ママチャリの悲劇?「伊良部島&下地島」

miyako09miyako10地島に行くのなら、通り池に絶対に行ってみてください!」スキューバをやっている友人にそんなことを言われ、調べてみたら宿からの距離は7km強。では自転車で巡ってみようか。そんな発想をするのがお気楽夫婦。ホテルのレンタル自転車を使い下地島へ。2つの池(と言っても海水)が繋がっていて、さらに外海とも繋がっている珍しい地形。上級者向けのダイビングスポットとして有名な場所。深さで色が変わり、海岸線近くの石灰岩の地形と相まって実に神秘的。深みに引き込まれそうな青のグラデーションだ。2つの池を巡り、外海に出るダイビングルートを想像しただけで胸がときめく。

miyako11miyako12ころで、この知る人ぞ知る島は、隣接する伊良部島といくつかの橋で結ばれ、何と飛行場もある。元々は民間のパイロット養成のための飛行場として造られ、現在はスカイマークなどが1日数便運行しているローカル空港。この空港の滑走路の北端と南端に、それぞれ滑走路の呼び名でもある「35END」と「17END」と言う有名なスポットがある。南端の35 ENDの入江も美しいが、北端の17ENDは息を呑む美しさ。景観的には消波ブロックが気になるが、それくらいでは減点されない、圧倒的でクリアな青。飛行機の離着陸の際がフォトジェニックらしいが、ただ眺めるだけで幸福になる美景だ。

IMG_4062IMG_3938んな麗しの景観に調子に乗り、下地島、伊良部島をぐるぐると自転車で走り回ったお気楽夫婦。宮古島中心に10数人の兄弟がいるという「宮古島まもる君(写真は宮古島きよし君)」に会いに行ったり、キジムナーが住んでいそうなガジュマルの樹を訪ねたり、ローカルスーパーの「シモジスーパー」に「うずまきサンド」を買いに行ったり、沖縄そばと宮古そばの違いを確かめるべく「伊良部そばかめ」でランチをしたり、気が付いたら走行距離は何と(後に計測)30km以上 !! それも妻はタイヤが小さい組立て自転車で(汗)。

IMG_4055miyako13日はさすがに疲れたねぇ」と、夕陽の美しい海辺の店で食事をしながら妻が呟いた。小さなタイヤの自転車で、私のおそらく2倍はペダルを漕いだと思われる妻。*ママチャリとは言え私は通常のサイズの自転車で走った。その時は「疲れた」で済んでいたのだったが、後日「仙腸関節」を痛めていたことが発覚。何日かを経て、今まで経験のない(本人談)激しい腰痛に見舞われた。それでもスカッシュをやるために整体院、整形外科、パーソナルトレーナーなど、お金で解決(小声)できることならやる!と宣言し復活。ふぅ、やれやれ。

「富士スピードウェイホテルに行ったら、サーキットコースの一部を自転車で走れるらしいよ♬ なんだか楽しそうだけど、行く?」と、笑顔で提案する妻。それも本気で。お気楽妻の辞書には、「懲りる」とか、「学習する」ということばはなく、「楽しい」ということばが全ページに散りばめられている。

恋に落ちて「宮古島LOVE」

miyako01miyako022月に沖縄行くんですけど、一緒に行きます?」愛娘(のような若い友人)のシャレ半分のひと言に、「行く!」と即答したお気楽夫婦。育休中の友人夫妻は愛娘(こちらはホントの娘)をかつての仕事仲間たちにお披露目に行くのだと言う。さて、せっかく沖縄に行くのなら他の島にも行ってみようかと選んだのは宮古島。仕事で訪ねて以来40年ぶり、妻は初めての訪問だ。どこに泊まろうかと悩んだ結果、無料で渡れる橋としては日本一(3,540m)の「伊良部大橋」で宮古島と繋がった伊良部島の「ヴィラブリゾート」に決定。

miyako03miyako04古島空港から宮古ブルーの海が周囲360度に広がる伊良部大橋を渡り「ヴィラブリゾート」へ。6棟のヴィラが建ち並ぶ小ぢんまりとしたリゾート。全てのヴィラには広い庭とプライベートプール付き、そしてオーシャンビュー♬ 赤瓦の屋根の上にはシーサーが座し、沖縄とバリの建築が融合する落ち着いた佇まい。どうだ!と主張するのではなく、滞在するゲストに柔らかに寄り添う使いやすい設備や落ち着いた内装。これは素晴らしい。

miyako05miyako06縄の食材を使った洋食と和食が選べる朝食のレベルも高く、シャキシャキの野菜(彼女の食事の評価は野菜の新鮮さにかかっている)を頬張り、お気楽妻も思わずにっこり。食事の後は、ホテルで借りた自転車(後に悲劇を招く)でポダリング。あえてサイクリングと記さなかったのは、ワタシはママチャリ、妻は小さな車輪の折り畳み自転車だったから。自転車のスピードで島を巡り、眺める景色の余りの美しさに、お気楽夫婦は揃って恋に落ちた。

miyako07miyako08?だって、この青さですよ。恋に落ちるのは必然。巡る湾ごとに、立ち寄った時間により、空の色により、陽射しにより、その表情を変える海。渡口の浜から下地島に渡り、広々としたサトウキビ畑の中の真っ直ぐ続く道を2人でのんびりペダルを漕いで行くと、雲の間から天使の梯子が降りてくる。そしてその先には初めて見る多彩なブルー。少し疲れたなと砂浜に下りればブルーシールアイスクリームを供する茶屋がある。これは楽園です。

