そしてHYATT修行は続く「香港、沖縄 師走旅」

hyatt01hyatt02hyatt032024年冬、師走の声を聞くとすぐにお気楽夫婦は南へ飛んだ。目的地は香港。年末恒例になった「スカッシュ香港OPEN」の観戦、そして日本のエース渡邊聡美ちゃんの応援が目的だ。滞在するホテルはお馴染みの「グランドハイアット香港」一択。いつもの客室からの眺めは、ヴィクトリアハーバーを挾み、中環(セントラル)と尖沙咀(チムサーチョイ)を望む夜景が美しい。そして聡美ちゃんは1回戦は順当に勝ち、巨大スカッシュボールに笑顔でサイン。観戦したお気楽夫婦が(2回戦で)スカッシュTVの放送に映り込むオマケ付き。

hyatt04hyatt05hyatt06美ちゃんはその2回戦でエジプトのTOP選手に残念ながら敗戦。昨年、一昨年と続いたベスト8入りには及ばなかった(涙)。しかし、お気楽妻には他にも大切なミッションがあった。9月にパリで開催されたスカッシュ大会でゲットした巨大スカッシュボールへサインをもらい記念撮影をするというもの♬ 大ファンのアマンダ(USA、BWR3位)はもちろん、コロンビアのロドリー(BWR4位)、現役を引退してコーチになっているマレーシアのロウちゃん(BWR4位)など、お願いすると喜んで応じてくれる気さくなTOP選手たちばかり。*BWR:過去最高世界ランキング

hyatt08hyatt09hyatt10は、香港オープンの後すぐに「世界選手権団体戦」が同じく香港で開催されていた。TOP選手は香港で連戦。お気楽夫婦も滞在期間を延長して観戦、日本代表チームの応援に臨んだ。聡美ちゃん以外の日本代表選手たちは、普段は対戦できないランキング上位の選手たちとも対戦。各選手とも期待以上にランキングの差を感じさせないラリーもあり、頼もしくも誇らしい観戦。今年の全日本チャンピオン遠藤くんは世界ランキング1位のアリ選手と対戦し、1G先取。逆転で負けはしたが、おぉっ!もしかしたら!と思わせる試合だった。

hyatt07hyatt11hyatt12体戦に合わせて日本から応援にやってきた友人たちも合流し、日本チームを一緒にお揃いのボードを持って応援。これが実に嬉しく楽しい。オリンピックやワールドカップと同様に、国対抗の試合はテンションが上がる。聡美ちゃん(世界ランキング12位)は5戦して4勝1敗。選手たちはもっと上位を狙っていたとのことだが、女子は9位、男子は17位と過去最高順位だった。これで2年後のアジア大会、4年後のオリンピックが楽しみになった。GO!! GO!! 日本!!

*応援の合間に、お気楽夫婦はちゃっかり(対戦相手だったエジプト代表)ティンカーベルという愛称のエララビー(WR7位)とも撮影。強くてチャーミングなスカッシュ界の妖精。

hyatt21hyatt13hyatt14港から帰国した翌々日、お気楽夫婦は再び機上の人となった。次の行き先、2024年 お気楽風のHYATT修行の掉尾を飾るのは沖縄。那覇のハイアットリージェンシーでワンストップ。馴染みの大型書店で文庫本を買い、バーの夜遊び、ウチナーそばの店とルーティンを経て、バドミントン合宿の地、瀬良垣へ。師走だと言うのに、空は青く、暖かく、波は穏やかで、琉球赤瓦の屋根の上ではシーサーが乾杯をしている。ここは楽園か!! この地でも行きつけのうちなーそば屋2軒を巡り、レンタサイクルで海岸線を走った。

hyatt15hyatt16hyatt19は言え、お気楽夫婦の瀬良垣訪問の目的はバドミントン。元実業団バドミントン選手の奥井さんが担当する(密かに合宿と呼ぶ)アクティビティは、彼女が企画した冬場の非マリン系のメニュー。だからこそ、彼女たちの閑散期(年末と梅雨明け前)にホテルを予約して、ラケットとシュージ持参でやって来る。今回で数えて6回目の合宿だ。今回は2時間×3日間の本格(経験者の私と初心者の妻とは別の)メニュー。毎日たっぷり汗を流した後には、ラウンジでは朝から飲めるオリオン生ビールと、スイートルームでのボディトリートメントが待っている。

hyatt17hyatt18hyatt20終日、快晴。沖縄最後のランチは海を眺めながらホテル近所のオープンエアのバーガーショップで。カーリーポテトフライも、ナゲットも、100%ビーフパテの豪華ハンバーガーも、そしてもちろんオリオンビールも、間違いなく旨い。何て幸福なひと時だ。長〜く、とても辛〜い(訳はない)HYATT修行の1年を締めくくるに相応しい。国内は元より、初めてのカナダ、フリスコ、シカゴ、久しぶりのNYC、ウィーン、19年ぶりのパリ、そして香港からの沖縄。こんな1年は生涯2度とないだろうな!と今年の旅の日々を振り返る。

