クラブラウンジの愉しみ「グランドハイアット香港」

Lounge1気楽夫婦が世界で最も好きな場所のひとつ、それが「グランドハイアット香港」のクラブラウンジだ。2009年に3度目のグランドハイアット香港滞在にして、初めて(ポイントでアップグレードし)グランド エグゼクティブ ハーバー スイートに宿泊して以来、すっかりそのサービスに魅せられて来た。以来、滞在すること12回。そして今夏の訪問計画をデモ騒動のため断腸の思いで諦め、この冬に1年ぶり(笑)に訪問した。

Lounge2Welcome back !」と迎えられ、荷解きもそこそこにラウンジに向かう。ヴィクトリアハーバーを見下ろす爽快な眺め、快適で開放的なラウンジはちょうどアフタヌーンティの時間。小振りのバゲットサンド、絶妙な味のクロテッドクリームとジャムをたっぷり付けたスコーン、そして数種類のプティケーキ。機内の食事を軽めのメニューに変更して、ここで午後のティータイム(ワインも可)を味わうのを楽しみにしていたのだ。

Lounge3刻、ジムで汗を流してさっぱりとした後、カクテルタイムが始まる直前のラウンジに向かう。黄昏時の淡いブルーに染まった景色を背景に、すっかり優美で艶っぽいスペースになっている。混み合う前にしっかりと窓際の席を確保し、馴染みのスタッフと挨拶をしながら、あぁここに帰って来られたと、小さく安堵のため息を吐く。6月に始まったデモは、香港の民度の高さを証明すると共に、一国二制度の危機を感じる出来事だ。

Lounge5十万の市民が整然と行進する映像は、お気楽夫婦が見慣れた街とは思えなかった。そして、その参加者の数に、さすが香港と驚愕し、(最近は過激な行動も目立って残念だけれど)香港加油!と心の底から応援した。と同時に、空港が閉鎖されるような事態になってしまうと、しばらく香港には行けなくなるのかと心配もした。香港は金融都市であるだけではなく、年間6,500万人を超える観光客を集める観光都市でもあるのだ。

Lounge6港LOVEのお気楽夫婦さえ訪問を躊躇うようになってしまったら、観光客は激減してしまう。活気に溢れた香港の街が閑散としてしまう。それはいかん!と立ち上がった2人。12月に開催される予定だった「スカッシュ香港OPEN 2019」は中止。観戦旅行も中止とするところを決行しよう!と決断した。そして、行くとなったら存分に楽しもう!と発想を切り替え、スカッシュラケットを抱えてやって来たのだった。

Lounge7杯!とシャンパンをいただく私の前で、お気楽妻は満面の笑顔で料理を頬張る。グランドハイアット香港のラウンジの素晴らしさは、名物“わんこシャンパン”以外に、美味しく美しく豊富なメニューで、決して“ケチらない”料理にもある。数種のオードブル、生ハムなどのシャルキュトリー、新鮮なサラダ、チーズ、ホットミールなどが、切らすことなく追加される。魅力的な夕餉。これでは外に食べに行けない。行く必要がない。

Lounge8食も感涙もの。OPEN早々にラウンジに向かい、穏やかな空気を纏ったヴィクトリアハーバーを眺めるベストポジションをゲットする。オーダー式のToday’s Specialは、エッグベネディクトだったり、海老雲呑麺だったり、パンケーキだったり。日替わりのお粥、サラダ、フレッシュジュース、そしてダメおしのデニッシュ。毎日たっぷりのサラダとお粥で止められず、デニッシュを2つもいただいてしまう日々。至福の朝食だ。

Lounge9して何よりも素晴らしいのは、スタッフたちの的確で柔軟なサービスだ。朝の7時過ぎ。朝食前にラウンジのデスクに寄り、遅れて到着する友人たちが来たら荷物を…と伝えている時に当人たちが登場。すると「部屋が空いてるか調べてみるよ」という対応に続き、「空いてるから部屋に入れるよ」さらに、「朝食も一緒にどうぞ」との神の声。繰り返すが、その時は朝の7時。もちろん追加料金などという野暮もなし。

Lounge10終日、往路と同様にナイトフライトで帰国する友人たち。チェックアウトした後に、何と出発前にカクテルタイムを楽しむことができた。「ホント楽しかったぁ。やっぱり良いなぁ、香港」「何と言っても、このラウンジだよね!また来年も来たい!」満足した様子の友人たちを見て、ホテル側のように嬉しく思い、またおいで!と答える妻。住人か!魅惑のラウンジ、グランドハイアット香港、もうどうにも止まらない。

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SINCE 1.May 2005