あ、こうして書き記していると、あの暖かな南の島の甘美な時間を思い出してしまい、またすぐに行きたくなってしまうので、今夜はこの辺で。続きは後日。

引退後の日々「Are you busy ?」

2023-2024 012023-2024 02してるの?」「暇になったでしょ?」妻の引退(定年退職)後に、そう聞かれることが多くなった。確かに妻の在宅比率(アドバイザリー契約で仕事は続けることになった)は高くなった。元々私も毎日出勤せず自宅での仕事が多くなっていた。そこでそんな質問だ。ところが、やることがたっぷりあるのだ。用賀にあった人気の店を閉め、女将さんの実家がある奈良に移転OPENした「本城」さんを訪ねたのは年末のこと。相変わらずの絶品料理に舌鼓を打ち、大将や女将さんと会話しながら楽しい時間を過ごした。

2023-2024 032023-2024 04良から京都に向かい、ハイアット修行納め。パークハイアットなど、Youニーズが高いホテル宿泊料が異常なほどに高騰しているため、カジュアルブランドの「ハイアットプレイス京都」に宿泊し、お気楽妻のメガネに叶うか試してみた。広めの部屋を押さえたこともあり、ギリギリOK 。今後の京都滞在はここかなと算段。その京都滞在中は、待望の鴨川デルタを訪ねたり、本城さんのお弟子さんの店を訪ねたり、卯年のお気楽妻の厄払いにとウサギを祀る岡崎神社や北野天満宮にお参り。やはり京都LOVE。

2023-2024 052023-2024 06の足で、妻の生まれ故郷、浜松へ。いつものように料理全般に始まり、大掃除、買い出し、洗濯とマスオさんもお気楽妻も大活躍。そんな時間の隙を狙って映画を観たり、スポーツクラブでスカッシュ納めをしたりという年末年始の慌ただしい日々はあっという間に終わった。圧迫骨折で長く入院していた義母、その間一人暮らしだった義父も、緩やかながら元気なことに妻もひと安心。妻の60年間を振り返った画像編集ムービーも好評だった。改めて娘の還暦を義父母と共に祝えることがどんなに幸福なことかと実感。

2023-2024 072023-2024 08年早々に「ビストロ808」も開店。年末に開店した際にはマンション管理組合の理事仲間(何しろ今年は理事長ということもあり、大規模修繕やら大きな課題が山積しているため、親交を深める目的で開店)をお誘いするという初の試みだったが、今年初の開店も初来店のメンバーたち。どちらもビストロ808の基本メニューに喜んでいただいた様子で何よりだった。コロナ禍で以前のように頻繁には開店できなくなっていたけれど、LA駐在中の常連ご夫妻も今年は帰国の気配があるし、定期的な開店も視野に入れようか。

2023-2024 092023-2024 10浜の別荘(ハイアットリージェンシー横浜)に滞在したのは、その翌週。「勝烈亭」や「徳記」など、一度は行っておきたかった横浜の名店でランチをいただいたり、お気に入りの中華ビストロに友人を招き「麻婆白子」「ムール貝の紹興酒蒸し」を堪能したり、娘たちの塾通いの送り迎えでも忙しいワーキングマザーとハイティをいただいたり、やはり盛り沢山の別荘生活。滞在中にホテルのジムに毎日通うのはもちろん、スカッシュのプライベートレッスンを海老名まで受けに行ってしまうというハードスケジュール。

2023-2024 112023-2024 12末にお互い忙しくて会えなかった友人とは新年会。最近最もお気に入りの店のひとつ「nope」という中華料理というよりは、「スパイス料理」店へ。「うつくし〜♬」と前菜盛合せに嘆息し、「このタコ旨〜い」と感激する友人の期待通りの反応に満足。年末に別の友人たちをお連れした際にも同様のリアクションに喜んだ2人。自分たちの大好きな店に、気の置けない友人たちと一緒に行って「美味しいね」と頷きあって一緒に料理を味わえる幸福はコロナ禍の日々には諦めていたものだ。やっぱり三密は楽しいぞ。

「これで来月からスカッシュのレッスンが週3日になったら、どうなっちゃうんだろ?」とお気楽妻。日曜のレッスンはもちろん続けるけれど、平日夜のレッスン(洗濯が終わると深夜)を避け、平日昼のレッスンを受けることにしたワタシ。その同じ昼のレッスンを受ける上に、平日夜のレッスンも止めない予定の妻。来月は新宿、そして沖縄の別荘と、相変わらずのハイアット修行中の身でもある。「身体が持つ限りは続けようかな」と文字通り“お気楽な”妻。その表情はやけに明るい。

…引退後は、こんな日々が続いている。

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