三代目はキヤノン「Canon Power Shot S100」

Mtジカメが故障した。液晶ディスプレーのバックライトが消えた。液晶画面のどこかを指で押すと一時的に画像が現れる。指を離すと消える。大昔のテレビのように、叩くと画面が現れるという現象に近い。押す場所によっては全く画像が現れず、これくらいかっ!と目測で写真を撮っていた。最初にその現象が起きたのは昨秋の香港旅行。買換えようかと機種を選び始めたが、しばらくすると元に戻ったので、恐る恐る使い続けていた。ところが、ここしばらく頻繁にモニター画面がブラックアウトするようになってしまった。先日の神戸出張の際にも見事に消えた。新幹線の車中から富士山を撮影した画像も、勘でシャッターを押したもの。その割には我ながら上手に撮れたと感心した。これも長年使い慣れたカメラだからこそ。

DigitalCameraころで、私が初めてデジカメを買ったのは2000年の冬。SONYのサイバーショットDSC-P1。当時の大ヒット商品。とは言え、まだデジカメは一般的ではなかった。その年末のフランス旅行では、ファインダーを覗かず撮影する姿を見られても誰もカメラだとは思わなかった。それを良いことに、無防備なままの人々を撮影した。321万画素と、現在に比べれば有効画素数も少ない。けれど、画像は充分美しかった。気軽に撮影できることが嬉しかった。ところが、残念なことにメモリースティックが高価だった。16メガのメモリースティックを購入。当然のことながら、旅先で何日間も連続して撮影する場合は保存できる枚数が限られた。仕方なく画像サイズを落とし、それでも記録できない場合は、せっかく撮影した画像を泣く泣く消去した。

RightSide2代目がただ今故障中のパナソニックのLUMIX DMC-FX8。有効画素数は500万画素と初代に比べ倍増。そして何よりもバッテリーに問題があり無償交換を行ったP1に比べ、バッテリーの性能が良かった。発売時期が5年以上違うこともあり、操作性においても格段に進歩していた。けれどデザインは断然P1の独特のフォルムが好きだった。ちなみに当時のわが家は、パソコンはVAIO、TVはフラット画面のWEGAとSONY製品比率が高かった。けれど、現在SONY比率は下がり、すっかり凋落。今年度のSONYの赤字見込は2,200億円!頑張れ!SONY!2代目パナソニックは7年近くも働き続けた。デザインもフツーで、性能的にも大きな特長はないけれど、使い易かった。まさしくパナソニックらしい製品。しかし、そのパナソニックも今年度は7,800億円という赤字決算予想。頑張れ!パナソニック!

LeftSide張れ!とか言いながら、3代目としてお気楽夫婦の元にやってきたのはCANONのパワーショットS100。これが実に美しい!元々カメラメーカーということもあり、そのフォルムは従来の高級カメラの意匠を継承しつつ、コンパクトできりっと凛々しい。惚れてしまった。その上、べっぴんさんの上に、働きもので、良く気が回る。例えば、「目つむり検出」で残念な写真を防ぐ。被写体までの距離と明るさを検知し、光量調整を行う機能は料理写真用カメラにぴったり。ミラーレス一眼も購入の対象として検討してみたが、やはりでかい。撮影するのはもっぱらポートレートと料理写真という利用パターンの私には合わない。持ち歩くのが面倒。やはり気軽に持ち運べるコンパクトなデジカメが良い。そして選んだのが、1,210万画素、広角24mm、光学5倍ズームレンズのハイエンド機。ゼータクである。

CANONの日本語表記は「キャノン」ではなく、「キヤノン」だと今回初めて気がついた。御手洗さん、すいません。やはりユーザになってみないと、製造メーカーに対する本当の興味や愛着は湧かない。ということで、三代目のキヤノン。眺め、触り、ニコニコの日々。本格的に撮影するのが楽しみだ!

