ハイアットはサブオフィス?「ステイケーションの日々」

staycation03staycation04末毎にハイアットホテルズに籠り、仕事をしつつ休日を過ごしているのには訳がある。客室が広く仕事がし易く、朝食が美味しく、ジムがあってリフレッシュでき、そして何より「ワールド オブ ハイアット 」というメンバーズシップのグレードを上げるという目的のためだった。

staycation01staycation02会すると「メンバー」となり、年間10泊で「ディスカバリスト」、30泊等で「エクスプローリスト」と会員資格が上がっていく。エクスプローリストになると、20%のボーナスポイント、客室のアップグレード、14時までのレイトチェックアウトなどの特典が受けられる。

staycation05staycation06気楽夫婦はエクスプローリストがせいぜいだった。というのも上には上があり、年間60泊で獲得できる「グローバリスト」というグレードが存在しているのだ。通常の生活でホテルに(それもハイアット ホテルズに)年間60泊もできるはずもなく、幻のようなグレードだった。

staycation07staycation08ローバリストになると、スイートルームへのアップグレード、16時までのレイトチェックアウト、クラブラウンジ利用などの特典が得られる。ハイアットファンのみならず、ホテルジャンキーの誰もが垂涎のグレードだ。お気楽夫婦もいつかはグローバリスト!と憧れていた。

staycation09staycation102021年、そんな夢が叶うチャンスが到来した。コロナ禍で苦しむホテル業界が、帝国ホテルのサブスク月額36万円に代表される新たな企画を次々と打ち出した。我がハイアットホテルズ も例外ではなく、メンバーシップの上位の資格獲得のハードルを大幅に下げた。むむむっ!

staycation11staycation12の内容は、会員資格のための宿泊数が1/2となり、2月末まで限定で宿泊数をダブルカウントするという大盤振る舞い。つまりグローバリストになるためには、15泊する「だけ」で良いということだ。好機到来!Go to Hyatt!早速お気楽夫婦は中期計画(得意ジャンル♬)を立てた。

staycation13staycation14期的なグローバリスト資格(単年度)獲得だけではなく、グローバリストになった後にさらにその資格を維持し、妻の引退後の(世界周遊!!)旅行の際にフルに資格を活用しようという作戦だ。中期目標があれば、モチベーションが上がり、短期目標をクリアすることは容易になる。

staycation15staycation16年早々に集中的な週末ホテル籠り生活がスタートし、2月末までお気楽夫婦の客室はサテライトオフィスと化した。そして見事に目標達成!晴れて(なんちゃって)グローバリストが誕生した。そして早々にパークハイアット にお礼参りの宿泊♬そこに2人を待っていたのは…。

い!これはすっごい!」と妻が珍しくテンション高めに歓喜。それもそのはず、スイートルームへのアップグレードは勿論の事、クラブオンザパーク(豪華なスパ付きスポーツクラブ)も無料で、滞在中は何度でも利用可能。さらにクラブラウンジのないパークハイアットは、代わりに「ニューヨークバー」でオードブル付きのフリーフロー♬16時まで滞在できるから0.5泊分くらい余計にホテルライフを堪能できる。そんな太っ腹なサービスが無償提供された。「またすぐに来なきゃだね!」滞在中のほとんどの時間をパソコンに向かっていても、妻の満足度はやたらと高かった。VIVA!!グローバリスト!え!? 次のパークハイアット は来月?

ハイアットはセカンドハウス?「ワーケーションの日々」

Workation01Workation02ロナ禍の中、ブログの記事をアップする頻度が下がった。いろいろな理由があるけれど、週末に修行をしていたのが最大の理由だ。木曜の午後からパソコンを抱えてホテルに籠って仕事をして、土曜の夕方まで滞在すると言う辛い修行だ。いわゆるワーケーションとも言える。

Workation03Workation04曜と金曜は仕事、土曜はホテルとその周辺の街を堪能する。効率良く仕事をして、旅をする。長期滞在はできないし、遠方に出かけることはできないが、週末毎にマイクロツーリズムを実践する。そんなお気楽夫婦流ワーケーションに選んだのはハイアット ホテルズだ。

Workation06Workation05京周辺のハイアット ホテルズは、六本木のグランドハイアット、銀座のセントリック、新宿のハイアット リージェンシーとパークハイアット 、虎ノ門のアンダーズ、そして横浜のハイアット リージェンシーと、ホテルのグレードや雰囲気、ロケーションも多彩だ。

Workation07Workation08本木ヒルズのイルミネーションの並木を歩き、銀座の路地を散策し、歌舞伎座や新宿の映画館に“歩いて”観に行った。ホテルを週末の別荘のように活用し、その周辺を住人のように歩き回る。毎週違う街を訪ねるから変化に富み、次はどこを訪ねようかと計画するのも楽しい。

Workation09Workation10節の香港に行った気分を味わいたい!とのお気楽妻のご要望には、ハイアット リージェンシー横浜に宿泊して横浜中華街を訪ねた。香港麺をどうしても食べたい!と言うリクエストには、アンダーズ東京に泊まって虎ノ門の『新記』で海老雲呑麺を食した。ゼータクなお気楽旅。

Workation11Workation12カンドハウス(?)がある街の中でも、最近お気に入りなのが横浜。中華料理好きの2人とって横浜中華街に歩いて行けるのが高評価の「ハイアットリージェンシー横浜」が拠点。老舗のパン屋、マティーニが有名なバー、オムスパが人気のパブなど、行きたい店の枚挙に暇がない。

