ワシントンでスカッシュを♬「クラブのある生活」

GymStepMachineすように過ごすことをコンセプトに滞在したワシントンD.C.。朝目覚めると、ホテル近くのスーパーで食料品を買込み、フルーツ中心に朝食を軽く済ます。そして、午前中はスポーツクラブで汗を流す。宿泊したホテルにもジムはあるけれど、ワシントン在住の友人“マダム”が通うスポーツクラブLAとは比較しようがない。お気楽夫婦が滞在中、ビジターで利用できるよう手配していただいた。そのクラブは、床面積なんと9,300㎡。吹抜けの巨大なエアロビ系マシンジム、隣にはバスケットボールコート、2階にはさらに大きな筋トレ系マシンジム、複数のスタジオ、4面のスカッシュコート。見慣れない種類のマシンが大量に並ぶ。スポーツクラブ♡フェチの妻の目が輝く。

Squash2SquashNice to meet you !」クラブ仲間のミッシェルを紹介していただく。彼女にビジターチケットの手配をしてもらったことを聞いていたため、日本からのお土産を用意していた。可愛い蝶柄の扇子と手鏡セット、そして金魚鉢に金魚が泳ぐ3Dのレターセット。「Wow ! Pretty ! I love it ! Thank you !」と、お礼のハグ♡まで。かなりの勢いで気に入っていただけた様子。「良かったねぇ、IGAちゃん」とマダムから突っ込まれながらも、持参した甲斐があったとほくそ笑む。そして、記念撮影の後に4人でスカッシュ。LA出身のヴァイオリニストである韓国系のミッシェルとお気楽妻の日韓戦はガチンコ勝負。セクシィな韓流美女のスカッシュは中級レベル。セクシィ度では敵わない妻が2-0で勝利。2人とも結果は関係なく、実に楽しそう。

Squash on FireSquash on Fire2ころで偶然にも、同じ会場でWISPA(女子国際スカッシュプレーヤーツアー)の公式戦を開催中。女子日本チャンピオンの小林海咲ちゃんも参戦。ベスト8まで勝ち上がるも、準々決勝で第1シードでWISPAランキング14位のSamantha Teranに2-3で惜敗。お気楽夫婦がライブで応援することは叶わなかった。そのSamantha Teran(MEX)が勝ち残った決勝戦を観戦。第2シードのランキング25位、Sarah Kippax(ENG)が1時間以上に渡る接戦の末3-2でサマンサを破って勝利。このクラスは組合せやコンディションによって、誰が勝ってもおかしくない、紙一重の実力。ちなみに海外を転戦する海咲ちゃんは33位。これはかなり凄いことだけれど、残念ながら日本のマスコミ的には全く話題にならない。

LunchIndianRestaurantャワーで汗を流した後、ホテルの客室で遅めのランチ。2人分のオーダーを3人でシェア。昼からビールで乾杯。「お疲れさまでしたぁ〜♬それにしても、ホントに良いクラブだね」リッツカールトン内にある高級スポーツクラブであるにもかかわらず、メンバーやスタッフは気取らずフレンドリーで、誰もがリラックスしてクラブライフを楽しんでいる風情。都心部にあるため、ランチタイムに汗を流すメンバーも多い。メンバーの日常生活に寄り添う、充実した設備で豪華ながらカジュアルなクラブ。実に羨ましい。そして夕刻、海咲ちゃんと共にマダムおススメのインド料理レストランで食事。海外を転戦する若き日本チャンピオンのツアーの様子、日本女子スカッシュ界の課題、などなど興味深いエピソードを聞くことができた。

ころでワシントンD.C.在住のマダムは、今回のツアーをはじめ地元開催される大会では海咲ちゃんをサポート。その上、NYCでの試合を応援に行くなど、すっかり海咲ちゃんにとって“アメリカの母”。同じタイミングでご一緒できた分、お気楽な2人は楽しかったけれど、マダムはハードなスケジュールだったはず。改めて、深く感謝するお気楽夫婦だった。

ワシントンD.C.到着「友を訪ねて28時間の旅」

BaggagesTokyoStation2011年冬、スカッシュ仲間の“マダム”がご主人のワシントンD.C.赴任に伴い渡米した。「来年の夏に遊びに行くよ!」お気楽妻は、文字通りお気楽に宣言した。そして2012年夏、お気楽夫婦は宣言通りにワシントンに向った。宣言以来、指折り数えて楽しみにしていた。旅人として訪れる街と、友人を訪ねて滞在する街は表情が明らかに違う。旅行者向けの余所行きで気取っただけの街ではなく、ちょっと油断して普段着の街として我々の目前に現れる。かつてNYCに赴任していた友人夫妻を訪ねた旅でそれを実感していた。DCもNYCも初めての訪問の際に一通りの観光スポットは訪ねていた。2度目の訪問は“暮すように”滞在する。それが2人の旅のコンセプト。だからこそ、スカッシュラケットとスポーツシューズを抱える旅支度となった。

DinnerBusinessClass発当日は東京駅発8:00のNEX。時間に余裕を持つために東京駅近くのホテルに前泊。宿からネットで搭乗予定便の事前チェックインをしてみると、何とビジネスクラスにアップグレードされている。幸先よし。東京駅を発着する電車を眺めながら思わず祝杯を上げる。そして翌日、予定通りに成田空港着。ゆったりチェックイン…ところが、搭乗が遅れるとのアナウンスの後、搭乗時間未定となり、何度目かのアナウンスが「6時間30分程遅れる予定です」と告げる。えぇ〜っ!状況こそ違えど『ターミナル』のトム・ハンクス状態。空港で利用できるクーポン券を配布され、空港内を彷徨う。ふぅ〜。なんとか搭乗。シャンパンを飲み続け、クリアな画像のモニターで何本もの映画を鑑賞。身体と気持が夜か昼か判らないまま、フルフラットのシートで安眠。