楽しき記憶への対価「ニューヨークバー & グリル」

NewYorkBAR気楽夫婦にさして物欲はない。ありがたいことに、お気楽妻は高価なブランド物を欲しがらない。逆に、2人は残らないモノを好んで消費する。それは、旅行であり、食事であり、芝居であり、コンサート。いずれもモノとして残らないけれど、記憶に残る。そして、実際に経験した時間以上に楽しむことができる。例えば旅する場合、どこへ行こうかとワクワクしながら計画を立てて、実際に旅立ち、帰って来てから思い出し、都合3度以上も旅を味わえる。まして、その旅が楽しかったなら、何度も思い出し、その度に楽しき記憶を味わえる。それは、食事も同様。

ThreeTowersThreeTowersNightVersionる週末、友人を誘ってパークハイアット東京に向った。友人は娘の中学受験のために何年も二人三脚で頑張ってきた。大好きな夜遊びも(以前よりは)控え、塾への送り迎えを続けた。そして、見事に合格!友人曰く「浮かれポンチになって、頭の中が春爛漫!」という状態の彼女をお祝いしようという企画だ。どの店にご一緒しようかと楽しく迷った結果、選んだのはお気楽夫婦のお気に入りNYバー。開店の17時から夕景を眺め、乾杯。そしてNYグリルで食事をするという趣向。そう伝えると「きゃぁ〜素敵ぃ〜♫」と浮かれポンチな友人のテンションが一段と高まる。期待通りの反応だ。

Hors-d'œuvreレベータを降りると、自然光で溢れるラウンジ。壁いっぱいのモノクロ写真が印象的なジランドールを横目に、ライブラリーを通り、エレベータを乗換えNYバーに向う。春爛漫の友人の胸の中にワクワク感が広がっているのが分かる。そして最上階に到着すると眼下に広がるスカイスクレーパーの群れ。「わぁ〜お!凄いねぇ」さらに高まるテンション。明るい時間にこの店に入るのは初めて。新鮮な眺め。窓際の席に案内され、乾杯。おめでとう!「ありがとう!今日はホントに感激っ!嬉しいなぁ♫」時間ごとに表情を変えるTOKYOの絶景を味わう。代々木のドコモタワー、貫禄の東京タワー、新人のスカイツリーの新旧3本のタワーの眺めが愉しい。

DuckMixedGrillれにしても友人の晴れやかで、清々しい笑顔。一緒にいるお気楽夫婦も彼女の笑顔に引き込まれる。そして、実に柔らかな物腰で目の行き届いたホテルスタッフたちのサービスが心地良い。それらが相まって、実に愉しい時間がゆったりと流れて行く。それはNYグリルでも続いた。絶妙なタイミングでスタッフが現れ、オーダーのやり取りの中で、軽やかで気の利いた会話を少しだけ加える。ぐっと距離が近づき、空気が和らぐ。慇懃ではなく、入り込み過ぎもしない。食事のお値段ほどにはスタッフの態度はお高くない。料理の撮影をしていると「一緒にお撮りしましょうか」と撮影までしてくれる。

DessertOpenKitchenちろん料理も絶品。どの料理も芸術的で扇情的。実にセクシィで、見目麗しい。で、実際に美味しい(笑)のだ。オードブルの盛り合せは上品ながら実力派。フォアグラのテリーヌは、誰かが口に入れる度にそれぞれが唸り、どんな会話でも止めてしまう。鴨のグリルは火の通りが絶妙。皮のこんがりと身のジューシーで柔らかな加減、そのバランス。参りました!けれど料理にひれ伏すのではなく、シェフとハグしたくなる味。料理もサービスも気取らず、フランク。テーブルにもキッチンにも緊張感ではなく、和やかな空気が流れている。やはり良いホテルだ。良い店だ。

高の夜で、忘れられない夜になりました」翌日、友人からメールが届いた。こちらこそ、ありがとう。もちろん、“忘れる”なんてもったいない。何度も思い出し、繰り返し楽しかったねと一緒に語り、あの幸せな夜を味わい尽くそう。彼女と一緒だったからこそ、生まれて刻まれた記憶。その楽しき記憶とこれから味わい直す時間に払った対価として、決して高くはない。