仕事はお気楽ではなかった妻の卒業旅行だからこそのゼータクな旅、長きにわたりハードに働いてきた妻の慰労だからこそ。本当にお疲れさまでした。「ところで、来年もこんなペースで旅したいなぁ」と妻。ん?

祝‼️開店10周年「ビストロ808」

808-01808-02ストロ808が開店して10周年を迎えた。世田谷の外れにある小さな店。お客さまはオーナーシェフあるいはスーシェフの友人に限られる。開店日は不定期。コロナ禍の2020年から21年にかけて、しばらく営業を自粛していた。それでも開店以来48回の営業を行ってきた。ご来店いただいたお客さまは70人以上、延べ約200人のご来店。お客さまによっては通算10回以上ご来店いただいていたり、長年来店を希望されてようやく博多からご来店いただいたりと、ある意味とても人気の店だ(笑)。

808-03808-04年ご来店いただいたお客さまは初めての方が多かった。10人ほどの皆さまが808デビュー。昨年お気楽妻が卒業した際に卒業式で(送別会)お世話になったメンバーにお礼を兼ねてご来店いただいたり、同じ世田谷に住むメンバーが集まったり、お気楽夫婦のハイアット修行にお付き合いいただいた方々など、多彩なお客さまにご来店いただいた。お気楽夫婦の住むマンションの理事の方々(今年は私が理事長をやっていた関係で)との初開催も。*30年間住み続けながら、他の住民の方々とは初めての乾杯だった(汗)。

808-13808-14多ご来店数を競う?常連のお客さまは、海外駐在から帰って久々のご夫婦揃ってのご来店。相変わらず良く飲んで、良く食べた。全員(お気楽夫婦を除き)が駐在の経験があるお客さまということもあり、お気楽夫婦の卒業旅行の画像を見ながら盛り上がった。10周年を祝う会には、リノベーションの設計をお願いした建築家の友人、スカッシュ仲間が集った。ビストロ開店10周年、つまり住まいのフルリノベーションから10年ということ。決して広くはないけれど、包まれるようなダイニングコーナーが心地良い。

808-05808-07ストロ808の最初の一皿は決まってオードブルの盛合せ。来店されたお客様にはお馴染みのパテドカンパーニュ、キャロットラペなど、定番のメニューも増えた。最初は上手く成形できなかったパテも、師匠の(ビストロトロワキャールのシェフ)聡ちゃんのアドバイスもあり、今やすっかり暗譜(レシピを見ずに作れる)料理になった。キャロットラペも暗譜メニューで、師匠のレシピをアレンジしたオリジナルの一品。お気楽妻のサラダランチ弁当には必須だった。今まで何百回作ったことか。

808-10808-06節のフルーツを使った料理もお約束。イチヂクと生ハムのブルスケッタは最近評判の良かったメニュー。薄く切ったバケットを少し炙り、クリームチーズを塗り、その上にスライスした生のイチジクとルッコラを乗せ、生ハムで包みこみ、彩りとしてグリーンピスタチオをオン。旨し。旬のタネなし柿をスライスし皮付きのままバターで焼き、モッツアレラと合わせたカプレーゼも好評。そしていずれの料理も盛付けが命。辛いけれど(嘘)これも修行と2人で外食を繰り返すのはプロの料理を参考にするため?

808-09808-082人だけの食生活でついつい使い切れずに残ってしまう食材を活用できるのはビストロ開店のメリット。ブラックオリーブの大量消費には、カブとオレンジのサラダがぴったり。彩も鮮やかな一品になる。この機会に大好きな食材を使って、自分の大好きな料理を自分で作ってしまえ!という作戦も可。鮎のコンフィなんて、作れないと思うでしょう?ところが意外にも時間さえ掛ければ(低温料理故に)おいしくできてしまう。2人だけの食卓では無理だけれど、お客さまのためであれば実現可能に。これまた旨しと自画自賛♬

808-11808-12ーシェフ(お気楽妻)の担当はメイン料理。ローストビーフや牛肉のタリアータ、ブッフブルギニオン、コックオーヴァンなど“男の料理”が得意技。盛付けは私が代わって担当するが、看板メニューを毎回楽しそうに作っている。そう、やればできる子なんです。好んでやらないだけで(笑)。そんな2人が楽しみながら素人料理を作ってお客さまをお待ちするビストロ808、不定期に営業中。メニューはシェフ任せ、ご自分たちが飲みたい、飲めるドリンクを持参していただくだけ。いつか機会があれば、ぜひご来店を!

