運動はサプリメント?「ジム通いの日々」
2016年 4 月16日(土)
妻の深夜残業の日々が続いている。春から初夏に忙しくなる業務を担当している彼女は、この時期に大きな負荷がかかる。毎日のように終電に近い時間に帰って来て、入浴後に定位置のソファに寝転んでポップコーンや柿ピーを頬張る。日中はずっと交感神経が働き、残業していてもあまり空腹にならず、サプリを口にするくらいで、きちんと食べずに仕事をしているらしい。(空腹になると仕事が手につかない私には真似ができない!)そして、自宅に戻って副交感神経がようやく働き始め、リラックスして好きなモノを食べる。それが、至福の時間なのだと言う。パジャマ姿で深夜にぽりぽりと柿ピーを齧って緊張感を解し、日中のダメージを回復させる。毎晩の大切な儀式。
自律神経のバランスを取るためには、他にも必要なことがある。交感神経が優位のままだと、筋肉が強張り、血液の循環が悪くなる。疲れが取れない。「今日は走りに行くよ!」深夜残業の翌朝、自分に言い聞かせるように妻が宣言する。週に1回か2回、ジムに行って走らないと身体のバランスが上手く取れないのだという。前日に根を詰めて仕事をしたのに、あるいは集中したからこそ、走って汗を流し、有酸素運動によってたっぷりと呼吸がしたいらしい。運動は肉体的効果だけではなく、運動で汗を流してすっきりすることで精神的にもリフレッシュできる。そして適度に身体を動かすことで、血液循環が良くなり、効果的に疲労回復できる。いわゆるアクティブレストだ。
「何を食べて帰ろうか?」シャワーを浴びてすっきりした妻が満面の笑みで尋ねる。ご機嫌の絶頂の笑顔。ジムで汗を流した後は、美味しいモノを食べて帰る。これも2人のお約束。普段の粗食(毎日が美食の日々だと思われている気配があるが、大きな誤解だ)を補い、栄養的なバランスを取るために大切なことでもあり、ストレス(妻には余りストレスはないらしいが)を解消するためにも必要なことだ。その日の帰りは、松陰神社前の「広東料理Foo」へ。久々にいただいたシェフの慎ちゃんの料理は、相変わらず絶品。旬のホタルイカやグリーンアスパラなど、季節をきちんと感じられる食材を、絶妙な味付けと調理法で供してもらえる貴重な店だ。
月に2回程度通っている整骨院ボクササイズの帰りは、お隣のお気軽イタリアン。その日の絶品料理は生しらすのカルパッチョ。お手頃なワインをひとりでぐびぐび。地元世田谷の元気な野菜を使ったサラダや、春キャベツ、新玉ねぎなど、やはり季節ごとに旬の食材を味わえる嬉しい店だ。日曜のスカッシュレッスンの前には、自由が丘でさくらパン。桜花の香りと若桃甘露煮の上品な甘さがグッとくる美味しさ。そして、レッスンの後にはスカッシュ仲間宅でポットラック方式のミニホームパーティ。参加メンバーそれぞれが料理(買ったデリも可)を持ち寄り、お気楽に集まった。改めて写真を見るとバランス良く料理が並んでおり、なかなか豪華で美味しそう。またやろうね。
妻の残業とジム通いの日々を過ごし、改めて自覚した。お気楽夫婦にとって、運動は(その後の食事を含め)サプリメント(栄養補助食品)なのだ。夜遅くに飲んで食べる行為自体は、決してプラス効果だけにならないことも重々分かってはいるけれど、止められない。と言うよりは、最初から止める気はない。ジムで走る→汗を流してすっきり→シャワーを浴びてさっぱり→ビールをぐびり→美味しいモノを食べてご機嫌→疲労回復→翌日の残業もどんと来い!→とは言えお疲れモード→ジムで走る…という行動サイクルは、決して痩せるためのものではない。ビールを美味しく飲みたくて汗を流すためだけではなく、2人にとっては日々の生活に必要なスタイルなのだ。そして週末、「じゃね〜♬」夕方からのパーソナルトレーニングをモチベーションとして、6週連続土曜勤務の妻が会社に出かけて行った。