JFKDELTAして、JFKに到着。ここまでで出発から20時間余り。空港内で一息付いて夕食。シーザーサラダとパニーニ。ふぇ〜、でかい。久しぶりに出会うアメリカンサイズ。お気楽妻もおののく。ちなみに、本来の予定ならマダムに空港まで迎えに来てもらい、感動のハグをしているはずだった。北米の大会を巡っているスカッシュ女子日本チャンピオン小林海咲ちゃんと一緒に、ワシントンでも名の知れた寿司屋で食事をしているはずだった。なのに目の前にはアメリカンな巨大食物が。ふぅ。乗換便を変更してもらいなんとかDCへ。宿に到着したのは、現地時間23時過ぎ、日本時間で翌日の12時。東京駅を出発してから28時間。なかなか経験できない長い旅程。

ダムに到着を知らせるメールを送る。すると返信が。「☆WELCOME TO AMERICA☆ ようこそ、アメリカへ(*^。^*) 到着をずーーーっと前から首を長くして楽しみに待っていたよ。遠いところ来てくれて本当にありがとう♡♡ 本当に大変だったね…初日の予定が大幅変更になってしまったね(涙)それに、ハプニングで精神的にも疲れてしまったでしょう…でも旅はまだまだ始まったばかりだよ♫ DC到着遅れを挽回する楽しい企画で、連日遊びまくろう~♡♡」

解。ハプニングも旅のエッセンス♬マダムと共に巡るワシントン、ボストン、NYCの旅。お楽しみはこれからだ!

この仲間たちと♬「ドンチッチョ、再び」

Octopusチリア料理の「ドンチッチョ」という人気のトラットリアがある。春にスカッシュ仲間と訪れ、再訪を約束しながら数ヶ月が経った。「近いうちに」という約束は、どこかの国の与野党の党首たちの玉虫色の言質同様になかなか実現が難しい。そして盛夏。2度目の訪問が叶った。「暑気払いと、IGAIGAの肘治療お見舞いの会だよぉ♬また私が予約するねぇ〜」と幹事役のスカッシュ仲間の奥さまから声が掛る。メンバーのスケジュールを調整し日程決定。この人気店は予定日の2週間前に予約をする必要がある。今回も彼女にお店のOPEN時間と同時に電話をしてもらった。3週間前に(間違えて)予約の予行演習をするというオチまで付けて。「ちょっと気が急いちゃったね♬」彼女のそんなキャラクターが、食事の場での絶妙なスパイスとなる。

Fritter日、厨房入口の横という絶妙な位置にある個室風のスペースに案内される。客席のざわざわ感を感じながら他の客からの視線は遮断される落着いた空間。調理場とホールを行き来するスタッフの動きと厨房の様子を眺めることができる。ライブ感満載。「この席で食べてみたかったんだよね」「その後肘の様子はどう」「ワシントン楽しみだねぇ」オーダーをする前から会話が溢れ出る。毎日のようにFacebookでやり取りしてはいるものの、直接会って話したかった話題がそれぞれ次々に湧いて来る。スタッフからメニューの説明を聞いている間も会話は途切れない。おススメ料理の説明に頷きながら「あ、それ食べたい!」「良いねぇ」とこちらもライブ感覚。真ダコがたっぷりのカポナータ、花ズッキーニが目玉のフリットなど次々にオーダー。

Risottoのフリット美味しいね♬」「どれもハズレないなぁ」そこに顔馴染みにのスタッフが現れたところで、「さっき説明してた料理は全部味見できるの」という直球を誰かが投げる。そんな質問にも一瞬戸惑いながらも柔やかに答えるホールスタッフ。「いいえ、それが残念ながらできないんです。でも、今年の夏に皆でシチリアに勉強しに行くことになってるんです」ほぉ、それは楽しみだねぇ。「はい、シチリアの食材を使った料理を、現地で食べられるのは嬉しいですね」と目を輝かす。この店が予約の取れない人気店である理由は、料理の味はもとよりサービスにもある。その明るく元気な接客と、絶妙な客との距離感。もちろん人によっては味と同様に好みはあろうが、気取らず、おもねらず、客に楽しんでもらうという空気が店に溢れている。定連ではなくとも、思わず気軽にスタッフに声を掛けてしまう雰囲気がある。

donchiccio京は今や世界で最もレベルの高い食事ができる街のひとつだ。日本料理はもちろん、世界各国の料理の水準も高い。中華料理しかり、フレンチしかり、イタリアンしかり。その上、細やかなサービス。けれど、それがオキドリ系に向ってしまい、客に必要以上の緊張を与えてしまう残念な店もある。あるいは、料理の道を追求するあまり、客にもその美学を強いる店もある。敷居の高さは、ある意味店が客を選ぶということでもある。けれども客もお店を選ぶことができる。東京には財布に応じて選べるだけ幅広いレベルの店がある。ドンチッチョは、何度でも来たいと思わせる店だ。輪郭のはっきりとした実に美味しい料理が提供される。そしてその料理をわいわいと楽しめる雰囲気がある。そして何より幸福なことに、この店のC/Pに納得し(ここが重要でもある)一緒に味わえる仲間がいる。

チリアから皆が帰って来た頃に、またお邪魔しまぁ〜す」店先まで送ってくれたスタッフに仲間が声を掛ける。良いね!秋の食材が揃う頃、皆で行こう♬

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