ハイアットでも、ずいぶん違うよなぁ」お気楽妻の呟きも、聞かなかったことにしておこう。

■お気に入りホテルカタログ 「パークハイアット東京

■食いしん坊夫婦の御用達 「ニューヨークバー&ニュヨークグリル

Happy Birthday to Me !「Bistro Shigemin」

hors d'oeuvre近所にとびきり美味しい店がある。「ビストロ・シゲミン」という住宅街の中にある、こぢんまりとした店。予約は1日1組のみ、4人程度でゆったりと食事をするのにぴったり。料理はお任せメニューのみ。希望を事前に伝えればアレンジしてもらえる。お酒は置いていない。シェフに当日のメニューを聞き、料理に合わせて自分の好きなビールやワインを持ち込むことになる。そんなシステムも嬉しい。そして、この店のシェフの人柄が実に良いのだ。ある週末、お気楽夫婦が大切にしている、その店を訪ねた。当日は私の誕生日。それを知っているシェフやオーナーがイタリアン系で料理を準備してくれるという。きりっと冷えた白ワインを抱え、店に向う。

Chikenらっしゃぁ〜い♫」いつも元気で陽気なサザエさん、ではなくシェフが迎えてくれる。オーナーのご主人も一緒だ。誕生日のお祝いということで、彼らと一緒に4人でテーブルを囲む。シェフも、オーナーも、お気楽妻も酒が飲めない。そんな3人はウィルキンソンをワイングラスに注ぎ、私だけがワインで乾杯。「おめでとう!」ありがとう♫キッチンからオードブルが運ばれてくる。ご近所の「スモークハウスTERA」のソーセージとチーズの盛り合わせ、自家製ポテトチップス、炙りホタテのサラダなどがテーブルに並ぶ。ん、どれも美味しい。ワインが進む。話が弾む。ワインをぐびり。うははと笑う。料理うまうま…無限ループ。

Pastaの日のメインはグリルチキンのトマトソース掛け。トマト、マッシュルーム、タマネギのバランスが絶妙なソースが旨い。「良かったらお代わりもあるよ!」いただきます。ワインをぐびり。続いて、自家製牡蛎のスモークのパスタ。これが絶品。香ばしくスモークされた牡蛎とワインがぴったり。で、ワインをぐびぐび。パスタうまうま。彼女の料理は手際良く、センスが良い。「あ、そう言えば2人の結婚記念日と、バレンタインを合わせてプレゼント!」妻が2人にグランドハイアットで買ったチョコレートBOXを手渡す。「ありがとう!美味しそう♫」満面の笑みのオーナー。飲めない彼は大のスイーツ好き。世の中は巧くバランスが取れている。

Cakeーキも買ってあるんだ♫」とシェフ。お隣の駅にある「パティスリー・ルミュー」のケーキが並べられる。「なかなか美味しいんですよ、これが♡」嬉しそうなオーナー。どれも見目麗しい美女系ケーキたち。味も繊細で上品、美味しい。紅茶をいただきながら会話がさらに弾む。「面白いの、これがっ」視てもらいたい番組録画があるということで、リビングスペースのソファに移動。ん、確かに面白い。うははっ!…とろとろ。ぺしっ!ん?膝を誰かに叩かれた。妻が睨んでいる。うはは。…うとうと。ぱしっ!はい、起きてるよ。また睨まれた(汗)…かくっかくっ。べしっ!無限ループが続く。

ちそうさまぁ〜」「こちらこそ、ありがとうねぇ♫」時間を気にせず、リラックスしながら楽しく食事をし、笑い、和み、満腹。その上、その日は食事代も要らないという。なんとゼータクな誕生日。持つべきものはご近所のお料理上手の友人だ。「まったく、すっかり寝ちゃって」と、お怒り呆れモードの妻。それでも大好きな友人宅で楽しい時間を過ごした分、糾弾は緩い。大勢の方々にFacebook上でお祝いのメッセージもいただいた。プレゼントも何人からかいただいた。多謝。そして、Happy Birthday to Me !  良い1日だったと振り返る。

ころで、念のため「ビストロ・シゲミン」は友人限定のお店(友人宅)です♫

002317654

SINCE 1.May 2005