お気楽妻の卒業旅行記(7)「Paris Squash 2024」(後編)

ParisSquash18ParisSquash16ParisSquash17Paris Squas 2024」のメイン会場「Cirque D’Hiver」は友人・知人たちとの待合せ場所にもなった。現地(シャルル・ド・ゴール空港)集合で新婚旅行にやって来た後輩夫婦とも会場前で落ち合った。指揮者を生業とする新郎は一足早くヨーロッパにやって来て、各地のコンサートホールを巡り、新婦をパリでピックアップ。会場前でそんな2人と待合せ、スカッシュ仲間の新婦と試合を観戦した後に再び合流して乾杯。不思議で楽しいひと時だった。スカッシュ日本代表の杉本梨沙ちゃんとは、彼女のヨーロッパ遠征が始まったばかりのタイミングで待合せ。一緒に試合を観戦した後に、長丁場の遠征頑張れ!とエールを贈った。

ParisSquash13ParisSquash14ParisSquash15会の途中でお気楽妻にとって楽しみなミッションが増えた。聡美ちゃんと会った際に「大会会場に置いてある(スポンサーの)ダンロップの巨大なスカッシュボールが気になる。あれが欲しい!」という妻が発したことばに聡美ちゃんが反応し、大会会場で売っているからサインをもらったら良いとアドバイス。翌日、会場でボールを発見。躊躇う妻。これは買うしかないだろう!と唆され、最後はノリノリで買い求める妻。会場で見かけた選手に声を掛け、記念撮影とセットでサインをお願いした。可愛いエラービーちゃんも、フランス男子TOPのクルーインも、WR3位のディエゴも、快く応じてくれた。「これは家宝だ!」

5D3B04805D3B05745D3B0655にとって5回目(通算では70日くらい)のParis、妻は3度目。主要な観光スポット、美術館など、行くべきところは訪れている2人。そこで今回はパリ在住の後輩(カメラマンも生業のひとつ)に撮影をお願いした。撮影場所は、訪ねたことのない新鮮な場所ばかり。さすがだ。そしてカメラを向けられてもいつも自然な表情のお気楽妻。撮られなれている、というか撮られるのが好きらしい。そのれに対して、私ときたら「IGAさん、もっとリラックスして!笑顔で!」と指示されてばかり。やれやれ。それでも根気良くシャッターを押し続けてくれた後輩のおかげでとても良い記念になった。多謝。…でも撮られるのは苦手。

IMG_4469 2IMG_4643IMG_4655のぴあ時代の後輩とは、Paris在住20年、パリのガイドブックを複数の出版社から13冊も出していて、掲載している写真は自分で撮影したものがほとんどというプロカメラマンでもあり、「ほぼ日」の連載も持っている人気のブロガーでもある「とのまり」こと、とのまりこさん。撮影をお願いしただけではなく、何度か一緒に美味しい食事をしたり、パリ在住ならではの視点で街を案内してもらったり、アドバイスをもらったり、滞在中ずっとお世話になりっ放し。お住まいに2度までも招かれ、パリ生活のリアルも体験できた。知人のアパルトマンを借りて長期滞在したらどうかという嬉しいお誘いも。うーむ、魅力的。

「やっぱりパリの方が好きかな♡」今までパリ派の私に対して、NYC派だったお気楽妻。今や完全にパリ派、ヨーロッパ寄りに改宗した模様だ。確かに以前より英語を使ってもらえる(ラグビーのWCやパリオリンピックで変わってきたらしい)ようになり、街は美しく、食べ物は美味しいし、妻はとても居心地が良さそうだ。

…これにて(本当に?)お気楽妻の卒業旅行は北米編に続き、ヨーロッパ編も無事に終了。どうやら長旅にも慣れてきた。とは言え、時間は有限。健康寿命が尽きる前に行っておきたい国もまだある。お気楽さに磨きをかけて、時間もお金も有効に使える内に使うことをモットーに旅を続けよう♬「で、次は?」「え”?」

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SINCE 1.May 2005