ食べられなかったからと、楽しみにしていた。5人ならオードブル4皿、メイン2皿いけるだろう!と「多いと思うよ!」と言う制止する妻を振り切ってオーダー。オードブルなのにメインなみのボリュームのサーモンに驚き、サイドディッシュの量に笑ってしまい、どれも美味しくいただきつつ、見事に玉砕。「だから言ったでしょ」「はい、奥さま言ってました」「言ってた言ってたぁ」と女子会のメンバーから声が上がる。孤立するオヤヂ。鴨のロースト持ち帰り。
「今日はどこで食べようか」妻の中目黒での外食に関する姿勢はかつてない程に積極的。チェーン店が少ない中目黒。店毎に個性があり、オリジナルのメニュー、マニュアル的ではないサービスが心地良いらしい。そんな中目黒生活も残すところ2週間。「中目黒を離れたら痩せられるかなぁ」あれ?仮住まい生活で痩せるという目標では?…肉体改造計画は幻のものとなりそうな気配だ。