会いたい、行きたい、食べたい旅「GW’23②名古屋・浜松」

Nagoya Hamamatsu01古屋にはかつて前職の新規拠点立上げで長期出張していた。名古屋メシなどということばもなく、東京ではまだ知られていなかった名物の手羽先を「うみゃあ、うみゃあ」と言いながら毎晩のように食べていた。その頃に仕事でお世話になったKさんと、久しぶりにお会いしたかった。彼は若い頃、某バンドのメンバーとしてデビューし、地元では(そこそこ)有名だったらしい。けれど私にとってはスケベなおやぢ以外の何者でもなく、それもスケベ発言もセクハラにならない周囲に愛されるおやぢだった。現在はスタジオ運営で縛られており、時間を取るのが難しい。そこで、SNSで繋がっていつつ面識のない妻を撒き餌にした。すると見事にKさんが釣れた。病気の話題が増えた以外は、全く変わっていなかった。相変わらず物言いがストレートで、人間味溢れた魅力的なジジイになってらした。どちらかの(笑)葬式の前に妻を紹介できたし、おまけに(失礼)妻の元上司のIさんにも会えた、楽しく満足の夜だった。

Nagoya Hamamatsu03Nagoya Hamamatsu04えらい楽しかった。Eちゃん(お気楽妻のこと)可愛い59歳(これ余分笑)」「こちらこそ。いい歳の重ね方だなーって思いました」「Eちゃん素晴らしい人です」Kさんとお気楽妻がさっそくSNSでやり取り。すけべ心と女性に対する気遣いは健在。やっぱり変わらないKさんに安心♬ そんなどえらい楽しかった翌日は、妻のオススメ明治村へ。観光などほとんどしない2人にとっては珍しい行動。やや乗り鉄の気配がある2人は名鉄の車載モニター付き(走行スピードが表示される)特急にワクワク。妻は何度目かの、私は初めての明治村訪問。正直に言います。ちょっと明治村を舐めてました、私。ところが…。

Nagoya Hamamatsu05Nagoya Hamamatsu06治村、本物でした。“本物の価値を残す、伝える”というコンセプトそのままに、壊される運命だった建築物を残す。と、ことばにすると簡単だけれど、現地に行ってそれらの建築物を見ると、その揺るがない方針と運営の見事さに驚く。移築するだけではなく、周囲の移築済みの建物とのバランスを考慮し、自然の森の中に溶け込ませる。そして自然と共生した街そのものが博物館となり、公園となり、巨大なオリエンテーリング会場となる。当日も何千人もの小中学生が園内を歩き回っていた。中部地区の教師たちにとっては放し飼いOKの貴重な学習の場なのだろう。ワカモノたちも楽しそう♬

Nagoya Hamamatsu07Nagoya Hamamatsu08治村の白眉は、何と言っても「旧帝国ホテル ライト館」。と言うより、私はこのライト館しか知らなかった。実は明治村を舐めていたのは、これだけしか知らなかったから。大いに反省。そして、名建築とはかくも人を魅了するのかと再認識。建物だけでなく、インテリアの細部までライトの意匠が溢れる。直線の組み合わせでこれ程多彩なデザインが生まれるのかというバリエーション。そしてリズミカルで遊び心のあるデザイン。ホテル好きのお気楽夫婦としては、このホテルが現役の頃に、中央玄関だけでも圧倒されるこのホテルの全貌を眺めてみたかった。そして勿論泊まってみたかったと夢想。

Nagoya Hamamatsu09Nagoya Hamamatsu10古屋を後にした2人は、お気楽妻の生まれ故郷浜松へ。元々はGW恒例の妻の帰省にルートを大きく迂回して(大き過ぎ)金沢、鯖江、名古屋を経由して旅してみようというのが今回の企画。妻の故郷ではちょうど「浜松まつり」が開催中。4年ぶりに市中で「御殿屋台」の引き回しが行われる(さらに「どうする家康」で主役で出演中の松潤が来訪)とあって、期間中の来場者数は255万人(コロナ前に戻ったというより、20年間で最多だったらしい)!だったとのこと。久しぶりに本来の祭りの姿が戻ったことで、街中で参加者の笑顔が溢れ、お気楽夫婦も自然と笑みが零れる。賑やかな街は良いなぁ、やっぱり。

Nagoya Hamamatsu11Nagoya Hamamatsu12気楽夫婦は浜松滞在中に行っておきたい店があった。3代100年続く老舗「割烹弁いち」だ。15年ほど前に初訪問。季節ごとに全国各地から取り寄せた食材を使った見目麗しい料理と、店主が料理に合わせて選んでくれる日本酒との組合せの素晴らしさに感涙。それ以来、帰省の度に訪れ、毎年のお節料理もお願いしているお気に入りの店だ。その日も店主の鈴木さんに勧められるまま、日本料理と日本酒のマリアージュを堪能した。伺う度に酒が飲めない妻を笑顔にさせ、飲んべの私を満足させるこの店は、まさしく旅の目的である、行きたい、食べたい、(店主の鈴木さんに)会いたいが叶った店だ。

Nagoya Hamamatsu15Nagoya Hamamatsu16気楽妻の生まれ故郷浜松で会いたいのは、もちろん義父母。2人で穏やかに生活し、決して溌剌と元気な訳ではないが、大きな病気も怪我もせず、年に何度かのひとり娘の帰省を楽しみにしている。その時間を大切にするために、ワタシはひたすらマスオさんに徹する。外食の手配(今回はご近所のウナギ屋)をして、毎食のメニューを考え、滞在中はひとり台所を預かる。さらには妻と一緒に部屋の大掃除(普段彼らがやらない場所)やら買物や洗濯などの家事代行(笑)の日々。義父の運転免許証も返納し、すっかり出歩かなくなった2人の散歩もサポートする。ある意味介護の準備であり、予行練習でもある。

「彼らもいつまでも元気って訳にはいかないからね」と、妻のことばはドライなようで優しい。子供のないお気楽夫婦だからこそ、いろいろと心配を掛けた親に向けて愛情をお返しすることができるのは嬉しいし、2人が元気でいてくれる今が有難い。そう、やっぱり「会える内に」会いたいのは、もちろん義父母だ。

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