Workation13Workation14鍋食べに行こう!」何度目かの横浜探訪計画を立てている時に、妻が思い立った。「スキヤキ」ではなく、あくまでも「牛鍋」。文明開花の味。幾つもある“日本初”が自慢のヨコハマの“はじめて物語”のひとつだ。それではと、牛鍋御三家の一角を成す「荒井屋本店」を予約。

Workation15Workation16〜っても美味しい!」サシの入り方が絶妙で、悶絶してしまいそうな牛鍋を食し、満足のご様子の妻。平日は深夜まで、土曜もホテルで仕事を続け、日曜も朝から仕事に追われる妻への慰労メシ。これぐらいでしばし元気になり、笑顔になってくれるならお安いものだ。

日、ジムで汗を流した後、ホテルの近所のコインランドリーで洗濯完了を待つ(本当に暮らしてる感あり)間にランチにいただいた「かばのおうどん」も満足の味とサービス。「また来なきゃね」と妻。了解。…こんな生活はまだまだ続く。

デニッシュLOVE「アンデルセンの記憶」

Danish01めてデニッシュを食べたのは、1977年だった。青山通りにあった「青山アンデルセン」で買って食べたダークチェリーは衝撃だった。それまでアンパンやクリームパンくらいしか食べたことのなかった上京したてのワカモノにとっては、飛び上がるほどの美味しさだった。サクサクとした生地と甘酸っぱいフルーツとが相まって、何とも言えない歯触りと舌触り、味と香りとが口の中で爆発した。*写真はアンデルセンのサイトより借用。

Danish021977年とはっきりと覚えているのは理由がある。学生時代に掛け持ちしたアルバイトのひとつが、青山にあった「きりしまフラワー」で、お昼休みによく食べたのがすぐ並びにあったアンデルセンのパンだったのだ。思えばそれは幸運な出会い。1962年に日本で初めてデニッシュを作ったアンデルセン(広島が本社)が、青山アンデルセンをOPENしたのが1970年。そのアンデルセンによってデニッシュが日本国中に広まった。

Danish03の東京に初めて登場したデニッシュが、私の初めてのデニッシュ体験。偶然とは言え、これが私のデニッシュ好きの始まりだった。…ところが、しばらくデニッシュとは疎遠となる。TOKYOには他にも食べるべきモノが余りに多く、デニッシュにばかりかまっていられなかったのだ。そして昨年、40年余りの歳月を経て、デニッシュが私の元に帰って来た。そのきっかけは自粛期間中の散歩で発見した近所の小さな店だった。

Danish04ッシュピエール」がその店の名前。無口な店主が(おそらく)ひとりでパンを作り、ひとり小声で接客をする。11:30開店と言いながら、店先に行列ができていても平気で?11:40くらいにならないと店が開かない、地味で陰気(明るく元気ではないという意味)な店。なのに(失礼)、抜群にデニッシュが美味しいのだ。これ以上のサクサク度はなかろうという歯触り。そしてデニッシュの種類が豊富で、小さく、安い。実はこれ大切。

Danish05味しいけれど高いのはまだ許せても、少食であるが故にサイズが大きいのは困る。いくつか味わいたいのに、ひとつ食べて満腹では不満が残る。その点、ムッシュピエールはお気楽夫婦の欲求を完全に満たす。いつも5〜6種類並ぶ小ぶりなデニッシュは、なんと150円!ちなみに手書きのPOPの文字も小さい。そしてパン好きの妻は(パンの種類が何であれ)パンを食べられる分には不満はなく、いつも喜んで付き合ってくれる。

Danish06AD(アフターデニッシュ)元年となった2020年以降、お気楽夫婦はデニッシュを求めて旅に出た。鎌倉に出向けば「ビゴの店 モンぺシェ ミニヨン」や「ベルグフェルド」で買い込み、虎ノ門に行けば「BOUL’ ANGE」で虎ノ門ヒルズ店オリジナルのマーブルクロワッサンやら白虎クイニーアマンなどを頬張る。ホテルに泊まれば、朝食に(和食が好きなのに)バスケット入りのパン目当てにアメリカン ブレックファーストをオーダー。

Danish08らには横浜でお気に入りの店を見つけた。泊まったホテルの近くにあった「ブラフベーカリー日本大通店」で何種類かを味わい、これは美味しい!と気になり、山手にある本店に出かけた。あ、念のためにお断りしておくが、どの店にも誰かさん(Mさんというパン好き女史)のように走って行ってはいない。ホテルの朝食を断り、朝一番で坂道を登る。ホントに、最後の何メートルかは“登る”のだ。Mさん、どうぞお試しを。

Danish09気のパン屋らしく、早朝(8時OPEN)でも既に先客あり。スタイリッシュで、種類も豊富、明るく爽やかで好感度高し!という店。味も見た目も文句なし。ムッシュPとは好対照。でもムッシュが好き。これは横浜に来たらぜひの店。そして坂を下り、老舗「ウチキパン」と新星「マリンベーカリー」でパンやエッグタルト(デニッシュの親戚?)をゲット。満足の旅路となった。…アンデルセンから40年、思えば遠くに来たものだ。

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SINCE 1.May 2005