ただいま♡マイホーム「リノベーション完成」

Before1Before2い立ったのは今春。ある大手不動産会社のオープンルームに出掛けたのがきっかけだった。それまでも自宅のリノベーションをしようという計画はあった。見積を取ったこともあるけれど、“いつか”実現したい計画に過ぎなかった。ところが、引退を数年後に控え、いつの間にかこれからも変わらない自分の価値観、ライフスタイルが明確になっていた。それまでの住まいの欠点を洗い出し、実現したい間取りや機能を取りまとめ、素人なりに平面図に描いてみた。図面にどこがポイントなのかというコメントを加えた。そうしている内に、早めに理想の住空間に変えたいという思いが急速に高まった。

IngHirobeリアフリーでフラットな床(引戸のわずかな桟の凸に掃除機が引っかかった)は大前提。広いバスルームが欲しい。溢れる蔵書や衣類・靴をすっきり収納したい。結露や防寒対策も欠かせない。そして何より、それらの機能を実現した上で、ホテルのスイートルームのような住まいが理想だった。それらを実現するために、数社と打合せを重ね、相見積を取った。決定する直前に参考までにと友人の建築家の設計した住宅のオープンルームを見学した。そこから潮目が変わった。シャレ半分で打合せをした友人から送られて来たスケッチを見て、妻のスイッチが入った。打合せそのものが愉しかった。決定!

LivingParty2望の平面図はほぼ完成していた。そこから建築家たる彼らしさを出すことは難しいのではないか、既成の建築会社との違いを出せるか、良い意味で遊んでもらえるか、依頼する側にも迷いはあった。けれど、全て杞憂だった。一戸建てそれも別荘などの設計が多かった彼が手がける初めてのマンションのリノベーション。なのに、彼らしさが存分に出た設計だった。言い換えれば工務店や家具職人泣かせの図面。現場にマメに足を運び、柔軟に設計変更し、最善を目指した。だからこそ、工事は遅れ、内覧会当日まで作業が続いた。それだけに完成したマイホームは見違えるような別嬪さんになっていた。

DiningBath密に計算された造り付け家具と建具が一体となるデザイン。室内の湿度を調整する珪藻土の壁。天井の高さをギリギリまで追求した結果、天井には音楽スタジオのようなグラスウールマットを貼り込む。書架やクローゼットも細部まで丁寧な造作。ダイニングの壁や天井の造型は見事な完成度。ワインラックの意匠は遊び心満載。包み込まれるような温かなスペースは友人たちをもてなすにぴったり。バスルームは希望通りどころか、期待以上に広く明るく快適なスペースになった。洗面所などの水回りとクローゼットを間取りの中央で箱状の塊としたデザインは、部屋全体の拡がりと一体感を演出する。

テキぃ〜っ♡」お披露目の会にお招きした友人たちから誉めていただいても、照れずに良いでしょ、良いよね、と言える理想のマイホームが完成した。同じ床面積のはずなのに、以前よりも生活空間が圧倒的に広く感じられ、空間に遊びと余裕があり、何より居心地が良い。完全にお任せにした照明も、天井に設置したBOSEのスピーカーも効果的。まさしくスイートルームのような空間が手に入った。これは建築家の友人がベストの布陣で臨んでくれた結果。心から感謝。後はじっくりと自分たちの生活に馴染ませて、住まいを育てて行く楽しみを味わおう。

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