シェフは修行中!?「トロワキャール料理教室」
2016年 3 月19日(土)
「IGA−IGAはもちろん参加だよね♬」半ば強引にスカッシュ仲間の奥さまに誘われたのは、馴染みのビストロ「トロワキャール」で開催を依頼したという料理教室。私はすでに何度かカウンタで食事をしながら、料理のアドバイスをしてもらっていたので、すっかりシェフの聡ちゃんの弟子のつもりだった。だから、まぁ参加しないでもないよとエラそーに答えると、意外なことに妻が「私も行く!」と参加表明。だったら一緒に行くかと何人かのスカッシュ仲間と参加が決定した。週末のランチタイム、店を貸切にしていただき、カウンタでシェフの料理のデモを見ながら解説を聞き、その後に実食というスタイル。料理のレシピは、店のマダムまゆみちゃんが準備してくれていた。
「今日は肉料理、サラダ、魚料理とひと通り作って行きます」聡ちゃんの挨拶で、料理教室スタート。最初に時間がかかるレンズ豆を煮る。どこの豆が使いやすいかなど、実践的なアドバイスに生徒たちは頷き、メモを取り、写メを撮る。ふんふん、レンズに似ているからレンズ豆なのではなく、レンズ豆に似ているから“レンズ”と呼ばれるようになったんだ、“豆”知識も面白いぞ。ヴィネグレットソース、キャロットラペ、紫キャベツのマリネなど、ビストロ808でもすぐに使えそうなノウハウを伝授される。そうか、色落ちしないようにするには蒸し煮か。目から鱗のアドバイスだと関心したところで、そろそろビールください!メモは妻が丁寧に取っているからお気楽な受講生。
「乾杯!楽しかったねぇ♬」さっそく教えてもらった料理の“お手本”を味わう。パテと一緒に供されたマリネの調理過程を詳しく見て、コツを聞いているから、今までと同じ料理なのに味わいが違う。さらに美味しい。なるほど!と頷きつつ、頭の中で復習をしながら味を確かめる。「前に行った店のキャロットラペが美味しくなくって、というかこの店が基準になってるからね」スカッシュ仲間の発言に全員が頷く。白身魚のポワレに合わせるのはフキノトウのソース、新玉ねぎのピュレ。絶妙な味付けと組合せの、春の味と香りが口の中に広がる。途中でそれぞれの味見はさせてもらったが、完成した料理のハーモニーは一段と素晴らしい。さすがプロ!さすが師匠!
「ラペ作ってみた!ワックスなしオレンジが欲しいなぁ」「レンズ豆洗わずに煮ちゃったけど、火を通すから大丈夫だよね」帰宅した受講生たちが、さっそく実践した報告のメッセージを交わす。何しろお土産にレンズ豆とヴィネグレットソースをいただいたのだから、参加メンバーは作ってみたいモード全開だ。妻が残業の夜、ビストロ808のシェフ(私のことです)も自主トレ開始。キャロットラペ、紫キャベツ、レンズ豆のサラダとひと通り作り、ひとり味見をしてみる。ん!んまいぞっ!特に秘伝の紫キャベツはなかなかのものだ。クミンシードが良く効いている。カレーに福神漬けの代わりに紫キャベツのマリネを食べると言っていたシェフのコメントを思い出し、深く納得。
「紫キャベツ、なかなか良いんじゃない」相変わらず上からコメントだけれど、お気楽妻の評判も上々。これで次回のビストロ808開店に、ヴァージョンアップした料理をお出しできる。ちょっとしたアドバイスで、ステップアップできるのは料理も仕事も同様だ。「最近、料理や家事が仕事みたいだよね」と妻。まぁ、お代金をいただく仕事にはできないけれど、それも楽しいかもしれないね。